• しょうなんがくえんしょうがっこう
  • 湘南学園小学校〔キャンディデート校〕

  • Shonan Gakuen Elementary School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

所在地 〒251-8505 藤沢市鵠沼松が岡4-1-32
電話番号 0466-23-6613
ホームページ https://www.shogak.ac.jp/elementary/
加盟年 -

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 食育

 本校は、「受けとりあって豊かに学び、受けとりあって豊かに生きる」を今年度の学校教育目標として、「受ノ心」を合いことばに教育活動に取り組んでいます。
 さまざまな学習の中に体験的な活動を取り入れて、子どもたちが五感を通して豊かに学び、個々の体験を交歓していきながら、それぞれの学びを深めていくことを目指しています。

2024年度の活動について、生活・総合学習を中心に報告いたします。

◆1年生
 植物の栽培を通して、その成長過程を観察したり、育てたアサガオの花を使っての色水じっけんや収穫したサツマイモを味わうことをおこなった。また、地域の公園に校外学習に出かけて、植物や水辺の生き物を探したり、ひろってきた松ぼっくりやどんぐりで工作をおこなった。
 それらの地域の自然や友だちとの関わりの中で、発見する楽しみや喜び、ともに学ぶことの楽しさ・良さを感じる心を育てていった。

◆2年生
 キュウリ、ミニトマト、枝豆等の植物栽培を通して、その成長過程を観察したり、栽培の難しさを味わってきた。
 また、こども哲学の対話の授業をおこない、生活の中にある正解のない疑問や不思議について、お互いの考えを交換して考えを深め、一人ひとりを尊重して自由に考えて対話ができる関わりをつくっていくことを目指した。
 国語では、調べ学習と関連づけて、自分たちのクラスの名前(いるか・うみがめ・かわうそ)の生き物について調べて、実際に水族館に出かける教科横断的な活動もおこなってきた。
 1年生との関わりでは、自分たちで調べた成果をもとに1年生と一緒に学校探検をしたり、1年生にむかし遊びを教える異学年の交流活動をおこなった。

◆3年生「海の学習」
 7月に真鶴で1泊2日の「海の学校」をおこない、磯観察やプランクトン観察、「魚つき保安林(お林)」のウォーキング、漁港見学をとおして、海の生き物の多様さや、海の環境、森林がはぐくむ魚と人との豊かな関係について学んできた。
 この「海の学校」に前後して、学校からほど近い江ノ島の磯観察や片瀬漁港の見学をおこない、地域の海の環境や生き物の多様さも学んできた。
 また、クラスの名前(あかもく・あまも・かじめ)に関わって、海藻おしば教室をおこなったり、チリメンモンスターをおこなうことで、シラスと混獲される生き物の多様さについても体感した。
 そうした数々の体験活動をとおして、海の豊かさや生き物の多様さだけでなく、漂着ゴミなどの環境面にも目を向けてきた。
 
◆4年生「水の学習」
 3年生で学んできた「海の学習」からさかのぼって、「水」について体験的に学んでいった。
 5月には、神奈川県の中央を流れる相模川の源でもある富士山周辺で2泊3日の「山の学校」をおこない、富士の樹海ウォークや陣馬の滝での観察などをとおして、水を育む環境について体感していった。こうした活動をもとに社会科での水環境やゴミ・資源についての学習を見学活動などをおりまぜて進めていった。
 また丹沢での水源林調査体験活動に参加して、伐採の見学や間伐材のこ挽き体験をとおして、環境の保全や水の循環について学んできた。

◆5年生「食の学習」
 5年生では社会科の学習と関連づけながら、「食」について学んでいった。
 長期的な取り組みでは、藤沢で有機農業に取り組んでいる相原農場の協力を得て、有機栽培での米づくりの田植えや稲刈りを実際の田圃で体験してきた。また、相原さんに授業をしていただいたり、田圃で体験する生命の豊かさから、有機農業の価値と大変さも学んだ。他にも三崎の漁港見学に出かけて、マグロを中心とする水産加工の会社で水産業とその未来についても学んできた。そうした学びの中から「食品ロス」についても考えてきた。
 また、湘南学園食育推進委員会と湘南ベルマーレを中心とした地域の企業などとコラボレートした「サステナトレセン」というサステナブルな食について考える企画について、任意参加という形態で参加している。
 1月には、3泊4日の「雪の学校」で、日本の米どころであり豪雪地帯でもある新潟県十日町市松代に出かけて、雪国のくらしや自然の環境、雪と環境や産業の関わりについて、体感的に学んできている。

◆6年生「まとめの学習」
 これまでの体験的な学びの成果を、3泊4日の奈良・京都の修学旅行での活動や、事前事後の調べ学習にいかしてきた。修学旅行中は、3日目を1日かけてタクシー班別行動として、事前にグループで話し合って決めた見学コースを巡っていった。修学旅行での学びは、社会科の歴史学習を肉付けしてより豊かなものにしている。

◆その他の活動
・「たいいく表現まつり」での民舞発表
 本校の運動会「たいいく表現まつり」では、「1年:エイサー」「2年:花笠踊り」「3年:はねこ」「4年:七頭舞」「5年:御神楽」「6年:ソーラン節(アップテンポ)」と日本各地の踊りを発表してきている。その中で、総合学習でそれぞれの踊りの発祥地について調べ学習をしたり、踊っている姿を図工で作品にしてきている。1年生では、エイサーを踊り、沖縄について調べるなかで、図工でシーサーを制作するような教科横断的な学びを続けている。

・なかよし班活動
 本校では全学年での縦割り活動を「なかよし班」と位置づけている。4月には全校で海岸に出かけて、高学年が決めたテーマに沿ってなかよし班ごとに大きな砂の作品をつくる「交歓会」という行事をおこなっている。これを皮切りに、年間をつうじて異学年交流の機会を数多く持って、異学年でのつながりを大切にしている。
 そうしたなかで、様々な地域から通学する私学の子どもたちのなかでも、校内で自然と声をかけ合える活発なコミュニケーションがうまれ、上級生にとってはリーダーシップや思いやりを育む機会となり、下級生にとっては上級生から様々なことを教わる機会となることを期待している。

来年度の活動計画

・これまで各学年の定番となってきた宿泊行事を核とした教科横断的な総合学習を継続したうえで、あらためてユネスコスクールという観点から活動内容等を捉え直していく。
・「海」→「水」→「食」と発展してきた総合学習のテーマを、6年生でどのように位置づけ、宿泊学習と結びつけていくかを、修学旅行の目的地選定やそれに伴う活動内容の変更も含めて検討を進めていく。

過去の活動報告