所在地 | 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏3100 |
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電話番号 | 0269-33-3601 |
ホームページ | http://www.town.yamanouchi.nagano.jp/kyoiku/higasisho.html |
加盟年 | 2014 |
2024年度活動報告
環境, 国際理解, 持続可能な生産と消費
本校が位置する山ノ内町は、志賀高原や湯田中渋温泉郷、北志賀高原など日本を代表する人気の観光地をもっている。そのような豊かな自然に恵まれた山ノ内町では、町内すべての小中学校(小学校3校、中学校1校)が、ユネスコスクールに認定されており、各学校ではESD{持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)}の視点に立った学習指導を進め、ESDを中核活動とした生活科や総合的な学習の時間を行っている。
また、授業研究では、学校教育目標「よく考え行う子 なかよく力を合わせる子 気力にあふれやりぬく子」の達成に向け、ESD教育のテーマを 「E…いいと思うことを S…すすんで D…できる子」とし、人権・同和教育とESD教育との関連も意識ながら教育活動を展開している。
東小学校では、これまで、子どもの中の疑問や問いに寄り添いながら、ESD教育で育みたい力の1つである「批判的に考える力」の育成を目指し、単元計画や教材開発の研究を行ってきた。昨年度は、高学年が、山ノ内町の魅力について見直すために、観光客目線での魅力を知るためのインタビュー活動、低学年では、旅館で働く女将さんの一日について考えてみる学習など、「本当にそうなのか」という問いや疑問を解決していく中で、子どもたちが主体的に学ぶ姿や多面的・多角的に考える姿が見られる等、ある程度の成果を得ることができた。
今年度は、ESD教育で育みたい力の「つながり(ひと、もの、こと)を尊重する態度の育成」を切り口とし、子どもが自分のやり方で取り組み始める授業の創造を重点目標に進めてきた。
①1年生 「ぼくわたしの野菜を育てよう」「花手水についてしらべてみよう」
「自分だけの野菜作りをしたい」と作物の観察・栽培を行ってきた。困ったことがあると家の人と調べて解決する姿があ
った。また,地域の名所「世界平和観音」の「花手水」を通して女将さんの思いを知り,共感し,自分たちにできることは何かを考えて活動できた。実際に温泉街の女将さんたちと自分たちがデザインした花手水を作り完成させることができた。
②2年生「畑で大豆を育てよう」
1年時に行った野菜作りを広げ、「もっと広い畑に野菜を育てたい」という願いのもと、世界平和観音の上にある学校で借りている畑で大豆を育てた。草取りなどの世話や病気、害獣、害虫対策などについて協力して取り組んだ。特に害虫対策では、お家の人にインタビューしたり、その結果を交流し合うなど、子どもたちが一人一人の願いを持って活動し学んでいる。
③3年生 「町探検」
山ノ内町の渋や上条、星川等の地区に町探検に出かけ、お店の方と商品や歴史などについて話しをしたり、消火栓の多さに驚いたりした。探検する中で見つけた珍しいマンホールの写真を撮っていく中で、「同じ町内の3年生に紹介したい」という思いを持ち紹介ムービーを作成した。残念ながら紹介を見合うことはできなかったが、自分たちの感動を誰かと共有したいというつながりたい意欲が高まった姿であった。
④4年生 「コカリナの音色と共に思いを伝えたい」
志賀高原生まれの楽器「コカリナ」について学習してきた。工房見学で製作者の「広めたいと思っているが広まらない」という一言から「どうしてコカリナが広まっていないのか」という問いと「こんなすばらしい楽器のことをみんなは知らないなんて」という思いを持ち、「私たちがコカリナのよさを広めていきたい」という願いを持った。また、保育園の交流でも園児の前で演奏し、コカリナの音色のよさを広めることができた。
⑤5年生 「雪白舞づくり 山ノ内町をPRしよう!」
山ノ内町のブランド米「雪白舞」を中心に学んできた。例年、東小学校の5年生は、役場農林課の方々など地域の方に協力をいただきながら米作り体験をし、今年も「米・食味分析鑑定コンクール」にて金賞を受賞することができた。今年は新しい試みとして、役場の方と協力して雪白舞をふるさと納税の返礼品にするというプロジェクトに挑戦し、HPの紹介文や商品パッケージ、商品に添付する紹介冊子などを作成しました。これからも山ノ内町をPRしていきたいと考えている。
⑥6年生 「山ノ内限定!思い出スタンプラリー」
東小学校区をアピールするスタンプラリーに取り組みながら、山ノ内町の魅力を感じてもらう企画を考えた。山ノ内町のために何が出来るのかを考えた子どもたちから出た企画で、「グルメ」「観光」「自然」「スタンプ」「景品」「台紙のレイアウト」の6グループに分かれて活動を進め、『多くの人に楽しんでもらいながら山ノ内町の魅力を伝える』ことを目指して取り組んだ。
来年度の活動計画
来年度の活動計画
目的意識・相手意識を明確にしたり,地域とともに歩んだりする活動をする中に地域の方や地域のお店を組み込んだりすることによって,「本物に出会う」「本物を体験する」ことができるため,来年度も地域を巻き込んだ活動を意識して計画し取り組む。
また,年間の見通しを持って各教科と結びつけ,横断的な学習になるようにカリキュラムマネジメントを行っていく。
ふるさと志賀高原遠足,高原学習(志賀山登山),コカリナなど志賀高原ユネスコエコパークに関わる活動は継続し,活性化させていくよう努める。