所在地 | 〒792-0008 愛媛県新居浜市王子町1-3 |
---|---|
電話番号 | 0897-37-3401 |
ホームページ | https://sobiraki-e.esnet.ed.jp/ |
加盟年 | 2014 |
2024年度活動報告
減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 福祉
本校は、「自ら学び、自ら考え、持続可能な社会づくりに参画・貢献できる人材の育成~SDGs達成のために学校と地域のパートナーシップによる協働的なESD活動を通して~」を活動テーマとして、持続可能な共創型社会の実現を目指した。
具体的には、「ふるさと学習」「環境教育」「命をつなぐ防災教育」「人権教育」の四つの柱の下、地域の方々との交流活動や文化施設での体験活動等、「関わり」「つながり」を重視した取組を展開した。
⦁ふるさと学習に係わる活動
新居浜の発展の歴史や誇る文化・史跡について理解し、地域を愛し、誇りに思う心情と、地域文化のすばらしさを実感し、伝承し守っていこうとする態度を育てることができた。4年生児童が、地域にある企業の出前講座や社会科の学習を通して、別子銅山の歴史や惣開との関わりなどについて調べ学習に取り組んだ。この活動を通して学んだことをもとに、惣開校区にある歴史的・文化的な史跡を巡り、児童がガイド役となり保護者の方々に紹介した。惣開と別子銅山や住友との関わりは深く、自分たちのふるさとの魅力を発見し、地域を愛する心情も深めることができた。
⦁環境教育に係わる活動
惣開小学校の伝統として受け継がれている「~自然いっぱい!生き物いっぱい!アサギマダラをむかえよう~」では、渡り蝶アサギマダラについて調べ、蝶の飛来を助けるため、中庭にある「フジバカマガーデン」を作っている。児童たちは飛来するアサギマダラを毎年心待ちにしている。4年時の3月に5年生から教えてもらいながらフジバカマを植え、5年生になると日々フジバカマの世話を行う。また、愛媛県総合科学博物館から学芸員を招いて、マーキングの仕方を学習する。自然の生態系や不思議さ、それぞれが循環しながら生命を育んでいることを実感でき、生命の神秘を感じることができた。
学校に隣接している「王子ヶ丘」は自然の宝庫であり、児童は天然の落ち葉を滑り台とするなど次々と遊びを生み出していた。自然を体感しながらその良さを感じ、自然環境の素晴らしさに気付くことができた。
低中学年で自然に触れ、5年生でアサギマダラの特性等を知ることで、広い視野での環境教育を推進することに結びついている。
⦁防災教育に関わる活動
新居浜市防災センターで地震体験や通報体験、消火体験など行い防災意識を高めたり、地域のフィールドワークを通して防災マップを作成したりするなど各学年でさまざまな防災学習に取り組んだ。全校では校区合同総合防災訓練等を実施した。市役所、公民館・地域、保護者と連携した校区合同総合防災訓練では、簡易担架作成、給水訓練、水嚢作成訓練、初期消火訓練、簡易トイレや段ボールベッドなどの体験を通して、自分の命は自分で守り、互いに助け合い生き延びるための実践的なスキルを学んだ。今年度は地域の病院より看護師、婦人防火クラブによる応急手当も学ぶ機会が得られた。
⦁人権教育に係わる学習
なかま集会や日々の挨拶運動などの実践活動を通して、命を尊び、自分も他の人も大切に思いやることのできる人権感覚と実践力を持った児童育成に努めた。また、ペットボトルキャップを集め、それをワクチンに換える活動や一般企業が実施している“届けよう、服のチカラ”プロジェクトに参加して、海外に目を向けた取組も行っている。
来年度の活動計画
ESDの深化によるSDGsの達成を目指して、全学年を通して「ふるさと学習」「環境教育~自然いっぱい!生き物いっぱい!SDGsプロジェクト!~」「命をつなぐ防災教育」「人権教育の推進」を中心テーマとして実践に取り組む。
【地域との連携を核として活動】
惣開校区合同総合防災訓練
アサギマダラ、地層出前講座
若宮こども教室
サマーフェスタ惣開・ウインターフェスト惣開
観月会
三世代交流もちつき大会
【主に学校の教育活動(総合的な学習の時間)】
防災スキル学習(全校)
王子ヶ丘学習(1・2・3年)
惣開ぶらりウォーク(4年)
福祉学習(5年)
アサギマダラの学習(5年)
国際理解から平和のためにできることを考えよう(6年)
以上のような取組により、社会に貢献できる持続可能な社会の担い手を育てていきたい。