2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 減災・防災

本校は,「夢や希望をもち,未来を切り拓くことのできる生徒の育成」を学校教育目標として揚げており,ESDについて,地域理解を基盤とした国際理解教育と防災教育と捉え,ESDの実践を通して人と関わる力を育成することを目標とした。

具体的には,防災教育,国際理解教育を柱に,①知識・理解を身に付けさせる活動,②考えを深める活動,③実践的な態度をはぐくむ活動を行った。

①  知識理解を身に付けさせる活動

各学年の総合枠の中で,1年生は「みやぎ探訪」,2年生は「みちのく探訪」,3年生は「東京自主研修」を行った。国際理解や,環境,福祉,防災,伝統と文化,地域経済,ものづくり等をテーマに積極的に探究心を持って活動する姿が見られた。また,学年が上がっていくことで,類似したテーマでありながら,宮城から東北,日本と幅が広がり,より理解を深化させることや,人との関わりを大切にすることができた。

②   考えを深める活動

各学年で調べてきたことを様々な形で発表させることで考えを深めたり,共有することができるようにした。7月,9月,12月に実施したそれぞれの学年からの発表会では,他の学年に調査結果を発表することで縦のつながりが生まれた。また,発表の仕方についてポスターセッションから,タブレットを使った発表。さらにパワーポイントを使った形式と進化する様子もうかがえた。これらのことで知っていた知識を深めるとともに,もっと調べてみようという考えを深める活動につなげることができた。

 

 

③  実践的な態度をはぐくむ活動

研修全体に対する自分たちのテーマに関する想いを,発表会のオープニングで自由に発表させた。ダンスを取り入れたり,歴史上の人物に特化したり,ディズニーのキャラクターになってみたり,代表がプレゼンを全体の前で披露したりするなど,生徒独自の工夫が見られた。単なる横のつながりから後輩の模範となる発表となるような,縦のつながりへと進化していった。自主的にダンスを取り入れ参加者を募集したり,体育の授業と関連させてダンスの質を高めたりするなど,実践的な態度を育むことができた。

来年度の活動計画

本年は地域を広げることで目標とする教育を目指してきたが,その中で東京自主研修におけるキッザニア等の職業体験の成果が大きかった。また,職業体験や人生の設計を考えてみることで,より大きな持続可能な開発のための教育ができるのではと考えた。

  来年はキャリア教育に特化することで,目標とする教育活動の実践ができるの   でないかと考える。具体的には,キャリア体験宿泊行事を2年次で行い,3年次にはライフプランニング構想を取り入れた授業展開を考えている。それらを通しながら,防災教育や,国際理解教育に発展させ,教育活動の充実を図っていきたい。