ユネスコスクール支援内容
1.2024年7月加盟
千葉商科大学は2024年7月にASPUnivNet加盟大学になりました。加盟大学になったばかりなので、まだ活動実績がありませんが、千葉県の大学として、主に千葉県内のユネスコスクールを支援していきます。ユネスコスクール加盟支援・ユネスコスクール活動支援・ユネスコスクール地域連携支援・ユネスコスクールネットワーク形成支援の四事業について千葉商科大学の持てるリソースを活用して実施していき、千葉商科大学が千葉県内のユネスコスクールのネットワークのハブとしての機能を果たしていきます。次年度は千葉県内のユネスコスクールの高校の交流を促進すべく、それぞれの高校のESDの取り組みを紹介しあうポスターセッションイベントの実施を検討しています。
ESD活動紹介
1.HESDフォーラム・国際シンポジウムの開催
9月23日(祝・月)千葉商科大学にて第17回HESDフォーラムとInternational Symposium on Sustainable Development and ESD(日本・ベトナム国際シンポジウム)を同日に開催しました。 高等教育におけるESD(HESD)フォーラムは、ESD推進大学が集まって、緩やかな情報交換のサロン的なネットワークを目指して設立され、2007 年に第 1 回フォーラムが岩手大学で開催されて以来、これまでに16回開催され、今年度は本学が開催会場となりました。 原科幸彦(本学学長)の基調講演からスタートし、サステナビリティ研究所ジョイントイベント・サステナビリティ研究会「実業界のSDGs事情および千葉商科大学のESD実践」において研究者と共に大学生や高校生も登壇し発表しました。 午後には分科会において参加した高校、大学の教員が各々の取り組みを発表し、併せて別会場でポスターセッションコーナーを設け、大学生・高校生がプロジェクトで開発した商品の紹介、販売等を行い、大変盛況のうち終了しました。 同日に開催した国際シンポジウムにおいては、本学提携校であるベトナム国家大学より研究者と大学院生をゲストに招き、本学研究者と共に議論を交わしました。
2.全学的なPBL型アクティブラーニングの推進
それぞれの学部で(または学部横断で)、様々なPBL型アクティブラーニングを精力的に取り組んでいます。全学的な取り組みとして、エシカル消費啓発を目的としたイベント「CUC ETHICAL DAYS 2024」には、CUCエシカル学生クラブや、複数の学部のプロジェクトやゼミが参加しています。地域の子供には消費・労働・納税を通じて社会の仕組みを学んでもらうイベントである「キッズビジネスタウンいちかわ」を開催しています。千葉ロッテマリーンズや千葉ジェッツの公式戦を学生がプロデュースし、学部横断でプロモーションや観客満足度向上を目指す「千葉商科大学マッチデー」を毎年開催しています。2024年は8月に千葉ロッテマリーンズ、12月に千葉ジェッツの公式戦で実施されました。 学部の取り組みとしては、人間社会学部10周年記念イベントとして「サステナビリティ人材の育成へ」のシンポジウムを開催しました。サービス創造学部では、学生たちが自分たちのプロジェクトに取り組み、一年に一度、「学生プロジェクト大賞」での表彰があります。さらにサービス創造学部では、正課講義「プロジェクト実践」においてPBL型学習を採用しています。例えば、「スポーツビジネス・プロジェクト」では、2024年6月にジェフユナイテッド市原・千葉の試合で、スタジアムを訪れたファンに向けてSDGsを啓発するブースを出展しました。また、2023年から2024年度にかけて、実籾高等学校の総合的探究の時間において、学生たちが大学での学びを活かしたキャリア教育支援を行っています。さらに、「THE UD・プロジェクト」では、食品ロス対策や防災食として活用可能なレトルトカレー「トリさんのカレー」を学生が開発し、2019年から販売を通じて、SDGsの目標達成に向けた取り組みを推進しています。 PBLを実施しているゼミも多いです。防災カルタ、鎌ヶ谷プロモーションデイ、シリアスゲームデザイン、三浦半島の農漁業振興といったものから、ICTやデータを活用して、アミューズメント施設と協働で若者を取り込む施策に挑戦するプロジェクトであったり、フードバンクを学び実践するプロジェクトであったり、地域活性化のために地域の祭りに参画するゼミであったり、廃棄バナナの有効利用実現を図る「ぽこぽこバナナプロジェクト」等、多数あります。 講義も、PBL型のものがあります。たとえば、「特別講義(再生可能エネルギー・ビジネス実践)」では、履修学生が先生の役割として、鎌ヶ谷市の小学校を訪問して地球温暖化の授業を実施しました。
3.持続可能な社会の実現に向けて、大学として責任を果たす
持続可能な社会の実現に向けて、単に教育だけではなく、大学として責任を果たそうとしています。千葉商科大学は、2017年11月より電気とガスを含めたキャンパスの総エネルギー消費量に相当する再生可能エネルギーの発電により、「自然エネルギー100%大学」をめざす取り組みを進めています。2024年3月末で自然エネルギー率は95.9%となりました。また、フェアトレード大学の認定も受けており、学食や大学生協でのフェアトレード商品の提供や販売等、フェアトレードの普及啓発にも取り組んでいます。ダイバーシティ啓発の推進にも取り組んでいます。
4.学生たちによる自主的な取り組み
学生団体SONEは、大学の省エネの活動のために様々な取り組みをしています。メディア対応も頻繁にして学外への啓発活動にも積極的です。最近は、小学生に再生可能エネルギーや断熱のことを教える機会が増えています(エコキャンパスツアー(2月)、本学発電所でのサツマイモの植え付け体験(5月)、収穫祭(10月))。CUCエシカル学生クラブはフェアトレードに関する様々な啓発活動に取り組んでいます。Clean!Up! Clubは清掃活動とともに廃棄物削減のための活動に取り組んでいます。フードバンク・学生チームは、市川市内でフードパントリーの企画・運営を行っています。よろず隊は、大学周辺地域の方々からの依頼に基づき、生活支援サービスを提供している有償ボランティア活動です(第3回樋口恵子賞を受賞)。山武市応援学生隊は、千葉県山武市の地域活性化を目指し、様々な取り組みをしています。地域コミュニティ食堂「ラ・フェリーチェ」で地域の子どもたちとの交流会を企画運営する学生活動もあります。また、学生有志で構成された実行委員会により、地域の小学生たちにSDGsを学んでもらう「わくわくSDGsフェスタ in 千葉商科大学」が開催されました。小学生とその保護者400人近くが大学のキャンパスに集まりました。。