所在地 | 〒792-0893 愛媛県新居浜市多喜浜5丁目7-34 |
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電話番号 | 0897-45-0142 |
ホームページ | https://takihama-e.esnet.ed.jp/ |
加盟年 | 2014 |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, 食育
本校は、世界で唯一の塩田施設「ソルティ多喜浜」を有している。平成26年度に完成した「塩の学習館」において、天候の影響を受けず「塩づくり体験」を行うこともできる。学校教育に加えて、社会教育・地域学習の場として塩田文化の継承を図る重要性を鑑み、本校を新居浜市の「ふるさと学習」の拠点として位置付け、地域への誇りや郷土愛をもった児童の育成を図っている。
また、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、塩田に関することだけでなく海洋全体に関わることも学習し、現代社会が抱えている課題解決の力の育成を目標とした。
テーマ「多喜浜塩田を未来に伝えよう」
【1年 多喜浜塩田ジャンボカルタ大会をしよう】
毎年、卒業生が製作した「ビッグ塩田カルタ」を使って、塩田について学んだ。カルタは、地域のボランティアの人に読み上げてもらい、絵札をとったら両手でかかげ、先生がその札について説明した。楽しく遊びながら地域の伝統文化に触れた。
【2年 多喜浜をたんけんしよう】
多喜浜の自然や施設を見学し、地域のよさや特色に触れた。その後、見付けたことや知ったことを伝え合ったり、知ったことを地図にまとめたりして、地域の良さを考えた。
【3年 塩はかせになろう(塩田ウォーク)】
多喜浜塩田に所縁のある場所を巡り、6年生と多喜浜塩のまちづくり会議の皆さんの方々に各場所の説明をしてもらった。多喜浜塩田と各場所のつながりについて学びを深め、今後の多喜浜塩田学習への意欲を高めた。
【4年 多喜浜の昔 知りたいな】
地域の方と一緒に、塩づくりに欠かせない「かん水」を校内施設「ソルティ多喜浜」の流下盤に流して作った。「塩の学習館」で、「かん水」を煮詰めて、塩づくり体験を行った。
【5年 多喜っ子海洋調査隊】
実際に荷内海岸へ行き、海洋ゴミの調査を行った。海洋ゴミの存在に気付き、海岸でのゴミ拾いを行いながら、流れ着くゴミの種類や様子について知った。また、多喜浜塩田を後世に残す活動として、一人一人が標語を作り、地域の商店等に掲示した。
【6年 地域の誇り多喜浜塩田再発見】
これまで自分たちが学んできたことの総まとめとして、これから多喜浜塩田について学習していく3年生に対して、塩田の史跡を巡りながら、それぞれの史跡や郷土の偉人について説明をした。地域の方々の思いも含め、しっかりと多喜浜塩田の歴史を伝えた。
また、多喜浜陶芸クラブの皆さんを講師に、多喜浜焼の絵付けにチャレンジした。1学期に、形作りをしていたものを素焼きしていただき、専用の絵の具を使って、絵を描いた。焼き上がると色が変わる絵の具なので、少し薄く感じられたが、一筆一筆、丁寧に色をつけていた。作品は、校区文化祭で、多喜浜公民館和室に展示した。
【6年 児童会】
11月23日(土)、日本ユネスコ運動全国大会in新居浜で、多喜浜小学校児童会4人が実践発表を行った。多喜浜小学校は、SDGs14「海の豊かさを守ろう」を目標として、持続可能な海洋資源を保護するための活動を紹介した。 全国から300人程の参加者があり、「多喜浜塩田を未来に伝えよう」をテーマに発表を行った。先人の業績を学び、私たちの生活に関連付けながら、人のつながりを通して、未来へ伝えていくことができました。当日は、塩の学習館で作った「手づくり塩」を皆さんにお配りした。
来年度の活動計画
テーマ「多喜浜塩田を未来に伝えよう」のもと、ふるさと学習を実施することで、地域を通して社会を学ばせる。低学年は「学級活動や生活科」の時間、中・高学年は「総合的な学習の時間」で行う。高学年では、その成果を個人やグループでまとめ、発表し合うことで、地域への誇り、地域の一員としての自覚を育てる。また、ホームページなどを活用して積極的に情報発信を行い、他のユネスコスクールとの交流も積極的に行う。さらに、他機関との連携を引き続き行うとともに、塩田文化がつながる他の地域との交流学習を進めていく。