2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境

本園は、「自然環境を大切にする心を育む」を活動テーマとして、ESDを学びの場と捉え、ESDの実践を通して資源の再利用を通した環境保全を主体的に進めようとする力の育成を目標とした。

具体的には、資源回収、資源の分別、資源の再利用を柱に、①資源回収に係わる活動、②再生資源を使った遊びに係わる教育、③資源に係わる学習、④環境に係わる学習を行った。

① 資源回収に係わる活動

本園では、家庭で捨てられてしまうトイレットペーパーの芯や牛乳パック、空き箱、ヨーグルトの容器等を集めていただき、幼稚園の回収箱へ分別していただいている。幼稚園の回収箱は、中身が見える透明な箱に「ひらがな」で明記し、保護者だけでなく子どもたち自身も分別できるようにしている。最近では、幼稚園以外の地域の方にも協力いただけるようになってきた。

② 再生資源を使った遊びに係わる教育

資源回収で集まった素材を物によって洗浄・消毒し、子どもたちの創作活動や遊びに自由に使える素材として提供している。子どもたちは、トイレットペーパーの芯やヨーグルトカップ、空き箱などを使って武器や動物などをつくって遊ぶことを通して、物をゴミとして簡単に捨ててしまうのではなく、資源として生かすという考えが自然と身に付いてきている。

③ 環境に係わる学習

「環境」については、帰りの会などに担任の先生が紙芝居を使ってお話しをする機会を設けた。子どもたちの中には、それをきっかけにして家庭に帰っても保護者と「環境に関する話をする園児も見られた。また、副園長の講話などの機会を使って環境を大切にする内容のお話しをする機会を設けた。

④ 資源に係わる学習

   年に4回、本の読み聞かせ同好会の方をお呼びし、子どもたちに読み聞かせ
  をしていただいる。その中で、年少、年中、年長に合った「資源」や「リサイ
  クル」に係わる内容の絵本の読み聞かせをお願いし、お話しを楽しみながら資
  源を大切にしようとする気持ちを育んできた。

来年度の活動計画

平成31年度は、県内の国公立幼稚園に職員が出向き、家庭から出た資源を使った遊びを子その園の子どもたちや職員に伝えたり、松本市内の幼稚園園児を招き、本園の廃品やリサイクル素材を使った遊びを一緒に行うことで、環境問題について共に考える活動を展開していきたい。

 また、PTAや地域住民に子どもたちと協力を願い、幼稚園内だけでなく、地域にも資源の再利用を呼びかけ、幼稚園とPTA、地域住民で協働した資源再利用の取り組みを進めていきたい。

 加えて、絵本の読み聞かせ同好会や信州大学教育学部の先生等ご協力いただき、地球環境に関する子どもたちの学齢にあったお話を聞く機会をつくっていきたい