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2024年度活動報告

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 持続可能な生産と消費

2022年12月~2023年7月:チャレンジ期間、2023年8月~:キャンディデート校

本校は、宗教改革の「福音主義キリスト教」の信仰に基づく「個人の尊厳の重視と人格の完成」を建学の精神として、キリスト教的人格の陶冶を教育目的に掲げている。また、教育の基本方針の一つに「持続可能な開発のための教育」を設定しており、ユネスコが主導するESD(Education for Sustainable Development)を推進し、論理的思考力、クリティカル・シンキング、情報収集・分析能力、コミュニケーション能力、問題解決能力などを身につけさせ、持続可能な社会の担い手となりうる生徒の育成に努めている。

Ⅰ 減災・防災

①「仙台ふるさとの杜再生プロジェクト」への参加(4月18日・4月25日・5月16日)

高校3年生が「仙台ふるさとの杜再生プロジェクト」に参加した。これは、東日本大震災の津波によって大きく失われてしまった仙台の海辺の森を、市民の手で再生していくプロジェクトであり、仙台市建設局百年の杜推進課や都市デザインワークスの協力のもと、若林区荒浜の海岸公園センターハウス周辺での育樹活動とビーチクリーン体験を行った。
育樹活動では、荒浜農園の花壇づくり・海岸防災林の枝打ち作業・植栽地での除草作業など、様々な活動に取り組んだ。また、ビーチクリーン体験では、小さなプラスチックゴミ、バーベキューで使ってそのまま捨てられた網、ペットボトルなど様々なゴミを収集しながら、海洋ごみ問題を具体的に捉えることができた。

     

②「震災遺構学習」(12月3日・4日)

中学校1年生がSDGs11「住み続けられるまちづくりを」について理解を深めることと、東日本大震災の風化防止と防災意識の向上をはかることを目的に、「震災遺構学習」として山元町震災遺構である中浜小学校を見学した。中学校1年生は東日本大震災後に生まれた世代であり、震災を直接的に知る・学ぶ・感じる経験が乏しい。津波被害がそのまま残された校舎や、3月の寒い中全員がうずくまって一晩を過ごした倉庫、そして語り部さんのお話とメッセージを通じて、災害を身近なもの、リアルなものとして捉えることができた。

         

Ⅱ 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

① 七夕飾りの制作(7月4日)

高校3年生が連坊コミュニティセンターを訪問し、地域イベントで使用する七夕飾りの制作に取り組んだ。仙台七夕は江戸時代初期に始まった伝統行事であり、以前は各地区や町内会でも年中行事として積極的に行われてきたが、近年ではコミュニティや人口構成の変化に伴い、行事の開催が困難な地域も存在する。今回は住民と協働で七夕飾り制作に取り組むことで、生徒は地域文化の大切さや、その文化を維持することの意義について学ぶことができた。

     

Ⅲ 福祉

①新浜地区ボランティア活動(10月24日)

高校2年生が地域課題理解学習の一貫として、清掃ボランティアに参加した。生徒は終了予定時間までゴミを拾い続けたが、全てを回収するには至らず、新浜地域の課題を身をもって感じることができた。参加した生徒からは、「自然にかえらないものは勝手に捨てないように防がないといけないと感じた。」「プラスチックなどのゴミが多いと感じた。海はきれいな場所であってほしいと思った。」といった感想が寄せられた。                                         

②荒町地区・連坊地区清掃活動(5月30日・6月13日・7月4日・10月7日)
高校3年生が年間数回にわたって荒町地区(荒町公園・南鍛冶町公園・荒町げんき広場)および連坊地区(連坊コミュニティセンター)の清掃活動に参加した。また、活動後には各地域の住民と生徒が意見交換を行う交流会も行われた。参加した生徒からは、「ボランティア活動を私たちがすることで、地域の人が喜んでくれるのがすごく嬉しかった。またやりたいと思った。」「地域への貢献をすることがとてもやりがいのあること、感謝されることの嬉しさを感じました。」などの感想が寄せられた。
     
Ⅳ 持続可能な生産と消費
① 職場体験(10月2日・3日)
中学校2年生がSDGs8「働きがいも経済成長も」について理解を深めることを目的として、地元企業50社を舞台に職場体験を実施した。色々な職業を事前に調べたり、実際に各企業を訪問して職業人からその技術を学ぶことで、仕事の意義ややりがいについて触れることができた。とりわけ「働くとは何か」について考えることにより、人種・性別によらず、様々な人が仕事をしていること、自分の仕事に責任をもつこと、仕事に働きがいや生きがいを見出すこと等、働くことが社会の基盤をつくる大切な要素の1つであることを深く認識することができた。
              
② 「ファイナンスパーク」への参加(12月3日・4日)
職場体験を経験した中学校2年生が、安定した家庭生活や保障に基づいた消費活動を体験することを目的として、仙台市教育委員会が実施しているファイナンスパークに参加した。この活動では、生徒一人一人に大人としての条件(収入や家族構成など)が与えられ、それぞれの立場で自分の家の1か月の生活費の計画づくりを行うことで、社会で生きていく上での意思決定の在り方の重要性や結果に対する責任などについて考えると同時に、自分を客観視して将来を見据え、今の自分に何が大切なのかを考えることができた。
      

来年度の活動計画

4月 仙台ふるさとの杜再生プロジェクト(高校3年:減災・防災)

5月~7月 荒町・連坊地区ボランティア活動(高校2年・3年:福祉)

8月 東北学院大学工学に関する啓発活動(中学3年:エネルギー 環境)

海外研修(中学1年~高校3年:国際理解)

9月 フィールドスタディ(高校2年:持続可能な生産と消費)

10月 職場体験(中学2年:持続可能な生産と消費)

新浜地区ボランティア活動(高校2年:減災・防災 福祉)

12月 震災遺構学習(中学1年:減災・防災)

ファインスパーク(中学2年:持続可能な生産と消費)

SDGs探究発表会(高校1年)

 

過去の活動報告