• おかやましりつせとちゅうがっこう
  • 岡山市立瀬戸中学校

  • Okayama Municipal Seto Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒709-0861 岡山県岡山市東区瀬戸町瀬戸444
電話番号 086-952-0027
ホームページ http://www.city-okayama.ed.jp/~setoc/
加盟年 2015

2024年度活動報告

活動分野

減災・防災, 国際理解, 人権, 福祉, その他の関連分野

本校の学校教育目標「確かな学力と豊かな心を身につけた生徒の育成」達成のため、本年度の具体的な目標として、「持続可能な社会の実現を意識した総合的な学習の時間での取り組み」「人権教育の推進」「危機意識(防災・交通・感染症等)の向上」「ボランティアへの参加」を掲げ、取り組んだ。また、コロナ禍以前に行っていたオーストラリアのゴールデングローブ高校(Golden Grove  High School 以下GGHS )との交流の再開に取り組んだ。

〇国際理解の活動

本校では平成5年度から、生徒の国際理解を進めていくことを目的として、オーストラリアのGGHS 校と姉妹校縁組を結び交流を行っている。コロナ禍でその交流が止まっていたが、今年度よりオンラインでの交流を再開した。今年度、GGHS校と以前のような訪問形式での交流の再開には至らなかったが、有志生徒によるオンラインでの交流を2回実施した。お互いの国の文化を紹介、質問し合うことで、生きた英語を介して日豪の文化や習慣の違いを理解する機会となった。

来年度は、10月にGGHS校より教員1名が本校に2週間程度来校されることが決まった。計画的に受け入れ準備を行い、有意義な交流ができるよう、取り組みを考えていく予定である。GGHSとの繋がりを持つ本校ならではの交流を今後も続けることで、生徒だけでなく、教員や地域の人々への国際理解教育も深まっていくのではないかと考える。

その他、生徒作品をGGHS校に送る取り組みを行った。GGHS校の授業で活用していただく。

1年 日本文化紹介

2年 人気ランキングin Seto JHS の紹介

〇人権に関わる学習

第一学年の取り組みとして、「人権委員会」の立ち上げ、良い学級、学年を目指して自薦他薦で委員を選んだ。スローガンは 「温人」・・・人のためになろうのもと様々な取り組みをした。各クラスで生徒間の話し合いや、教師への連絡相談などが積極的に行われるようになった。選ばれた人権委員がリーダーとなり、学年の人権意識の向上につながっている。

第二学年の取り組みでは、人権週間に合わせて取り組む「人権プロジェクト」として、LGBTQについて学習した。瀬戸中学校地区懇談会で講演をいただいた「ももにじ岡山」からいただいた資料をもとに授業を行い、LGBTQの人が幸せに生活を送るために自分は何ができるかについて考え、わたしの「人権宣言」を作成、掲示した。「人権プロジェクト」では、昨年度はハンセン病について学習したが、第三学年でも別のテーマで人権について学習を行い、日頃から人権意識を高く持った言動ができる生徒を育てていきたい。

〇防災・減災に関わる学習

第二学年で、学区の防災会の方を招いて「地域の防災」についての講話と防災用装備資機材作成体験をさせていただき、災害時の自分たちの地域での危険性について学んだ。また、道徳の時間を使って自分や大切な人の命を守るための行動について考えを深めた。今後、自衛隊の方からの実際の救助や避難所で役立つ防災体験学習を予定している。もしもの時に進んで他の人々や地域の安全に役立てる生徒を育てていきたい。

〇ボランティアに関わる活動

第一学年の取り組みとして、夏休み期間に「一人2つ以上のボランティア活動をしよう」を目標に取り組んだ。校内ではゴミ拾い、草取り、廊下のライン引き、整備・撤去作業、プールの壁のペンキ塗り、ロッカー修理など、校外では公民館で小学生の宿題サポート、高齢者とスマホ教室、防災キャンプ運営補助など、様々なボランティア活動に参加した。

生徒総会で、万富公民館で行われている「まんとみ国際交流すすめ隊」への参加を募集。地域に住む外国人の方が日本語や日本文化を学ぶためのボランティアで、数名が参加し、日本語学習のサポートや文化交流、展示物の作成(写真)などを行った。地域に住む外国人の方々と日本人との共生に向けた地域づくりに関わっている。

〇福祉に関わる学習

第一学年の取り組みとして、聾学校の生徒との交流会を行った。事前学習として聾学校教諭から講話を聴き、聾について理解を深めるとともに、困っている人を見かけたら自分から手を差し伸べる優しさと勇気を兼ね備えた人間になろう、行動をしようと話し合った。その後、聾学校の生徒11名と数名の教員が来校し交流した。瀬戸中の生徒は手話をしながら歌で歓迎し、聾学校の生徒は学校紹介や手話クイズを行った。聾学校の生徒は数学の授業にも参加して一緒に学習し、交流を深めた。

〇その他の関連分野

第一学年では、SDGs探求学習の取り組みとして、SDGsに取り組む岡山市内の企業について調べ、岡山市内自主研修の中で、コンベンションセンターにて「岡山市のSDGsの取り組み」についての講話を聞いた。

第二学年では、職場体験学習を「生き方を学ぶ学習」と捉え、事前学習として、職場の方3名を招いての代表生徒によるパネルディスカッションと約20名の職業人を招いて座談会形式でのテーブルトークを行い、生き方についての様々な価値観に触れる機会となった。実際の職場体験後は、「瀬戸中生き方百科」と題し、各自のまとめ動画を作成後、代表生徒による発表会を行い、各自が自分の生き方についての考えを深めることができた。また、隣接する瀬戸高校開かれた「セト☆フェス」に見学に行き、SDGsに関する探究活動のプレゼン発表を見学させていただいた。今後個人テーマを設定し、探究活動に取り組むことにしている。

 

 

 

来年度の活動計画

国際理解の活動について、GGHS校より10月に教員1名の短期訪問を受け入れている。2週間程度の訪問予定であるが、英語科だけでなく、様々な教科の授業に関わっていただき、有意義な交流、魅力ある授業づくりができるよう、取り組みをしたいと考えている。

総合的な学習については、学年単位での取り組みで終わることが多い現状がある。地域と結びついた活動やボランティア活動など、学校として継続していく枠組みづくりをしていくことが今後の課題であり、取り組んでいきたいと考えている。

過去の活動報告