2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 食育, その他の関連分野
当校は、「ふるさとに誇りをもち夢と希望に満ちた心豊かでたくましい児童の育成」を学校目標とし、ESDの目標を「ふるさとのよさを知ることにより,ふるさとの環境を大切に守り,人とのつながりや関わりを尊重できる子どもを育成する」と設定している。ESDの実践を通して育てたい資質・能力として「体験を通し,ふるさとのよさや恵まれた自然環境や伝統文化を守るために自分にできることなど,物事を主体的に考える態度を育てる」「ふるさとの自然や伝統に親しむ態度を育てる」「未来を見つめ生きる力,応用力,コミュニケーション能力を育てる」の3点を設定している。
その具体として,①伝統文化に係わる活動,②自然環境に係わる活動,③人とのかかわりに関する活動を行った。
① 伝統文化に係わる活動
今年で192年目を迎える「早稲谷鹿踊」の継承活動を,毎週水曜日の業前に全校で行った。業前活動では,縦割り班で練習を行い,上学年が下学年に教える活動を取り入れた。またその他に,4・5・6年生は早稲谷鹿踊親子教室(夜)として年間9回早稲谷鹿踊保存会の方から指導を受けている。12月の参観日には,縦割り班毎に練習の様子を保護者にも見てもらった。さらに今年度は,地域の福祉施設や県の音楽研究大会のアトラクションとして5・6年生が演舞を披露した。
② 自然環境に係わる活動
1・2年生は,地域の農家の方を講師に迎え,サツマイモの栽培活動を行った。収穫したサツマイモは,学校近くのパーキングで開催される「軽トラ市」に出品し,児童は販売体験も行った。
3・4年生は,本校を卒業した職員が講師となり,蚕の育て方や養蚕の歴史について学び,実際に蚕を育てる活動を行った。3学期には育てた蚕の繭を使って,地域の方から繭細工を教わる予定である。現在八瀬地区に養蚕農家はないが,地域の歴史や産業について知る機会になった。
5・6年生は,山と川と海のつながりについて学習した。本校は山地にある学校だが,「山が豊かだと海が豊かになる」ということを知り,海の豊かさについて実感するため,海洋体験を行った。市内の海沿いの学校と交流し,ワカメの種付けを体験した。地域を流れる川を通じて山の栄養が海に流れていることを知り,改めて八瀬地域の環境について考える機会となった。
③ 人とのかかわりに関する活動
学区に住む77歳以上の方に,敬老帳を配付する活動を行っており,今年で50回目を迎えた。敬老帳は児童の作文や絵,習字作品を冊子にしたもので,児童の手で作成し,配付した。
来年度の活動計画
伝統文化
・早稲谷鹿踊り ・塚沢神楽
自然環境
・農園活動 ・全校遠足 ・蚕の飼育,観察,繭細工作り ・そば打ち
・海洋体験 ・炭作り ・地層調査
人とのかかわり
・敬老帳作成 ・委員会による福祉施設の訪問 ・あいさつ運動
・縦割り班活動 ・月立子どもフェスティバル ・軽トラ市