2018年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 気候変動, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 貧困
本校の本年度の活動テーマは「いま・ここ ATG(明るく・楽しく・元気よく)で自主・自立」である。ESDをATG(明るく・楽しく・元気よく)で自主・自立と捉え,生徒が明るく,楽しく,元気よく学校生活を送り,将来自主・自立できる力を得られることを目指して,教育活動が行われた。具体的には,国際理解,環境を柱に,(1)ESDに係わる学習,(2)環境美化に係わる活動を行った。
(1)各教科におけるESDの導入
教科によってさまざまなESDを行っている。たとえば理科では,自然環境をはじめ,環境問題を学習している。また,技術・家庭科では衣食住,英語科や社会科では国際関係について学習している。
今年度,社会科で行った実践が2点ある。1点目は,「世界がもし100人の村だったら」を題材にしたシミュレーション学習である。生徒に役割カードを配布し,役割の通りに行動するよう指示を出すことで,人口,言語,宗教などを概観することが出来た。2点目は,貿易ゲームを通した国際関係の学習である。アメリカと日本に見立てた国,インドに見立てた国,東南アジアのラオスに見立てた国,アフリカのナイジェリアとシエラレオネに見立てた国の6国を6班に割り当て,与えられた道具,資源やお金を用いて,時間内にできる限り多くの商品を作り,売り,お金を稼ぐというゲームである。このゲームを通して,多くの生徒が世界の国々が置かれている実情,とりわけグローバル化が進んでいる中でも開発途上国が先進国に追いつくことは難しいことを理解できた。さらに,この実情を打破するための方策として青年海外協力隊の派遣やフェアトレードなどについて考えることが出来た。環境問題や国際関係を学習し,今後はさまざまな課題に主体的に取り組んでいくことを期待している。
(2)全校ボランティア活動の継続
毎年5月に,全校で学校敷地内と学校区半径2km内のゴミ拾い活動を行っている。この活動は,日頃からお世話になっている学校や地域の美化を図ることで,より活動しやすく,住みやすい環境になることを目的に行っている。全校で行う活動ではあるものの,生徒一人ひとりが時間内に精一杯ゴミ拾いを行う姿からは,将来白石の各地域の担い手として自立できた姿をイメージすることが出来た。
また,委員会の活動としても,週1回校地内外のゴミ拾い活動を継続して行っている。
来年度の活動計画
来年度は,白石市立南中学校との統合という節目の年であり,これまで以上に活動が盛り上がることを期待している。ESDは引き続き,各教科の内容に即したものを中心に,より深化させていきたい。また,教科を横断したり,総合的な学習の時間で取り組んだりしていくことができたらさらに良くなると考える。ボランティア活動においては,伝統的に行っていることもあり,このまま継続して実施していきたい。全校ボランティアのときだけではなく,日頃から自分のできることを行っていってほしい。