所在地 | 〒501-5414 岐阜県高山市荘川町猿丸27 |
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電話番号 | 05769-2-2107 |
ホームページ | https://www.city.takayama.lg.jp/kurashi/1000020/1000114/1000781/1009731/index.html |
加盟年 | 2018 |
2024年度活動報告
生物多様性, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, エコパーク
活動のねらい
探究的な見方・考え方を働かせ、白山ユネスコエコパーク内にある荘川の文化、自然・環境、生活に関わる学習活動を通して、自ら課題を見つけ、主体的に学び判断しながら解決する資質や社会へ発信する力を育てる。
主な活動
保小中一貫カリキュラムの作成
・保育園から中学3年生までの12年間を見通した、探究的な学びを大切にした教育カリキュラムを作成し、系統的に学習した。
・荘川の地域の良さや課題点に目を向け、地域講師の方の協力を得ながら、主体的に探究的な学習に取り組んできた。
・主に3つのテーマ(文化、自然・環境、生活)に分類し、総合的な学習と他教科で横断的に荘川の郷土について学習し、持続可能な荘川について考えた。
文化(郷土芸能)をテーマとした主な学習
▶地域講師を招いた伝統芸能「獅子舞、笠踊り」の継承
小学校段階では地域の祭りを探究的に学び、獅子頭の模型などの制作も行ってきた。その学習を踏まえて、中学校段階では地域講師に獅子舞や笠踊りを指導いただき、地域のイベントで成果を発表した。地域の伝統芸能を絶やさないためにも、いろいろな行事でも披露したいと考えた生徒たちは、卒業式などでの披露を目指して、不定期に昼休みなどを利用して自主練習を行うようになった。
自然・環境をテーマとした主な学習
▶地域に自生している植物を観察 花や葉のつくり(理科)
小学校段階では水芭蕉や梅花藻など荘川に自生している植物について探究的に学んできた。中学校段階では、それまでに学習してきた高山植物や広葉樹などを、理科の学習と関連付けながら、より詳しく観察を行った。
▶荘川の自然をイメージした抽象画制作(美術)
秋の荘川は紅葉により山々が色鮮やかとなる。その荘川の自然の色の美しさを抽象画に表現して残す授業を行った。指導は、荘川に住んだことのある美術家に依頼した。荘川の自然の豊かさを再認識した生徒は、自然を保全することの大切さを知った。
▶荘川の自然の豊かさの情報発信
保育園・小学校と荘川の自然の豊かさを経験などを通して探究してきた生徒は、地域内外の人々にも知ってほしいと願い、季節ごとの荘川の自然を満喫できる旅行プランの作成や、自分で撮影した写真などを入れたカレンダーを作成した。旅行プランについては、旅行会社の方にも助言をいただきながらプレゼンにまとめて、地域の方に向けて発表した。
生活をテーマとした主な学習
▶勤労体験学習
地域外で働く人が多いなか、地域内で働く人たちの思いを知るために、地域内の事業所の協力のもと勤労体験学習を行った。地域のよさを観光などで訪れる人たちに知ってもらうための工夫や地域の人がより過ごしやすくするサービスなどを知り、地域で働くことの意義について考えることができた。
▶項目立てて案内文を書く(ポスター)国語
地域の生活文化について探究的に学ぶ小学校段階をもとに、中学校段階では情報発信する取組を多く行う。より効果的な情報発信ができるように、国語科では学習発表会などのポスター作りを題材に案内文の作成について学習した。
▶地域の特産品づくり
小学校段階では、地域の特産であるソバの栽培やそば打ちについて探究的に学んできた。中学校段階では、ソバの栽培に込めた地域の人たちの想いを知り、自分たちも地域を盛り上げるためにソバを生かした特産品がつくれないか試行錯誤することとした。まずは、ソバを使った和菓子をつくり、地域の方に試食していただくことにした。今後は、その意見をもとに商品開発をすすめていくこととした。また、この取組は新聞にも取りあげられ、地域の方にも広く知っていただくことができ、応援の声が寄せられた。
▶平和な暮らしづくり
第2次世界大戦および原爆投下の学習を踏まえて、広島を訪問した。また、その中で学んだことを、下級生にプレゼンして平和の大切さを訴えるだけでなく、平和な暮らしについて提案した。
来年度の活動計画
白山ユネスコエコパーク内にあるユネスコスクールであるという視点のもとに見直した今年度のカリキュラムについて、来年度も継続して実践していく。
保育園から小学校、中学校と系統的に学習が進めるだけでなく、地域の方にも広く参加してもられるように、地域学校協働本部を設置する。