所在地 | 〒680-0011 鳥取県鳥取市東町2-112 |
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電話番号 | 0857-22-8281 |
ホームページ | https://www.torikyo.ed.jp/toriw-h/ |
加盟年 | 2022 |
2024年度活動報告
生物多様性, 減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費
2023年度より本校は米国バーモント州エセックス高校とESD研究に関わる共同研究プロジェクトを開始した。このプロジェクトは、社会の課題や問題点を発見する力を付け、その解決に向けた具体的手法を自分の身近な地域の視点や地球規模のグローバルな視点で常に考えることによって、立ち止まらず考え続け、行動できる人を育てることを目標としている。
本年度は、4月にエセックス高校の生徒14名が来校し、1週間のホームステイ滞在中に2,3年生のホームルームに入って授業参加し、研究紹介や校内外でのフィールド研修等を実施した。
5月からは本校1~3年生徒の希望者が参加して、月に1回のオンライン意見交換会を実施した(12月時点でのべ50人の生徒が参加)。この会では、学校や家での日常生活、各自の趣味といった一般的な話題から社会問題や科学研究まで幅広く意見交換をしており、3月末まで継続して実施する予定である。
10月には本校生徒6名が訪米し、発表と研究交流を行った。1週間の滞在中に現地高校の授業に参加して研究紹介や、それぞれの研究内容に関係した校内外でのフィールド研修等を実施した。訪問した6名の生徒の研究内容は以下の通りである。( )は主に関係するSDGsの目標。
○災害発生時の初期医療体制の日米比較 (⑪住み続けられるまちづくりを)
○記憶と印象の関係性について (③すべての人に健康と福祉を)
○湖沼の水質管理を通した環境保全政策の日米で比較 (⑥安全な水とトイレを世界中に)
○流行性感染症に対する過疎地域の医療体制について (③すべての人に健康と福祉を)
○森林や市街地における日本と北米の鳥類の生息環境比較 (⑮陸の豊かさも守ろう)
○高校生のジェンダーに対する意識調査 (⑤ジェンダー平等を実現しよう)
ユネスコスクールSDGsアシストプロジェクトの助成金は、この研修中のプログラム費やバス移動費の一部として利用させていただいた。
11月には、岡山市で開催された岡山県ユネスコスクール高等学校ネットワーク実践交流会に生徒2名が参加し、研究発表、ワークショップ、交流などを行った。
2025年1月末には、県内外の高校生を招いて、全校生徒が参加する研究発表会を実施し、プログラムに参加した生徒がそれ以外の生徒に対して、これまでの研究や実践交流で得た知見を発表し、皆で共有する場を提供する。
これら一連の取り組みを通じて、活動の核となる人からその周囲の人へ波及していく効果を期待している。
来年度の活動計画
引き続きSSH指定校、WWLコンソーシアム協力校としての取組を継続し、持続可能性コンピテンシー及びグローバル・コンピテンシーの育成を目標として、グローバル教育、サイエンス教育、課題研究を主軸とする研究開発により、国際理解教育及びESDに体系的に取り組む。
2025年7月鳥取県内での自然環境に関する研修
2025年4月~10月アメリカの高校生と合同のESD研究プロジェクトを発展させて、地球市民の育成や異文化学習や文化の多様性尊重を図る取組を充実させる。
2025年10月~国際理解教育に関する取組として、韓国・春川高校との姉妹校交流、WWLコンソーシアム協力校として世界の諸課題を学ぶオンライン授業を行う。