• おかざきしりつときわちゅうがっこう
  • 岡崎市立常磐中学校

  • Okazaki Municipal Tokiwa Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒444-3173 愛知県岡崎市滝町山籠109
電話番号 0564-46-2028
ホームページ https://cms.oklab.ed.jp/jh/tokiwa/
加盟年 2013

2024年度活動報告

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

本校は、校訓「誠心」(素直な心ぶれない真っ直ぐな心で何事にも精一杯取り組む)を基盤として、広く社会福祉活動への興味関心を高め、奉仕的な体験をはじめとする活動に主体的に関わり、本校のめざす豊かな心の育成を進めている。SDGsの視点から構築した教育課程において、様々な人とコミュニケーションをとって授業を形成し、地域の一員として積極的に未来のために行動できる常磐中生の育成を図る。その中で、学区や世界へとつながる活動を行い、把握した問題を解決する学習活動を展開すれば、世界とつながる喜びを感じ、よりよい未来の担い手として行動する生徒が育つであろうと実践している。

 

本校学区は岡崎市の中山間地域に位置している。本校の隣には、本堂を含む多くの建造物や所蔵品などが、国や県から重要文化財の指定を受けている瀧山寺がある。瀧山寺で行われる伝統行事、「鬼祭り」は、県の指定無形民俗文化財にもなっている。一方で、山間部特有の人口減少や少子・高齢化が進み、若者を中心に都市部への流出に歯止めがかからない状況を顕著に有している地域でもある。そのため、「住み続けられるまちづくり」を見据え、「愛する地域を基盤として人とのつながりを求め、思いやりの心をもつ生徒の育成」を目指した総合的な学習の時間を、各学年で展開している。加えて、生徒会では、昭和50年代より地域の伝統行事である瀧山寺節分会や鬼祭りにおいて、全校生徒が制作をした鬼面土鈴を販売し、売り上げをボランティア活動等に活用している。昨年度、コロナ禍により中止されていたこの活動を、4年ぶりに再開することができた。また、現在瀧山東照宮(瀧山寺に隣接)では約50年に1度行われる保存修理工事が行われている。本年度は、施設関係者や地域の代表者、工事関係者など多くの方々の厚意により、全校生徒が工事の状況を見学する機会を得た。その際に、地域の代表者より「次にここを守っていくのは、皆さんですよ」という言葉をかけてもらい、未来の担い手としての自覚を高めることができた。

 

1年生総合的な学習の時間「伝統を守れ・伝統を創れ 僕たちにできることは?」

生徒は学区のマップづくりをしながら、地域のよさを実感する中で、学校に隣接する瀧山寺の鬼祭りに焦点を絞り込み、調べ活動を通して、鬼祭りの歴史的価値や地域が一体となって祭礼の開催に向けて取り組んでいる様子を再認識していった。地域の伝統行事への思いを強めた生徒は、意欲をもって鬼祭りを広報するパンフレットやポスター作りに取り組んだほか、課外時間を利用した自主的な活動として、当番を決めて瀧山寺の清掃活動に取り組むようになった。

 

3年生総合的な学習の時間「どうなる?どうする?常磐」

生徒は1年時より総合的な学習の時間や特別活動を通して、地域への思いを高めてきた。義務教育修了を控えた本年度は、今後の地域を支える立場として「自然」「交通」「人・町」「産業」など、関心をもつテーマごとにチームを編成し、地域活性化に向けたプロジェクトを考案した。それぞれの企画は、プレゼンをし合うことにより共有され、地域に対する思いをさらに高めることができた。また、このプレゼンは地域代表の方々にも参観してもらい、生徒らの思いを発信する機会となった。

 

鬼面土鈴制作・販売

昨年度まで美術科の授業で土鈴制作をして、生徒会活動として販売をしていたが、生徒会役員の公約により実行委員を募り、制作から生徒会活動で行うこととなった。実行委員は、地域の陶芸クラブより土鈴づくりの指導を受け、土鈴制作当日は全校生徒の制作を支援する立場となり活躍した。このことにより、昨年度以上に生徒達は、地域に伝わる伝統文化に思いを馳せながら、意欲をもって鬼面土鈴制作に取り組むことができた。このことは、ここまで地域学習を積み重ねてきた成果であると言える。昨年度同様、売上金はボランティア活動などに有効活用していく予定である。

来年度の活動計画

来年度も校内外の行事を通して、広く社会福祉活動への興味関心を高め、奉仕的な体験をはじめとする活動に主体的に関わり、本校のめざす豊かな心の育成を進める。

・通学団美化・瀧山寺清掃ボランティア・こいのぼりボランティアなどのボランティア活動を通した郷土を愛する心の育成

・各教科・領域と関連付けた国際理解教育、人権教育、環境教育の学習を通して、自ら課題を見つけ解決しようとする生徒の育成

過去の活動報告