所在地 | 〒239-0831 神奈川県横須賀市久里浜6‐1‐1 |
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電話番号 | 046-833-4111 |
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加盟年 | 2025 |
2024年度活動報告
減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 健康
Ⅰ.授業
① 産業社会と人間(1年次)
キャリア教育の視点から将来の社会を担う一人となるべく、①人間関係形成・社会形成能力、②自己理解・自己管理能力、③課題対応能力、④キャリアプランニング能力の4つのキャリア力を身につけることを目指し学習を組んだ。
秋からは主体的に課題を設定し、解決するための探究活動に取り組んだ。2月にはクラス内発表会、3月には1年次全体発表会による意見交換を行い、深化を図る。
② 総合的な探究の時間(2,3年次)
1年次の「産業社会と人間」のグループ研究で、自分以外の意見に耳を傾け、さまざまな視点から研究・発表を行ってきたことを受け、総合的な探究の時間「羅針(本校での授業名)」では個人研究に取り組み、設定した課題を多角的に分析・考察しながら問題を解決する力を育成した。進路に応じた興味・関心、SDGs、身近な問題の中からテーマを決め、探究を行い、その成果を12月以降にクラス発表で確認した。更に代表者による年次全体の発表を3月に実施する。
この探究活動は3年次にも引き継ぎ、同じテーマについてさらに深く探究していくこととする。
③ 各教科・科目
授業において、ESDで育てたい力の育成を全職員が意識するようにした。例えば、研究授業の学習指導案において、ESDで育てたい力の各自の重点を明確にし、意識を高めた。
Ⅱ.生徒会活動
① 学級委員会
ゴミの分別の徹底を学校全体に働きかける取組を行い、環境問題への意識と行動力を高めた。特にSDGsの13を意識して取組を行った。
② 保健委員会
コンタクトレンズケースの回収とアイシティecoプロジェクトに参加、日本アイバンク協会へ寄付を通して二酸化炭素削減をはじめ環境問題、及び視覚障害の方への健康問題を考える機会とした。
文化祭では身体測定ブースを設け、健康の保持増進への関心を高めた。また、コロナ禍で活用したパーテーションを再利用し、フォトフレームやカードケースを作成するなどの活動を通して、環境問題への意識や行動力を高めた。SDGsの3、12、13を意識して発信と取組を行った。
③ 国際委員会
留学生との交流会の企画・運営を通して、異文化学習と文化多様性の理解・尊重を促進した。SDGsの10と16の目標に関わる活動を行った。
④ 風紀委員会
横須賀市が取り組んでいるいじめをなくすための「ピンクシャツデー」に賛同し、4月、6月、10月、12月に校内で取組を実施した。12月の実施は世界人権デーを考えての実施となった。また、2月にも実施を予定している。SDGsの10と16を意識しての活動を行った。
⑤ 図書委員会
文化祭では、アジアの女性の識字率を高めるためにはどうすればよいか考え、取組を行った。ACCUアジア女性識字振興募金について、呼びかけを行い、寄付をした。また、古本の回収とそのリユースに取り組んだ。どの活動も世界各地の子供たちがきちんと教育を受けることができるようにという願いを込め、SDGsの4、10、12を意識して活動を行った。
Ⅲ.学校行事
文化祭では各クラスや部活動など、すべての催し物について、SDGsの視点を盛り込んだ企画を考えた。
例1.男女差別の意識改革を考えた演劇の上演
例2.終了後のごみの減量を意識したお化け屋敷の運営や食品販売
例3.ジェンダー平等の達成や、多様な個性を認めようというメッセージを込めたステージ発表
例4.つくる責任、つかう責任を果たすような縁日やカジノの提供
Ⅳ.そのほか(校外の団体との連携)
① キャラバン隊キャンペーン
クリーンよこすか久里浜地区市民の会が実施する清掃と美化啓発を行う「キャラバン隊キャンペーン」に、校内で希望者を募り、参加した。町内会の方々や久里浜地区近辺の中学生や高校生とともに市民にポイ捨て防止条例の周知とごみのポイ捨て防止を呼びかけた。
② 国際ユースフォーラムへの参加
横須賀国際ユースフォーラムに参加し、様々な国の人々と交流を行った。防災について、インタビューなどの調査活動を行った上で、誰もが安心して暮らせるまちづくりに向けて、何ができるか考え、話し合いを行った。また、このセミナーで学んだことを、SDGsの11を意識して発信し、還元する取組も行った。
③「世界津波の日」2024高校生サミットin 熊本に参加
2年次生2名が10月23日~24日のサミットに参加し、地震や津波に関して、日本各地及び世界各地の高校生とともに防災・減災についてプレゼンテーションやディスカッションを通して、学びを深めた。
この事業の参加に当たっては夏休み中に生徒が国際ユースフォーラムに参加した際に、日本に来た海外の人々の防災意識に関する意識調査を行い、そこから課題を見つけて外国人を含めた誰もが安心して生活できる防災というテーマでプレゼンテーションにまとめた。
④ ジェンダー平等ワークショップの開催
横須賀市役所とよこすかラボと連携し、SDGsの5の実現に向けて、生徒の中から希望者を募って放課後にワークショップを実施した。ジェンダー平等についての知識を深め、実現に向けて何ができるかを考えた。
⑤ 中国とのインターネット交流
中国との学校との交流を、月に1回程度行った。異文化学習と互いの文化の理解・尊重を目指し、国や地域、学校の歴史と生活、古くから継承されている文化と若者文化などのテーマを設定し、情報の共有と話し合いを行った。
⑥ 留学生との交流
世界の様々な国々からの留学生が本校に来て、学校生活を送った。スウェーデン、ドイツ、インドネシア、アメリカなどからの留学生を迎え、SDGsの4、11、16を意識しながら交流や取組を行った。
来年度の活動計画
以前は「ESD推進委員会」を設定して、活動の計画等を行ってきたが、今年度は「学習指導グループ」という校務分掌に担当を置き、取組を行った。来年度については、「生徒会指導グループ」とも連携を取りながら、活動を深化させていきたい。特に、「海洋都市横須賀 海洋プラスチックごみ対策アクション宣言」や「ピンクシャツデー」について、またこれまでも部活動単位で年間を通して実施している地域の清掃活動や委員会の取組などを、よりESDやSDGsと結び付け、生徒たちが自ら考え、各個人の内面の変容を促せるような環境を整えていきたい。