所在地 | 〒350-0214 埼玉県坂戸市千代田1-24-1 |
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電話番号 | 049-281-1541 |
ホームページ | http://www.sakado-s.tsukuba.ac.jp/ |
加盟年 | 2011 |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, 環境, 文化多様性, 国際理解, 福祉, 食育
1.高校生国際ESDシンポジウムを開催
2024年11月9日、第13回高校生国際ESDシンポジウムをオンラインと対面のハイブリットで実施しました。
海外姉妹校や連携校との分科会や探究の成果発表の分科会など、6つの分科会が開催され、その内ひとつの分科会では、ユース世代の国際農業協力への参画について考える、JICA筑波によるセッションが開かれました。「農業×国際協力」でこれからの地球社会をどう創造していくのか考える日となりました。
JICA協力隊の出身者で現在はJICA筑波で稲作指導にあたる専門家の方の体験談から、自分がもし協力隊員だったらどんな協力をするか考えるワークや、JICA筑波に来ているアフリカからの研修員との交流会、国際協力を志したJICA職員の方のキャリアなどを理解するワークショップを実施しました。農業に関心のある生徒にとっても、海外や外国に興味のある生徒にとっても、またその両方を志す生徒にとっても実りある時間となったようです。
この分科会には、本校生徒以外に、愛媛大学附属高等学校、長野県塩尻志学館高等学校、ボゴール農科大学附属コルニタ高等学校(インドネシア)の皆さまにもご参加いただきました。
2.総合地球科学入門2024(黒姫高原実習)
本校では、7月に黒姫高原で4日間の黒姫高原実習を行っています。生徒はいくつかのプログラムに参加しますが、特に、C.W.ニコル氏が設立した「アファンの森」の散策とブルーベリーの収穫体験は印象が強かったようです。アファンの森では、森林や里山の保全、生物の多様性に関する考え方に関する講義を受けました。実際にアファンの森を散策し、森に自生する樹木やキノコ、生息する動物の特徴をインストラクターの方に説明していただきながら、森林浴を楽しみました。また、ブルーベリー農園を訪問し、10品種以上あるブルーベリーの味を比較して賞味しながら収穫作業を体験しました。最終的には合計で50 kg近くのブルーベリーを収穫することができました。夜はお世話になったブルーベリー農園の清水久之様にご講演いただきました。
スキージャンプ選手の指導者としてのご経験から、一人の人間としての立ち振る舞いや心構え、失敗することの大切さ等、高校生に向けた暖かいエールをいただきました。最後に、翌日のフィールド調査に向けて、各グループでミーティングを実施しました。チームとしてのリサーチクエスチョンや目的意識の明確化を目指しました。
3.アジア学院実習を実施
7月8日(月)から7月13日(土)まで、栃木県那須塩原市にあるアジア学院で2班に分かれて、2泊3日のプログラムの実施しました。アジア学院は、1973年に、アジアの農村指導者を養成する専門学校として設立されました。「フードライフ」「サーバント・リーダーシップ(仕える指導者)」「学びのコミュニティー」を3つの柱に学びと生活が構築されています。学院で消費される食は、有機栽培でほぼ自給されています。毎朝のモーニングワーク(有機農場での作業)や、ワークショップを行うなかで、アジアやアフリカからの研修生の皆さんと様々な交流や学びの機会に恵まれました。
来年度の活動計画
- 1年次全員を対象とした国内および国外フィールドワークの企画・実施
- 選択制海外フィールドワーク(インドネシア・オーストラリアなど)の実施
- 総合的な探求の時間や教科科目の中でのユネスコスクールを意識した活動・展開
- 高校生国際ESDシンポジウムの開催
- 姉妹校(インドネシア・タイ・フィリピン)との相互交流
- 地域イベントへの積極的な参加促進
- 協力企業とのSDGs学習会の開催
- 積極的な留学生の受け入れ。