• たまがわだいがくきょういくがくぶ
  • 玉川大学(教育学部)

  • Tamagawa University, College of Education
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒194-8610 東京都町田市玉川学園6−1−1
電話番号 042-739-8655
ホームページ https://www.tamagawa.ac.jp/education/
加盟年 2008

2024年度活動報告

活動分野

気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 健康, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野

1)「第5回ユネスコスクール関東ブロック大会」(2024年10月5日)の開催
大学間連携と協同の一端として玉川大学は首都圏に位置する他のASPUnivNet加盟大学(成蹊大学、創価大学、東海大学)、ACCU及びかながわユネスコスクールネットワーク(KAN)と連携し、ユネスコスクール関東ブロック大会の主催、共催を行ってきました。2024年10月5日(土)に玉川大学にて「ユネスコスクールと全人教育 ― 若者エンパワメントに向けた教師の役割」をテーマに「第5回ユネスコスクール関東ブロック大会」を開催しました。同志社大学の見原礼子氏による基調講演、パネルシンポジウム「若者エンパワメントのために教師に求められる役割は何か?」に続き、共催大学、KAN、大妻中野中学校・高等学校、東京都立山崎高等学校および次世代ユネスコ国内委員会による5つの分科会が実施され、ユネスコスクールにおける若者エンパワメントの諸課題と将来展望について多角的な議論とワークショップが行われました。この「第5回ユネスコスクール関東ブロック大会」の成果の一端は、2024年11月30日に開催された「第16回ユネスコスクール全国大会」の第1分科会(ASPUnivNet企画分科会)にて発表しました。

2)ASPUnivNet共同研究「ユネスコスクールの教職員の動機づけを高める要因に関する実証研究」
玉川大学教育学部は、福山市立大学、信州大学と連携してASPUnivNetの共同研究「ユネスコスクールの教職員の動機づけを高める要因に関する実証研究」を主導して進めてきました。ユネスコスクールの教職員の「やる気」を高め、より活気ある学校風土を実現するためにどのような取り組みが有効なのか29校のユネスコスクールへの聞き取り調査をもとに分析し、共著論文にまとめて専門雑誌に投稿しました。

3)ユネスコスクール加盟校・加盟申請校への支援活動
玉川大学教育学部は、2024年度は東京都立山崎高等学校、大妻中野中学校・高等学校、八千代市立高津小学校、板橋区立蓮根第二小学校、光英VERITAS中学校高等学校、練馬区立中村中学校、江東区立八名川小学校、創価大学にてユネスコスクールに関する講演およびESD/SDGs教員研修会の支援活動を行いました。東京都立山崎高等学校では「山崎コンソーシアム」の一員として学校運営と教育計画への助言と支援を行っています。2024年12月13日に創価大学で開催された「ユネスコスクール チャレンジ校等応援企画」では「ユネスコスクールの現状と課題」というテーマでの基調講演を行い、ユネスコスクール加盟校・加盟申請校との交流ワークショップを実施しました。またACCUの依頼によりユネスコスクール・レビューアドバイザーとして、ユネスコスクール28校の活動状況について、書面レビューと評価を行いました。

4)玉川大学ユネスコクラブの活動
大学公認の文化会である玉川大学ユネスコクラブは「持続可能な社会づくりのために大学生ができるアクション」をテーマにした実践活動を展開しています。日本ユネスコ協会連盟の構成団体会員として、ユネスコスクールとユネスコ協会の連携強化をめざす諸活動を進めてきました。2024年度は、通常活動として「SDGsワークショップ」を実施し、持続可能な社会の担い手育成に向けた実践学習を行いました。大学間交流として2024年7月13日・14日に奈良教育大学、創価大学、青山学院大学、東京海洋大学のユネスコクラブとの共同で「第11回ユネスコクラブ全国サミット」を玉川大学で開催しました。また青山学院大学ユネスコクラブ Le Lienと合同で2025年2月9日~15日にパリのユネスコ本部にスタディツアーを行い、ユネスコ教育事業の最前線を学ぶと同時に、ユネスコ本部の支援を受けながら他国のユネスコスクールとの交流プログラムの企画準備を進めていく計画です。2025年2月23日には東京都ユネスコ連絡協議会主催の「ユネスコ青年・学生研修会」の実行委員として協力し、民間ユネスコ運動における若者エンパワメントの促進をめざした活動を推進してゆきます。

来年度の活動計画

1)教師養成大学としてのユネスコスクール・カリキュラム構築
玉川大学教育学部は2024年度、教育学部の教師養成課題の授業「総合的な学習の時間の理論と方法」および「世界の教育と文化環境」においてSDGsを学校現場で教えることのできる実践的指導力の育成をめざしたSDGs指導法ワークショップを実施しましたが、2025年度はこれをさらにバージョンアップし、「SDGs入門講座」として、SDGs学習を系統的に進めるための体系的な教師教育プログラムをカリキュラムに導入する計画です。
玉川大学ユネスコクラブは大学ユネスコクラブ間ネットワークの構築を進める計画です。またデンマークのVIA University Collegeなど海外のユネスコスクール加盟校との交流プログラム「バーチャル・スタディツアー」を展開していく予定です。とくに世界遺産教育および「平和と非暴力の文化」に焦点を当てた国際ワークショップを企画しており、卒業後教師になる学生たちの異文化リテラシーおよび未来リテラシーの向上を目指しています。

2)東京都立山崎高等学校および大妻中野中学校・高等学校との高大連携SDGs実践学習プログラムの構築
ユネスコスクール加盟校である東京都立山崎高等学校および大妻中野中学校・高等学校との連携を強化し、大学生と高校生との協同によるグローバルな諸課題に関するSDGs実践学習プログラムを構築していきます。その成果の一端は「第6回ユネスコスクール関東ブロック大会」でも報告発表する予定です。

3)大学ユネスコクラブのネットワーク構築と国際協働プログラムの開発
玉川大学ユネスコクラブは青山学院大学ユネスコクラブ、創価大学ユネスコクラブ、奈良教育大学ユネスコクラブ、東京海洋大学ユネスコクラブなど他大学のユネスコクラブとの交流と連携を強め、「ユネスコクラブ全国サミット」の開催をはじめ、次世代ユネスコ国内委員会とも協力しながら、持続可能な社会創りに向けたユース・イニシアティブの確立を目指して実践プログラム構築を進めてゆきます。パリのユネスコ本部の支援も受けながら、海外のユネスコスクールとのコラボも視野に入れた「平和と非暴力の文化」を実体化していくための異文化理解に基づく国際協力活動の開発を進めていく計画です。

過去の活動報告