• けせんぬましりつつきだてしょうがっこう
  • 気仙沼市立月立小学校

  • Kesennuma Municipal Tsukidate Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒988-0864 宮城県気仙沼市塚沢65
電話番号 0226-55-2260
ホームページ http://www.kesennuma.ed.jp/tsukidate-syou/
加盟年 2009

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

Ⅰ 活動のねらい
1 ふるさとの自然や伝統に親しむ態度の育成
・ 本地域の自然環境のよさと課題を実感させる。
・ 地域の伝統芸能の理解を深め、大切にする意欲を高める。

2 ふるさとの恵まれた自然環境や伝統文化を守るために自分にできることを主体的に考え、行動する実践力の育成
・ 山里の暮らしを守る地域の人々の工夫や努力、思いを共有させる。
・ 年間を通した伝統芸能の練習において、よりよい演舞を求めて努力することができるようにする。

3 未来を見つめ生きる力・判断力・応用力・コミュニケーション能力の育成
・ 地域の自然のすばらしさを自分の言葉でまとめさせるとともに様々な場所で発信させる。
・ 地域の人々との交流を大切にさせ、地域の方への尊敬と感謝の気持ちを高めさせる。

Ⅱ 今年度の取組
1 伝統文化との関わり
本地域に伝わる「早稲谷鹿踊」や「塚沢神楽」の継承活動を行い、地域の方々に披露した。今年度は「学習発表会」や「新月公民館まつり」「生活・総合発表会」等において披露する場があり、地域の方々だけでなく、更に多くの方々の前で舞うことができた。このことにより、児童自身の自信になったことと併せて、地域の伝統文化の担い手としての自覚が更に深まった。

2 自然環境との関わり

全校で様々な視点から地域の自然を学ぶとともに他校との交流を図った。
3・4年は八瀬川にすむ水生生物の生態調査を行った。八瀬川にいる水生昆虫を採取し、そこから分かる八瀬川の環境について調べた。また、一人一人が蚕の飼育活動を行った。常に蚕の状態を観察し、飼育環境を工夫して活動をした。毎日の桑の葉の補給にも気を配り、休みの日には家庭に持ち帰って変化を観察・記録した。今後行う糸取りや繭細工などの体験活動や調査活動を通して蚕の文化的な面をより学ぶことができた。
5・6年は「つながっている山・川・海」をテーマに地域協力者からの講話を基に学習を進めた。また、2月に海側の地域にある大島小との交流事業を実施し、総合的な学習の発表を通した海洋学習に触れる機会を設けた。

3 人との関わり

全校児童で地域のお年寄りに感謝の気持ちを綴った「敬老帳」を作成し、地域の全世帯に配付した。長きに渡って継続した活動で、今回56号を数える取組だが、地域の方々にしっかりと感謝の気持ちを伝えることができた。

Ⅲ 成果
1 児童が身に付けた力
地域の自然や地域の人々から学ぶ活動を通して地域の伝統や人々と関わることで、児童は、自然環境を尊重し、自分なりにできることを考え、行動する態度を身に付けることができた。地域の伝統や文化を学ぶにつれ、自分もその担い手として関わりたいという思いを強くもつ児童も育ってきている。また、大島小との交流を通して、自分が住む地域とそうでない地域とを児童自身が比較する機会を得たことにより、改めて自分の地域のすばらしさを知ることができ、自然環境に対する視野も広がった。

2 保護者や地域へのインフォメーション
本校は全校児童数15名の小規模校だが、HPでの学校ブログを始め、学校だよりを八瀬地区全戸(約290世帯)に配付することにより、学校での取組や活動の様子を発信している。また、2月の「生活・総合発表会」で1年間の学びを発表し、児童自身が感じた地域の自然の豊かさや伝統・文化のすばらしさをしっかりと保護者や地域の方々に伝えることができた。

Ⅳ 今後の改善に向けて

本校は地域に根ざした活動を地域の人々との関わりを通して学んでいる。今後も継続していくことでより深い学びや活動につながるものと考える。引き続き、地域だけでなく、全国や世界に目を向ける活動も取り入れていく必要がある。

来年度の活動計画

生活科・総合的な学習の時間等で次の活動を実践し、年度末の「生活・総合発表会」で学びを発信する。

1 伝統文化
本地域に伝わる「早稲谷鹿踊」「塚沢神楽」等の継承活動。

2 自然環境
全校で様々な視点から山を学ぶとともに、豊かな海と身近な山や川の関係が深いことに気付かせるため、3・4年は地域の川の生き物や水質調査、5・6年は海の環境を知る体験活動を行う。また海側の気仙沼市立大島小学校に出向き、同年代の児童と各地域の課題を話し合うことを通して未来のために自分たちができることを共に実践していく活動を継続する。さらに地域の間伐材が木質バイオマス発電で再生可能エネルギーとなっていることに気付き、地域のためにできることを考え実践する。

3 人との関わり
地域の方と一緒に作業する農業体験等を通し、地域の方の思いや生活の知恵を知る。56年続く敬老帳を全校で作成し、ふるさとを大切にしてきた地域のお年寄りに感謝の気持ちを表す。

過去の活動報告