所在地 | 〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉6−4−1 |
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電話番号 | 022-234-0318 |
ホームページ | http://fu-syou.miyakyo-u.ac.jp/ |
加盟年 | 2007 |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, その他の関連分野
今年度の総合的な学習の時間は、第3学年で「福祉」、第4学年で「地域」、第5学年で「減災・防災」、第6学年で「キャリア」というESDの基本的な考え方を基に、子供が探究学習に取り組んだ。
第3学年の「福祉」の学習では、附属特別支援学校の児童との交流をきっかけに、校舎や公共施設のユニバーサルデザインなど、人々の幸福を実現するための取組について調査を行った。身近な所に様々な工夫がされていることに気付くとともに、今後自分が取り組んでいきたいことについて発信するなど、未来像を予測して計画を立てる力が身に付いた。また、第5学年の「減災・防災」の学習では、身近な校舎内の施設の安全性について調査を行い、地震などの災害が起きた時にどのように行動すればよいのかなど、学んだことを校内に発信した。また、震災遺構の仙台市立荒浜小学校や荒浜地区住宅基礎群の見学を通して、東日本大震災の被害の様子や、当時の人々の避難行動について学んだ。食事や情報共有などで荒浜地区の人々が知恵を働かせた事実を基に、次の地震・津波災害時に命を長らえる方策を考察するなど、多面的、総合的に考える力が身に付いた。
このように、本校では実社会に見られる諸課題を適切に学習素材に選定し、子供自らが主体的に探究学習に取り組めるように手立てを講じ、考察を深めて身近なところから行動に移せるように学習計画を設定している。
また、今年度は、これまでの本校の実践を参照しつつ、「生活・総合部」と学年主任を中心に、目の前の児童の実態に応じた新たな実践の構築を目指してきた。今後も、各学年で育成を目指す資質・能力についてより明確にするとともに、それを実現する学習活動を検討する教員集団の形成を進め、学校教育目標の具現化を目指していく。
来年度の活動計画
令和7年度は、今年度の学年・学級の生活科・総合的な学習の時間を中心とした教科等の学習活動を精査し、「目指す探究の姿」を明確にした学習活動を再設定していく。そのため、年度当初に教職員間で1年間の見通しを共有し、すべての教職員が6か年の学びの連続性を捉え、その上で、担当する学年・学級の生活科・総合的な学習の時間を中心とした教科等の学習活動に当たることができるよう、研修の場を確保する。
併せて、ESDを発展させたESDGs(SDGsの実現に寄与する教育活動)を一層推進していく。特に、外部講師や国内・海外のユネスコスクールとの交流活動を取り入れ、つながりを尊重する態度を育成しながら探究活動の充実を目指す。