2023年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, その他の関連分野
本校は、「自ら学び 高め合い 笑顔あふれる小川っ子の育成」を学校教育目標として、ESDを持続可能な社会の担い手を育む教育と捉え、ESDの実践を通して、以下の3点の力の育成を目標とした。
① 将来社会の担い手としての自覚と意欲
② データや情報の分析能力及び体系的な思考判断力
③ 協同する力、発信力、コミュニケーション力、リーダーシップ
具体的には、人と人とのつながり、人と自然とのつながり、人と社会とのつながりを視点とし、「環境学習」「キャリア学習」「伝統文化学習」を行った。
① 環境学習
環境学習では、総合的な学習の時間を通して、3年生が小川の有名な食べ物調べ、4年生が学校の横を流れる川「砂川」について学習した。昭和に起きた水害の歴史、河川の水を用いた利水(農業への利用)、地域の農産物を調査する中で、砂川が地域の経済に大きく貢献していることを学んだ。また、5年生は「水俣に学ぶ肥後っ子教室」を通して、環境を守る大切さを学んだ。4年生以上が参加する児童会活動の一つであるESD委員会では、年間を通してエコキャップ回収活動に取り組んでいる。集めたエコキャップが世界の困っている子供にワクチンを届けることができることを知らせ、年間60キログラムを目標に頑張っているところである。
②キャリア学習
3年生が小川町の特産品である「白玉工場」を訪問し、生産の仕方を学習した。米から白玉粉になるまでの過程を見学し地元の産業について新たな発見をした。また、5年生は米作りの体験活動を行った。苗植えやかかし作り、稲刈りを通して農家の方の米作りに対する思いや工夫について学んだ。また、6年生が「初市」で販売体験を行い、交渉・仕入れ・販売・利益など、経済の一端を体験を通して実感することができた。
③伝統文化学習
6年生が小川町の史跡を巡り、地域にある小川阿蘇神社について、神社の歴史や神社周辺の昔の街並みを調べ、社殿を見学した。合わせて、小川の3傑について調べ、その功績が現在の礎となっていることを学んだ。また、4年生以上が参加するクラブ活動「カルチャー教室」では日本文化である「お茶・生け花」を地元の方から習い、伝統文化について体験することができた。学校外の活動とはなるが、神社の秋祭りに参加している子供もおり、神社と街のつながりについて経験した。
(1)砂川の水を利用した農業(ミニトマト農家見学)
(2)白玉工場の見学
(3)米作り体験
(4)初市への参加(学習成果発表)
(5)ESD委員会の取り組み(エコキャップ回収)
来年度の活動計画
ESD教育
(1)目的
① 将来社会の担い手としての自覚と意欲
② データや情報の分析能力及び体系的な思考力・判断力
③ 協同する力、発信力、コミュニケーション力、リーダーシップ
(2)活動の視点と重点領域
視点 □ 人と人とのつながり
□ 人と自然とのつながり
□ 人と社会とのつながり
領域 □ 環境学習
4年: 「砂川たんけん」(総合的な学習の時間)
5年: 「水俣に学ぶ肥後っ子教室」の事前・事後学習
米作り体験(総合的な学習の時間)
6年: 「環境や人にやさしい未来の小川を創造しよう」(総合的な学習の時間)
領域 □ 伝統文化学習
3年: 白玉工場見学 小川凧製作活動(総合的な学習の時間)
4年: 小川町の食文化(総合的な学習の時間)
6年: 小川の史跡等(総合的な学習の時間)
領域 □ キャリア学習
全学年: 初市への参加等