• しゅうなんしりつたいかちゅうがっこう
  • 周南市立太華中学校

  • Shunan Municipal Taika Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒745-0801 山口県周南市久米4117-4
電話番号 0834-25-0228
ホームページ http://www.shunan.ed.jp/taikachu/
加盟年 1960

2024年度活動報告

活動分野

減災・防災, 環境, 平和, 人権, 健康, 食育

本校はESDの底流理念に基づき「自ら気づき、考え、よりよく行動する生徒の育成」を学校教育目標とし、生徒の「自主性」に重きを置いている。その育成実践活動の一環として、全校生徒が積極的に地域ボランティア活動に参加したり、生徒会役員を中心に自分たちでボランティア活動を計画し、実行した。

1.本校のSDGs活動について

本校は、持続可能な開発および持続可能なライフスタイルに力を入れて取り組んだ。特に、我が校の特色でもあるボランティア委員会を軸に、SDGsを意識した様々な活動を行った。校内や校外のボランティア活動の参加だけでなく、文化祭でペットボトルキャップアートを作成して展示した。その際に、ペットボトルキャップがワクチン代になることなど、キャップの使われ方を記載したポスターも一緒に展示することで、意識を高めた。また、その他にも貧困や食品ロスと飢餓の問題など、世界が抱える深刻な課題について情報収集し、プレゼントしてまとめて生徒集会で発表した。中学生の我々ができることを全校で考え、意見を持ち寄る場も設けた。また、生徒集会で、ボランティアとは何かを改めて考える場を設け、全校生徒がボランティアに参加する意識をもつことができた。生徒全員がユネスコボランティア手帳を所持しており、ほとんどの生徒が何かしらのボランティア活動に参加している。

また、今年度も引き続き各教室にSDGsのカードを置き、授業の内容がSDFsのどのゴールに関わっているのかを提示することで、生徒が自分のこととしてとらえ、学びをより深めることができる意識を高めようとした。特に英語の授業では、ユニバーサルデザインの題材にあわせて、本校で必要なユニバーサルデザインや、新しいデザインの考案などをし、授業の中でお互いに発表し合った。

毎年SDGs関連はボランティア委員会が主となって活動していたが、本年度はすべての委員会がSDGsに関わる活動を考え、実行することができた。給食委員会は世界の飢餓問題や食品ロスを取り上げることで生徒の意識を高め、残食ゼロ活動を行った。すべての活動がSDGsの理念のもと決められている。

2.地域でのボランティア活動について

本校では、特に地域連携に重点を置いており、地域の方とお花を生けて飾るボランティアを実施している。生徒が積極的に参加し、地域の方と交流を深める時間を大切にしている。本年度から、地域の方々の事情で月2回程度になったが、それでも活動日は多くの生徒が参加し、花を生けて教室や校長室などに飾っている。

また、生徒会役員とボランティア委員会が連携し、様々なボランティア活動を行った。夏の地域の清掃活動はすでに恒例になっており、全校生徒のほとんどが活動に参加している。生徒たちが自分たちの住む地域のゴミ拾いを行った。また、冬には、2年前から始めた地域のご年配の方々に年賀状を書いて送る、『地域元気発信プロジェクト』という活動を行った。全校生徒が2,3枚程度ハガキに絵やメッセージを書き、市民センターの方々の協力のもと、地域の方々に配付した。年明けには数名の方からお礼の手紙をいただき、嬉しそうにする生徒たちを多く見かけた。

また、校区内に2つ小学校があり、普段から交流授業を行うなど積極的に関わりあっている。そのことから、小学校と連携して定期的に小学生と一緒にあいさつ運動を行った。こういった活動は、生徒会役員やボランティア委員だけでなく、全校生徒が積極的に参加している。校内にもあいさつクラブを結成し、毎週月曜日に正門の前に立ち、本校の生徒のみならず地域の方々にも挨拶をしている。

こういったことから、本校は外部とのつながりが強い。地域からも、ボランティアの依頼を受けることが多い。今年度は、夏祭りや運動会、どんと焼きといった地域行事や、幼稚園・保育園からも依頼があり、行事の手伝いを行った。前日の準備から、当日のサポートで連日ボランティア活動に参加した。また、毎年8月に周南市の回天記念館で行われている、ユネスコの「大津島平和の鐘を鳴らそう」のイベントにも参加する生徒は多い。今年度も1年から3年までの様々な生徒が船に乗り、回天記念館を訪れて平和への祈りをささげた。地元のメディアにもとりあげられ、本校の生徒がインタビューを受けた。

ボランティアに関して様々な情報が常に入手できるよう、本校は職員室の前にボランティア掲示板というものを設置している。おもにボランティア委員会が管理しており、常に最新の情報を掲載され、全校生徒がいつでも見ることができる。参加したい生徒は、その場で申込用紙を記入して用紙回収箱に投函することができる。今年度はさらにボランティア掲示板をグレードアップさせ、実際にボランティアに参加した生徒たちが体験したことや感じたことを記事に書いて掲示した。互いの体験や考えを知ることで、さらにいろいろなボランティアに参加しようという意識を高めることができた。

地域のユネスコ協会からの依頼で、今年度も本校の活動についてボランティア委員長が記事を寄稿した。

ボランティアを通して地域の方々との交流を大切にすることで、学校と地域の連携をさらにすすめることができた。

3.地域の魅力再発見プロジェクト

本校では総合的な学習の時間を活用し、3年間を通して地域を知り、地域に還元する活動を行っている。1年生の総合学習では、地域を実際に散策し、地域の方々のお話を聞くことで、自分のふるさとの魅力や抱えている課題について考えた。2年生では、職場体験学習を通して地域の仕事や生活について調べ、体験した。3年生では、1、2年生で学んだことを参考に、地域をより活発にするための方法や手立てを考え、全校生徒の前でプレゼンを行った。

来年度の活動計画

今後の活動について

1.SDGsを意識した、生徒会活動の活発化
・生徒会活動とSDGsを関連付けて企画、実行する。
2.ボランティア活動のさらなる活発化
・新たなボランティアの企画と運営。
・ユネスコ協会の活動(平和の鐘を鳴らそう、など)への積極的な参加。
・地域ボランティア活動への積極的な参加。
・ペットボトルキャップと書き損じはがき、切手の回収の継続。
3.地元のユネスコ協会との連携
・会報紙への寄稿。
4.ふるさとの魅力再発見プロジェクトの継続と、さらなる活性化

過去の活動報告