所在地 | 〒561-0827 大阪府豊中市大黒町1-2-15 |
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電話番号 | 06-6334-8081 |
ホームページ | http://www.toyonaka-osa.ed.jp/cms/sennari/ |
加盟年 | 2014 |
2024年度活動報告
減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉
本校は、「つながりを大切に、自ら学び未来をつくる学校」を学校教育目標に掲げており、ESDとの関連においてはこれまでも特に国際理解・多文化共生教育の視点を中核とし、ジェンダー平等・男女共生の視点も加えて、本校の様々な教育活動に統合的に関わっているものと捉えている。
ESDの実践を通して、子どもたちが自分事として身近な課題について考え取組もうとする態度の育成をめざしてきた。
具体的には、(1)人権教育のテーマでもある国際理解・多文化共生教育、多様性教育。 (2)様々な持ち味を持った子どもたちがともに協力しながら進める活動・行事の実施。
(3)全ての教育活動を通じてちがいを認め合い分かり合う心情を育む学習。
(4)教科及び外国語活動の時間において英語での表現に親しむ機会の充実。 (5)総合などの学習や音楽の時間に平和について考える取り組みの充実。
の主として5点の実践・授業づくりにより、ESDの理念に基づく取組みを進めてきた。
〇人権教育に係わる取組み
「3DS ~とびだせ せんなりっこ~」①「集団づくり」をベースにした人権教育、②「人権課題に向き合う学習」の教材研究、③集団づくりや人権課題に向き合う私たち自身の学び
の機会、の三つの視点を大切にした教育活動の充実を目標に、人権尊重・人間尊重の精神を大切にしながら行動できる子どもであるとともに差別に気づき許さず、差別をなくす子どもたちの育成をめざしてきた。その中で、特に今年度は部落問題学習について焦点化し、本校の子どもたちのみならず、教職員たちの理解も深めるとともに、子どもたちの実態から授業づくりを考え、社会の中の差別のおかしさや、自分の中の差別意識に気づくことができる学習を研究授業・事後研・研修を通してイメージしてきた。同時に、尊重し合える人間関係づくり(集団づくり)をめざす中で「自分らしさ」を認め合い、自分のもちあじが出し合える集団へと成長できることをめざしてきた。
また、誕生学やLGBTQなどの講演を通して子どもたちへ命の尊さや他者尊重の心を育てることにも注力した。
〇教科教育等に係わる活動
今年度も引き続き「多様な仲間とつながる力の育成」を研究テーマとし、①自分を知る・大切にする・伝える、②他者を知る・認める、③協働するを三つの柱ととらえ2年後に開校する庄内よつば学園にて展開される「3つの力(つながる力・まなぶ力・つくる力)」につながる研究活動を進めてきた。庄内よつば学園校区の先生方に向けての公開授業を9月に行い、広く意見を求め日々の授業改善に役立てた。
また、各方面から多彩なゲストティーチャーをお招きして、独自カリキュラムを展開した。落語家さんや漫才師さんによる、漫才グランプリや落語教室など、さまざまな方法を用いて「自分の気持ちを人に伝える」ということを考え、日頃の生活や学習の場面でのコミュニケーションスキルの向上を図った1年であった。
近隣の学校内に移転して2年が過ぎようとしている。当初の課題は解決の方向に進んだが、新たな課題が見えてきた1年でもあった。学力向上という喫緊の課題に対して、我々教職員が自己研鑽を積み続けることが必要であるということを思い知らされた1年となったので、もう一度初心に帰り3つの力についてそれぞれの授業でどのようにつけていくのかをそれぞれの教職員がリトライしている。
来年度の活動計画
次年度は本校にとって最後の1年となる。しかしながらこれまでの実践や取組みをふまえ、課題を整理しながら研究を進めていきたいと考えている。
ただし、校舎移転から新しい学校の開校へ向けて、取り組み方のベクトルを周辺校と揃えながら、本校独自の新たな取り組みも実践しなければならないと感じている。
国語科における教科研究は今年度で4年間の積み重ねに一定の効果があったと考えているが、出現した新たな課題に対応すべく、まずはこれまでの取り組みに関する全体での検証を経て、さらに子どもたちの課題にマッチした新たなテーマを探り、これまでの研究の成果をより活かせる取組みを行うことを考えている。
今後もESD教育の理念を学校教育活動全体において意識し、子どもたちが自分の人権を守ると同時に他者の人権を守り、お互いのもちあじを認め合いながら自尊感情・自己肯定感を高めていく取組みにつなげていきたい。
すべての学校教育活動は子どもたちの恒久的な幸福のために行われるべきであると考え、今後も普遍的かつ継続的な取組みを行っていく。