ユネスコスクール支援内容
加盟、活動、地域連携、ネットワーク形成の支援
本学は広島県東部の福山市や尾道市の学校を中心に支援をしています。ユネスコスクール制度の理解促進、ユネスコスクール申請に向けての学校の方針や教育内容などの構築についての相談、関係機関の紹介などを随時行っています。
機能①:加盟支援、機能③:地域連携支援、機能④:ネットワーク形成支援
特にチャレンジ期間中の学校に対しては、加盟に向けて、その活動を可視化すべく、SDGsをローカル化するための「学区版SDGs」の作成を推奨しています。これは、各学区の中学校が中心となり、同じ学区の小学校や自治会などとの協働を通して、学区としての持続可能性に関わる課題をSDGsの視点から改めて洗い出し、学区で優先すべきSDGを作るという作業です。このため、本学は、未来を担う中学生を主な対象にワークショップやパネルディスカッションを開催してきています。
中学生は、事前に「総合的な学習の時間」などでSDGsやESDについて学んだ後、ワークショップなどに臨み、本学学生とともに各自の考えや思いを共有し議論しながら学区としてのSDG選定作業を行います。福山市・尾道市にはそれぞれ市街地、観光地、中山間地域、島嶼部・離島などが存在し、日本の縮図のような地域ですが、各校はそれまでの学習の蓄積や各学区に特有の課題を踏まえたものを作り上げてきています。今後は、これらの学区版SDGsを基盤に、行政、企業、外国人など多くのステークホルダーを巻き込んで、学区間の交流を進めながら「SDGs福山版」あるいは「SDGs尾道版」を策定することを目標にしています。
機能②:活動支援
支援対象校の教員向けの研修会やワークショップを福山市と尾道市で実施しており、2024年度は9月、福山市立鞆の浦学園・世界観光デー取組み発表会で講評者を務めました。
ESD活動紹介
1.福山市立大学の活動
本学は持続可能な都市や社会の構築を大学理念の核としており、ESDやSDGsと強い親和性をもっています。本学では、教育学部と都市経営学部の教員が多様な専門分野における教育研究成果を活用し、学外との連携事業や社会貢献事業に取り組んできています。特に、都市経営学部は気候変動から国際協力まで広い学際性を特徴としており、教育や研究内容がSDGsの全目標とうまくつながっています。主な活動には、地域の持続可能性を考える授業、公開講座などでの市民への研究成果還元に加え、多文化共生連続ワークショップを大学主催で開催し、持続可能な福山市にするために国籍に関係なく何かできるかを考えるリカレント教育も行っています。
2.「ユネスコスクールにおける教職員の動機付けを高める要因に関する共同研究」への参加
2022~2024年度文部科学省「ユネスコ未来共創プラットフォームの発展に資するユネスコスクールネットワーク活性化事業」の一環としてASPUnivNetの加盟大学が実施する標記の研究に参加しています。活動内容は、①ユネスコスクール年次活動調査の分析、②ユネスコスクールの教職員を対象としたインタビュー調査(関東、長野、広島地域で各10校)、③ユネスコスクール全国大会等で成果の中間報告と交流の機会を設定することによる、学校関係者への発信などです。2024年度は、①~③を踏まえて研究論文にまとめ、学会誌への投稿を行いました。
活動自己評価
https://www.unesco-school.mext.go.jp/supporters/aspunivnet/self-assessment/fukuyamashiritsu/