所在地 | 〒502-0858 岐阜市下土居2丁目27番1号 |
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電話番号 | 058-294-1555 |
ホームページ | https://gifu-city.schoolcms.net/seizan-j/ |
加盟年 | 2015 |
2024年度活動報告
生物多様性, 環境, 国際理解, 平和, 人権
本校は「生活を見つめ 自ら創り出す生徒 -幸せな人生とよりよい社会ー 自立・協働・貢献」を学校の教育目標として、本テーマについて学ぶことで現代社会の課題を自分にも関係のある事柄や課題だと捉え、自分にできること・身近なことから取り組むことにより、課題の解決につながる新たな価値観や行動を創り出すこと、それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動が可能であると捉えている。
また、ESDの実践を通して、課題を自分ごととして捉える力や自分から行動を起こす力の育成を目標とした。具体的には、Ⅰ 環境、Ⅱ 平和・人権を柱に、それぞれの分野ごとに学習を行った。以下の文章に、その例を示す。
Ⅰ 環境
(1)岐阜市の環境保全のために自分が考えるべきことは何か(総合的な学習の時間:環境 1年生)
1年生の環境学習の一環として、岐阜市の環境課の方をはじめ、川漁師、金華山研究家といった方々の講話を聞いた。このまま地球温暖化が進むと50年後の日本はどうなるのかを知り、「誰かがやってくれる」という課題から「自分たちが考えなければならない」課題へと意識が変わった。また、講話を通して、身近にありながらこれまで知らなかった長良川や金華山の魅力を感じ、より一層私たちが住む地域に誇りをもち、環境を守るため自分たちに何ができるかを考えた。
(2)自分たちの地域に流れる美しい川を守っていきたい(環境学習旅行 1年生)
1年生の環境学習旅行では、午前中は長良川でラフティングを体験した。午後はあゆパークでの活動し、鮎のつかみ取りや串打ちを体験した。自分たちの地域に流れる長良川の上流の様子を知るとともに、この川の雄大や美しさを感じることにつながった。また、施設の方が話された「”生き物”が”食べ物”に変わる瞬間を大切に味わってください」という言葉が印象的で、改めて大いなる自然に私たちは生かされているのだと実感した。生徒からは「これからも岐阜の環境を大切にするために、私たちに何ができるのか考え続けます。」という感想が多く聞かれた。
Ⅱ 平和・人権
(1)いじめを生まないために私たちにできること(PTAと生徒とのディスカッション・親子での交流 全校)
PTAと生徒会長、副会長のディスカッションから「いじめを生まないためにはどのような考え方が大切なのか」という問いいを生み出し、各学級で自分の思いを伝え合った。話し合いグループに入った保護者の方の中には、ご自身の経験を踏まえながら、自分の子どもに願うことを伝える方がみえた。色々な立場の方の思いに触れ、生徒たちは、いじめの問題について向き合い、一人一人が安心で安全な生活を送る権利があり、そのために自分は相手に対して、どんな言動をすべきかをじっくり考えることができた。
(2)今の平和な岐阜をずっと守っていきたい(岐阜空襲に関する講話 3年生)
今から78年前、岐阜市が空襲を受け、多くの尊い命が亡くなった。いつまでも平和な世の中が続くことを願い活動を続ける「岐阜空襲を記録する会」の方から講話をしていただいた。生徒たちは、モンペなどの戦時中の服装を体験したり、焼夷弾を実際に触ったりするなど、戦時中の世界をよりイメージしていた。この学習を通して、これから先、どんな理由があっても絶対に戦争を起こさないという強いがもてた。また、身近な平和について考え、自分達で平和な世界を創り続けてくれることを決意できた。
(3)私たちが安心して生活できるためにはどうすればよいか(人権宣言を制定する道徳の時間 全校)
本校で定めている人権宣言(みんなで決めたルールを守っていきます・自分の想いを伝えていきます・頑張っている仲間を言葉で支えていきます)をもとに、各学級で安心・安全に毎日生活できるために大切にしていくことを話し合った。「今日は仲間の温かい気持ちにふれることができてうれしかった。」、「仲間の頑張る姿を見るようにする、仲間のよさを伝えていくようにする」などの感想をもった生徒がいた。そうした中、ある学級は「一人一人が仲間の行動を支え、自分の想いを伝えていきます」という学級人権宣言を制定できた。
来年度の活動計画
2.来年度の実践について
来年度の活動計画
本年度と同様に、環境学習、平和・人権学習を行う予定である。さらには、3年間を通して、SDGSを意識した取組むとなるように年間指導計画の見直しを図る。
〇環境学習は、本年度と同じように「環境を守るとは?」をテーマに学習を進めていく。特に環境保全課の職員の方や長良川の環境保全に取り組む方の話を伺いながら、岐阜市の環境を保全していくために、自分たちに何ができるのかを考えていく。
〇平和・人権学習では、「平和とは?」をテーマに学習を進めていく。一人一人の命や存在を尊重する人権宣言をもとにして、岐阜空襲について学んだり、平和を願う集会を行ったりして、被爆された方の気持ちにより深く理解できるようにする。さらには、東京での学習旅行では、東京大空襲から目覚ましい発展を遂げた過程やそれを支えた人々の願いや努力と触れ合うことで、自分なりの平和観についての考えを深める。その後、自分の思い描く平和に向けて、自分に何ができるのかを考えていく。
それ以外の活動でも、地域のボランティアに積極的に参加を促し、地域社会に自ら貢献する力を養っていく。