所在地 | 〒968-0421 福島県南会津郡只見町大字只見字上ノ原1735-1 |
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電話番号 | 0241-82-2241 |
ホームページ | http://kir523528.kir.jp/?page_id=35 |
加盟年 | 2017 |
2024年度活動報告
生物多様性, 減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, 持続可能な生産と消費, エコパーク
本校は、「ふるさと只見を愛し 多様な人々と共に 持続可能な未来を創るたくましい児童の育成」を教育目標として、ESDの実践に取り組んできた。
また、コミュニティスクールの機能を生かし、地域の方々をゲストティーチャーとして迎え、生活科や総合的な学習の時間、学校行事を中心として、只見学(只見の「ひと・もの・こと」とふれ合いながら学ぶことを通して、自分に自信をもったり、地域に誇りと愛着をもったりして、自己の夢や目標に向かって着実に努力することのできる児童を育む教育活動)を付加した実践を行っている。
1.ESD推進のためのカリキュラムマネジメント
今年度もESDの具体的な学習内容を示した「ストーリーマップ(単元指導計画)」を作成することで、生活科や総合的な学習の時間と各教科等との関連を確認したり、目指す子どもの姿を明確にしたりして学習を進めることができた。
また、子どもの問いや願いを踏まえ、ストーリーマップ上の単元の位置付けや進め方を工夫したり、子どもの思考に寄り添いながら柔軟に学習を展開していくことで、学習者である子どもを中心に学習を展開していくことができた。
2.「ひと・もの・こと」に関わる体験的な学習活動の展開
子どもの問いや願いから課題を設定し、それを探究する学習活動の中で、実際に見たり触れたりしたりする、『体験』を大切にしてきた。また、ゲストティーチャーを招いたりするなど、多くの人と触れ合い、関わりながら子どもたちが思考していく学習活動を展開したいと考えた。
低学年では、生活科において、自然豊かな只見の四季について調べ、体感したり、只見の人とふれ合ったりしたことを通して、只見の自然の特色に気付き、地域への愛着を深められるような学習を行った。ブナセンターの専門家との交流を基に、生き物に触れたり、自然を感じたりする学習を通して、生き物や自然に対する関心を高めることができた。
中学年では、総合的な学習の時間において、「ユネスコエコパークのまち只見(自然と道具・エネルギー)」をテーマとし、ユネスコエコパークに指定されている只見町の自然環境について調べる学習を行った。只見町ブナセンターの専門家との交流を基に、川や沢にいる生き物調査を通して自然の豊かさを体験を通して学ぶことができた。また、ブナセンターの専門家の方から、只見に生息する動植物についても現地で教えてもらうことで、只見町の自然の豊かさと大切さについて実感を伴った理解につなげることができた。
高学年では、総合的な学習の時間において、「豊かな自然と農業」をテーマに、追究活動を行った。モーターボートに乗って田子倉湖を散策し、只見の自然の豊かさやすばらしさについて実感したり、地域の方を講師として田植え・稲刈り体験を行うことで、只見の農業の現状や課題について考えたりする子どもたちの姿が見られた。只見町の豊かな自然環境を基盤とした産業を調べ、自然と産業の結びつきに気付かせることで、地域の産業をさらに発展させるため、子どもたち自身が自分たちにできることを考えることができた。
3.地域とともにある学校づくり
只見のよさは自然環境だけではない。コミュニティスクールの機能を生かし、日々の学習活動や農業体験、読み聞かせ活動などで、地域やブナセンターの方々にご協力・ご指導いただいた。
子どもたちがふるさと只見に誇りと愛着をもち、主体的に学び続けることができるように、只見の豊かな自然だけでなく、人材や施設、伝統文化といった学びの資源となり得るものを教材として活用する。
来年度の活動計画
次年度も、生活科や総合的な学習の時間、学校行事を中心にESDを実践していく。
4月
各学年のテーマに基づく学習計画を検討し、実践を開始する。(通年)
5月
学校周辺を散策したり、モーターボートに乗って田子倉湖を散策し、只見のすばらしさを体感したりする。
9月
学校行事「ふるさと遠足」での活動を通して、只見の自然環境についての理解を深める。
10月
学校周辺の散策を通して、只見の秋の特色を体感し、表現する活動を行う。
学習発表会や集会活動等において、これまでのESDの実践やその成果を発表する。
12月
只見おもしろ学検定を受検し、只見の自然や伝統、文化への理解を深める。
2月
ただみ雪まつりへの参加を通して、地域への誇りや愛着をもつことができるようにする。
地域成果報告会に参加し、これまでのESDの実践や成果を発表する。