所在地 | 〒560-0085 大阪府豊中市上新田2-19-1 |
---|---|
電話番号 | 06-6871-3278 |
ホームページ | http://www.toyonaka-osa.ed.jp/cms/sinden/ |
加盟年 | 2009 |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困
ESD学習風景
令和6年度(2024年度)の実践について
「グローバル社会において、持続可能な社会の構築とその担い手の育成を図ること」を学校経営の基本理念としている。そして、ESDを基軸に「知・徳・体」の調和の取れた人材育成や基礎・基本の定着、現代社会に対応した教育内容の充実を目標に掲げ、ESDで「生きる力」を主体的に学びとるグローバル人材の基礎を育む教育活動を展開している。
具体的には、ユネスコの4つの学びを捉えなおした「新田版学びの4本柱」(以下の4点)にそった教育活動の展開。
■新田版学びの4本柱
①知ることを学ぶ⇒ESDメガネで学び方を習得
②なすことを学ぶ⇒自分で考え、自分事として行動する(企画力・プレゼン力)
③共に生きることを学ぶ⇒コミュニケーション力(共生力・他者と協力する)
④人として生きることを学ぶ⇒学び続ける力を育む(目標と学習の振り返り活動)
■育みたい7つの資質・能力
①批判的に考える力 ②未来を予測し計画を立てる力 ③多面的、総合的に考える力 ④コミュニケーションを行う力
⑤他者と協力する態度 ⑥つながりを尊重する態度 ⑦進んで参加する態度
「新田版学びの4本柱」を基軸にESD(SDGs)とすべての教育活動を連動させた取組を展開
今年度も「新田版学びの4本柱」を基軸に、ESD(SDGs)とすべての教育活動を連動させ、あらゆる分野で取組を展開していく。今年度は特にコミュニケーションを行う力の育成に注力し、すべての教育活動において「考えを持つ・話す・聞く・発信する」能力を高めていく。これらの能力は、持続可能な社会の構築を担う人材育成を進めている本校において、他者との協力や対話を通じて課題解決を図るためには必要不可欠なものだからである。
さらに、地球全体での協力無くしては成し得ない、持続可能な社会を構築するための素養を児童が身に付けることができるよう、他国や日本の他の地域の学校と交流する機会を厚くし、異なる文化や価値観を尊重する力や、多様な視点を受け入れることができる寛容性を育む。
取組の成果検証として、年度途中(11月)にESD学習発表会(舞台発表・作品展)を実施した。そこでは児童が保護者や地域の方を対象に、今年度前半のESDの学びを発信した。加えて、児童自身が、自らのコミュニケーション力を評価できるチェックリストを用いた授業研究を行い、コミュニケーション力の向上の大切さを自分事として捉えさせた。年度末(2月)にはESDフェスタを開催し、1年間の学びの総括とする予定である。
今年度のESD学習の各学年のテーマ
・1年 つながり大さくせん ~いちについて、よーいどん~ 生き物に触れる活動やあさがおを育てる活動を通し、自然に興味を持ち季節を楽しむや自然の豊かさを守り続けたいと思う心を育てる。また、手話やグループでの話し合い活動を日ごろからたくさん行うことで、目の見えない人や友だちとつながりともに学ぼうとする力を育む。
・2年 ぼくらは新田たんけんたい! ~ 新田の魅力を広げよう ~ 町探検を通して見つけたことや考えたことをまとめ学習発表会で発表していく学習を通して、地域の魅力や課題に気づき、地域への関心や愛着を高め、地域の未来について考え行動する力の基礎を育む。
・3年 みんなが暮らしやすいまち 地域の特徴や暮らしを支える仕組みを知り、愛着を深める。さらに地域の良さを維持向上するための課題や、地域で暮らす全ての人にとっての暮らしやすいまちづくりについて考えることを通して、自分事として行動する力の基礎を育む。
・4年 新田災害レスキュー隊 自然災害について専門家や経験された方から学んだり、陸前高田市の小学校との交流を通して、災害や防災について知り、自然との共生や防災・減災の視点を持つ。また災害時において様々な立場の方と支え合い共に生きる社会を目指す意識と防災についての行動力の基礎を育む。
・5年 業~なりわい~ 米作りを通して生産者としての苦労や工夫を体験し、気候変動や化学肥料や農薬など農業生産における課題を自分事として捉える。また消費者の選択による社会や環境に与える影響について考え、その解決策を考える。このように生産者の工夫や努力、消費者の責任について学ぶことを通して、当事者意識をもって、社会を知り参画しようとする意識を育む。
・6年 ピース ~未来を創るのはわたしたち~ これまでのESDの学びを生かし、企業の方々にご協力いただきながら「アップサイクル」に取り組み、持続可能な社会をつくるための課題解決に向け、自分たちが目指す未来について計画する力、実践する力を育む。また、「平和」について学校外の方々と関わり合いながら活動に取り組むことで、社会とのつながりを感じ他者と協力する態度を育み、社会の一員としての役割を担うことを通して自己肯定感や自己有用感を高める。
1年を振り返って
・各学年においてESD(SDGs)と連動した教科横断型の学習を組み立て、実践することができた。特に今年度はさまざまな出前授業や体験活動が実施され、知識を実感を伴った理解にすることでき、行動や価値観の変容に繋がったと考える。
・コミュニケーションを行う力の育成に視点を置き、国語科や社会科、算数科などで研究授業を行った。
・国際交流や他地域の学校との交流によって異なる文化や価値観を学ぶことで、多様な視点を理解する素地ができた。
フレンドシップスクール等との連携によるESDの授業づくり
KR 新龍山小学校/5年生 外国語科
AU マクラーレンベールプライマリースクール/国際交流委員会から全校に発信
FIN アレキサンダー小学校/2年生 学級活動 音楽科
JPN 陸前高田市立高田小学校/4年生 社会科、総合的な学習の時間 等
ESD委員会等による活動
・牛乳パックリサイクル
・ペットボトルキャップ集め(ワクチンに)
・ユニセフ募金
・緑の羽根募金
・フードドライブ
企業連携等による授業づくり
・企業との連携によるアップサイクルの学習/6年生 総合的な学習の時間 他
・国頭村サンゴ学習/5年生 総合的な学習の時間
・豊中市環境事業部/食育委員会
来年度の活動計画
令和7年(2025年)度活動計画
・グローバル人材の基礎を育むESD(SDGs)の視点で教科学習等を連動した指導計画で授業実践を行い、行事にて成果発表とする。
・7つの育てたい資質・能力の④「コミュニケーションを行う力の育成」に力を入れた授業実践を行い、研究授業にて効果検証する。
新田版学びの4本柱を基軸に
①知ることを学ぶ⇒グローバル人材の素養(知識や学び方のスキルを身につける)
②為すことを学ぶ⇒ビジョン・構想力・批判的思考力(問題解決のプロセスで課題の本質を見極める力、新しい実践方法を構想する力)
③共に生きることを学ぶ⇒コミュニケーション力・多様性適応力(多様な価値観を受け入れるための対話力、異なる文化的背景を持つ人と連携する力)
④人として生きることを学ぶ⇒発信力・振り返る力・自己変革力(自分の考えを発信し、自己表現を深め、他者との関係を通じて自分を発展させる力)
■企業、フレンドシップスクール等連携によるESDの授業づくり
・国頭村サンゴ学習
・豊中市環境事業部との連携によるフードドライブ
・韓国、オーストラリア、フィンランド、ニュージーランドのフレンドシップスクールとの国際交流
・陸前高田市の小学校と防災環境に関する協働学習