2023年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 人権
本校は,2009年の創立以来,工業・水産系専門高校ならではの科学と技術の知識と技能を活用し,環境や地場産業発展などの小テーマを設け,地域貢献への取組を進めてきた。現在はESDの精神に則り,従来から行われている活動に「持続発展教育」の視点を加え,新たな連携先を開拓したり,生徒の活動発表・交流の場を海外に求めたりすることで活動の幅を広げている。
具体的には,地球環境・地域との連携・国際交流を柱に,①環境・エネルギーに係わる教育,②地域とのつながりに係わる活動,③国際交流に係わる教育を行った。
① 環境・エネルギーに係わる教育
・美波町志和岐港内,吉野川河口干潟,鮎喰川におけるフィールドワークによる生物調査を行った。
志和岐港内の生物調査
1 期 日 令和5年9月8日(金) 10:00~12:00
2 場 所 志和岐港内(海部郡美波町)
3 実施HR 海洋科学コース2年生(10名)
4 内 容
志和岐港内のウニの生息数調査と藻場の状況調査を実施した。
水中班はスノーケリングで、陸上班は水中ドローンを用いて調査した。
水中ドローンは、水中を潜水潜航可能な小型無人機の通称だが、操縦者は陸上からドローンを遠隔操作して調査を行うことができた。
・開校当初より新町川の環境調査を行っているが,本年も結果の変化がほとんど見られなかった。
これらの学習は,授業で学んだ知識を調査や研究,製作により習得し,省エネルギー・省資源に取り組む姿勢を育むことができた。また,科学に対する興味,探究心や課題に対するアプローチの仕方,調査に取り組む実践力や共同研究の手法などを体験によって育むことができた。
② 地域とのつながりに係わる活動
・地域住民と連携しながらの月1回の清掃活動や,避難所となる学校を意識しての専門高校ならではの,ものづくりの技術力を生かした防災活動を展開した。
③ 国際交流に係わる教育
・台湾國立蘇澳高級海事水產職業學校と姉妹校提携を行った。相互交流や意見交換を行うことによってグローバル社会で活躍できる広い視野を身につけることができた。
来年度の活動計画
来年度は今年度の取り組みを継続するとともに、台湾姉妹校との交流などの活動を活性化させていく予定です。