所在地 〒630-2174 奈良県奈良市横田町199-1
電話番号 0742-81-0021
ホームページ http://www.naracity.ed.jp/tawara-j/
加盟年 2009

2024年度活動報告

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 貧困

活動の概要
小中一貫校の本校では「9年間の連続性・系統性を生かした一貫教育を行い、豊かな心と確かな学力を身につけた世界にはばたく人間を育成する」を教育目標とし、「過疎化が進む自分たちが暮らす地域やそこにある課題について多面的・多角的に考察し、持続可能な地域社会を創造していくこと」をESDの中心に据え、ESDの実践を通して、未来像を予測して計画を立てる力、コミュニケーションを行う力、他者と協力する態度の育成を図っている。具体的には、キャリア教育、地域学習、国際理解、防災教育を柱に①地域理解に関わる学習活動②地域活性化に関わる学習活動③国際理解に関わる学習活動④防災教育に関わる学習活動を行っている。

① 地域理解に関わる学習活動
本校は山間部に位置し、お茶やお米、野菜の生産が活発な農村地帯である。発達段階に応じて生産者を含めたさまざまな方々を、ゲストティーチャーとしてお招きしている。そこでは地域の気候的特色や生産活動における喜び、苦労などのお話を直接していただいたり、今後の展望などについてのお話をうかがった。また、全国で唯一継承されている「祭文」(奈良市無形民俗文化財)の学習も積極的に行っており、地域の方々と一緒に全校児童生徒が踊る機会をつくることができた。発達段階に応じた数多くの体験活動を実施することで、児童生徒の地域や地域の仕事への理解を促している。また、中期ブロック(5、6、7年生)では積極的に他地域の学校との交流をし、自分たちの住んでいる地域との違いを学ぶ活動を取り入れている。後期ブロック(8、9年生)では校外学習で「奈良の大学と奈良の伝統工芸を体験的に学ぶ活動を取り入れている。今年度は「奈良先端科学技術大学院大学」と「生駒市高山竹林園」を訪問し、奈良県が世界に誇る先進的な研究機関や校区内の特産物の「茶」にかかわる伝統文化に触れることができた。

② 地域活性化に関わる学習活動
2016年度より、起業家教育及びESDの観点から、中期ブロックでは地域を活性化するために自分たちにできることは何かを考え、実行している。今年度は6年生が大学生と連携し、地域の活性化に向けてのプロジェクトを進めることができた。それ以外にも各学年に応じた多様な活動の中で、地域の方のお話を聞いたり、体験をしたり、ICTを活用して成果をまとめたりするなど、多くのことを実践的に学ぶことができた。

③ 国際理解に関わる学習活動
世界遺産学習を中心に、国際理解教育を実施している。五感で感じることを大切にするため、京都の世界遺産や伝統文化、奈良の世界遺産や伝統文化について、各ブロックの校外学習等を利用して現地学習を実施した。

④ 防災教育
避難訓練を学期ごとに行い、最後となる3学期には担当以外の教職員や児童生徒に対して事前予告なしの訓 練を実施した。休み時間に訓練を行ったことで児童生徒や教職員の防災意識が高まったと思われる。例年は 子ども主体の防災集会を実施しているので、可能であれば来年度は実施したい。

来年度の活動計画

2025年度は、2024年度と同様の活動内容を計画している。地域学習や地域活性化に関する学習、世界遺産学習、今年度できなかった防災に関わる学習を児童生徒の実態に対応して行う予定である。地域活性化に関する学習では、奈良市や奈良県外の他校との交流や田原地域との交流活動を今年度と同様に計画し、2018年度に作った法被などを有効活用しつつ、学校での学びが社会とつながるような工夫を行いたい。また、後期ブロックの中学生(8・9年生)では、今年度同様に、キャリア教育と地域学習を兼ねて、奈良県にある大学見学と奈良県の伝統産業の見学を行い、奈良の文化の良さに触れる機会を設ける。

過去の活動報告