• たましりつたまだいにしょうがっこう
  • 多摩市立多摩第二小学校

  • Tama Municipal Tamadaini Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育

所在地 〒206-0001 東京都多摩市和田75
電話番号 042-375-7051
ホームページ https://schit.net/tama/estamadaini/
加盟年 2011

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育

 本校は「身の回りから課題を見付け自分とのかかわりで課題を捉え、探究し、持続可能な社会の実現を心から願って行動できる児童」を活動テーマとし、ESDの実践活動にSDGsを位置付け、ESDの実践を通して課題を設定する力、多面的・総合的に課題を探究する力、課題を発信する力の育成を目標とした。自分自身と地域とのかかわりを大切にし、地域で生きる2050年の大人づくりを意識して取り組んできた。

①人権に係わる教育

令和2年度から継続して実践している「二小にこにこ ひまわりプロジェクト!」を今年度も実践した。この取組は、二小の全員が心を一つにして様々な困難を乗り越えるために、東日本大震災の後に咲いた「ど根性ひまわり」と阪神大震災の後に咲いた「はるかのひまわり」を育て、家庭での話題にしてコミュニケーションを深めるとともに、子供たちの心や地域に希望の花を咲かせるのが目的である。人権に関して、各学級で話し合う機会を取り入れ、メッセージを残すことにも取り組んだ。すべての差別や偏見、いじめをなくすことにもつながることを前面に出し、子供たちの心を育てることに力を注いだ。

家庭で咲いたひまわりの写真を学校に集め、子供の笑顔の写真と共に掲示し、「二小にこにこ笑顔プロジェクト」として広く公開した。近隣の小中学校等で花を咲かせたひまわりの写真も届き、取組が地域へと広がった。

②自然環境に係わる活動

本校のそばを流れる大栗川で、3年生総合的な学習の時間で「身の回りの生き物」調べを行った。どんな生き物が生息しているか調べる活動(ガサガサ体験)を通して、地域の自然のよさや生物の多様性についても考えることができた。また、川にゴミが多くあることから自然環境にも考えが発展した。活動においては、地域の市民団体である「水辺の楽校」の協力を得て、川の生態系や人と川が共存することの大切さについてのお話を伺い、より理解を深めることができた。

③環境・エネルギーに係わる活動

6年生は、「再生可能エネルギー」をテーマに活動に取り組んだ。地球温暖化の現状を知ると同時に、世界の電力の現状や再生可能エネルギーについて調べた。また、「えねこや」(再生可能エネルギーだけで生活できる小屋)の見学やその工夫を知り、自分たちも発電してみたいという思いをもった。太陽光、風力、水力のグループに分かれ、それぞれ工夫して発電に挑戦した。年間を通した活動を進めていく中で、幾度となく失敗を繰り返す中で試行錯誤をし、進んで活動に取り組む姿が見られた。その過程の中で、考え学んだ成果を発信したい、再生可能エネルギーの重要さを多くの人々に伝えたいという思いが強くなり、「聖蹟桜ヶ丘イルミネーション点灯式」に参加することになった。(今年度で4回目)点灯式では、自分たちで発電した電気を使って、メッセージボードを点灯し、「未来へ!再エネ!」という自分たちの思いを広く発信することができた。新聞やテレビにも取り上げられ、子供たちは、自分たちの活動に手応えを感じ、達成感を味わうことにつながった。

④福祉に係わる活動

4年生は、「すべての人に健康と福祉を」というSDGs3のゴールを合い言葉に、様々な人が地域に生活していることに気付き、バリアフリーの視点をもって身近な地域から課題を見付け、探究していく活動を行った。地域の福祉施設の方を講師にお招きしバリアフリーの大切さ、障害のある方の日常や補助の方法など多岐にわたって学ぶことができた。また、車椅子体験、白杖体験、高齢者疑似体験を実施し、より身近にバリアフリーを感じることへつながった。これらの学びを通して、これからの自分たちの行動を見つめ直すきっかけとなった。

⑤減災・防災に係わる活動

5年生は、「減災・防災」をテーマにした取組を行い、自らの興味や関心に基づき研究テーマを設定して学習を進めた。東日本大震災を経験した方からお話を伺ったり、担任自ら現地で収集した復興状況を伝える写真を提示したりして、減災・防災への興味・関心をもたせ、問題作りを行った。さらに問題解決の過程を通して、現在さらに未来を生きる自分たちができることを考え、よりよい社会を創造しようとする意識の醸成を図った。

 

来年度の活動計画

 令和7年度も、各教科と関連させて総合的な学習の時間を中心に「身の回りから課題を見付け自分とのかかわりで課題を捉え、探究し、持続可能な社会の実現を心から願って行動できる児童」を活動テーマとし、ESDの実践活動にSDGsを位置付け、ESDの実践を通して課題を設定する力、多面的・総合的に課題を探究する力、課題を発信する力の育成を目標として取り組んでいく。来年度も、活動のゴールをより明確にするため、発信する力を育成することに重点をおく。そのため、発信する場をさらに広げていきたいと考えている。環境・エネルギーに係わる活動では、毎冬に行われている「聖蹟桜ヶ丘イルミネーション点灯式」に参加する予定である。また、令和8年2月に学習発表会を開催し、在校生だけでなく保護者や地域の方にも広く学びの成果を発表する場を設ける。さらに、地域で発信できる場があれば、積極的に参加していきたい。

本校の取組について、国際デー、プロジェクトやキャンペーンの参加、他機関(ユネスコスクール間交流、教育委員会、ユネスコ協会等)の支援や協力を得ることなどが課題として挙がっている。令和7年度は、どのように課題解決を図るかは未定であるが、実質的な活動として根付くよう計画していきたい。

過去の活動報告