2024年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 平和, 人権, ジェンダー平等

当校は、「豊かな心を育み、自ら律し自ら拓き、共に生きる学校の創造」「人間尊重の精神を基盤に、共に学びよりよく生きるための意欲と実践力のある生徒の育成」を学校の教育目標とし、SDGsの「誰一人取り残さない」社会の実現を実践課題とし、ESD の実践を通して「様々な人権課題について、主体的に学び、自ら解決していこうとする力の育成」を目標としている。具体的には、地域の文化遺産、人権平等の分野を柱に、①世界遺産に係わる学習、②人権に係わる学習、③SDGsに係わる学習を行っている。

①世界遺産に係わる学習では、各学年で世界遺産学習に取り組み、1 年生は奈良、2 年生は京都の世界遺産を校外学習で訪れ伝統文化と歴史を誇る態度を養った。

②人権に係わる学習では、1 学期及び夏休みには人権作文を執筆する時間を全校で確保し、個々にジェンダーや部落差別に向き合い、自分の考えを持つよう努めた。2学期には各学年「人権」について道徳の時間を通し、学習をしていった。同じく2学期には元助産師の方を講師に招き、集会形式で性教育講座を行った。年間を通しては、1年は「識字」について、2年は「部落差別の歴史」、3年は「平和学習」を学習し、それぞれに理不尽な差別に心を痛め、さらに平等・平和の精神を強くしている。また、1年生は、今年度も「人権フィールドワーク」を行い、校区内の人権ポイントを回り、部落差別を経験した方々の話や歴史を直接聞き、平等な社会への思いを強くしている。また、夏休みに後述の「人権を考える会」のメンバー及び有志で、校外学習として水平社博物館を訪問し、部落差別とその解放運動について勉強し、全校集会で発表することで学びを共有した。

③SDGsに係わる学習では、昨年度に引き続き「人権を考える会」を立ち上げ、SDGsの17の目標の中から、興味のあるもの・大切だと思うものをピックアップし、全校生徒の前で発表会を年2回行った。また個々にできる身近な SDGsに目を向けるとともに、クラスでも話し合い、持続可能な目標設定を行っていった。特に「エネルギー・環境」という観点から、地球環境の保護や地球温暖化の阻止のために個々にできるSDGsの取り組みを考え、啓発した。

来年度の活動計画

令和7年度ではさらに活動的に学習していきたいと考えている。
① 世界遺産に係わる学習
・1年生(奈良公園)、2年生(京都)の現地での世界遺産学習

② 人権・平和に係わる学習
・1年生の人権フィールドワーク
・3年間を通した人権学習
(障がい者問題、在日外国人問題、部落問題、平和学習等)
・全校生徒による「人権を考える集い」の実施
(各学年の人権学習の取組についての発表と、人権作文の発表)

③ ジェンダーフリーとセクシャルマイノリティーに係わる学習

④SDGsを考える学活