所在地 | 〒836-0047 福岡県大牟田市大正町5-5-9 |
---|---|
電話番号 | 0944-53-6015 |
ホームページ | http://www.e-net21.city.omuta.fukuoka.jp/taisho-es/ |
加盟年 | 2012 |
2024年度活動報告
生物多様性, 減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育
本校は、「子供の笑顔があふれる幸せな学校」を学校教育目標として、ESDを「子供がまちづくりに参画・貢献する力や態度を身に付けるための教育」と捉え、ESDの実践を通して、未来像を予測して計画を立てる力、豊かなコミュニケーションを行う力、他者と協力する態度、進んで参加する態度の育成を目標とした。
具体的には、SDG11を中心とした目標に「花でつながるあたたかいまちづくり(フラワータウンプロジェクト)」「歴史と文化を大切にするまちづくり」を柱にした①環境学習②福祉学習③世界遺産・地域学習を行うようにした。
①環境学習(SDG2・3・4・11・12・13・15・17)
大正地域の方々やこの活動に賛同してくださる方々とともに駅前や国道沿いのロータリー花壇に花を植えて世話をし、人の心にも花が咲くようなまちづくりを目指して取組を進めた。自分たちが育てた花でまちの人々を明るい笑顔にするために、地元の花屋さんや大学生と協働して季節に応じた花の種類について調べたり、花のお世話に日々取り組んだりした。子供たち一人一人の思いを大切にし、地域の方々と連携した体験学習を進めていった。
昨年度から学校にあるビオトープを次世代につないでいくために、昨年度の3年生がビオトープの大掃除をし、水を入れ替え住んでいた生き物たちを戻して再生させました。これからも、生き物たちがきれいな水の中で生きていけるようにしたことを現3年生が受け継ぎ、今年度もゲストティーチャーを招き、ビオトープづくりにまつわる思いなどを知ったことで、みんなで協力して「生き物が安心して住めるビオトープをこれからも持続させていきたい。」と考えた。今年度は、さらに周りの環境を整えようとゴミ拾いをしたり、ビオトープの周りに花を植えたりして持続可能なビオトープに成長させた。
さらに、大正小学校「フラワーカレンダー」を作成し、全学年花壇に花を植えるだけでなく、学年の実態に応じて学習と関連させた野菜を植えて収穫するなどの活動も、見通しをもって取り組むことができた。また、今年度は松原中学校区において、児童会・生徒会を中心に自分たちで育てたお花を3校それぞれで交換し、「花」を中心にした連携を深めることができた。
②福祉学習(SDG2・3・4・11・12・13・15・17)
バリアフリーについて学び、身の回りのバリアフリーを探したり、車いす・白杖体験を通して、すべての人が過ごしやすい社会とはどういうものかを考えたりした。体験を通してすべての人が暮らしやすい社会をつくるために、自分にできることを考えた。車椅子は一人だと思い通りに操作するのが難しいことに気付いたり、困っている方がいたら声をかけようと考えたりした。障がいの有無に関係なく、みんなにとってやさしいまちになることをめざした。
③世界遺産・地域遺産学習(SDG11)
「歴史と文化を大切にするまちづくり」を目指し、子供たちは地域の歴史と文化を調べ、大牟田の町が「石炭」によって発展してきたことへの理解を深めてきた。自分たちで育てたサツマイモを収穫し、大牟田の発展を支えた「石炭」を使って焼いたサツマイモをみんなで食べる活動を行った。
来年度の活動計画
子供がまちづくりに参画・貢献する力や態度を身につけるための教育をより一層推進する。そのために、SDG11、SDG3、SDG9、SDG15、SDG17を目標に
1.「花でつながるあたたかいまちづくり『フラワータウンプロジェクト』」
2.「安心してくらせるまちづくり『人にやさしいまちづくり』」
3.「歴史と文化を大切にするまちづくり『世界遺産のあるまち・おおむた』」
の3つの教育プロジェクトを柱とし、子供が社会とつながりながら主体的に学び、行動するカリキュラムの充実を図る。また、これまでの伝統は今後も継続しつつ、さらに充実した活動となるよう工夫をしていく。