所在地 | 〒739-0036 広島県東広島市西条町田口314 |
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電話番号 | 082-425-1377 |
ホームページ | http://www.saijyo-sh.hiroshima-c.ed.jp/ |
加盟年 | 2014 |
2024年度活動報告
国際理解, 平和, 貧困
本校は、肢体不自由特別支援学校として、保護者や隣接の施設・病院、地域との緊密な連携により、学校教育目標「児童生徒の「知りたい」「伝えたい」「やってみたい」という思いを引き出し、『地域社会と協働しチャレンジし続ける児童生徒』を育成する。」の達成に向け、教育活動を行っている。また、中期経営目標の一つである「社会の変化を前向きに受け止め、地域資源を最大限に生かし、協働しながらチャレンジし続ける学校」達成のためにESDの視点で実践を行っている。具体的には、1 平和学習に関わる活動、2 国際交流に関わる教育、3 地域との協働学習、4 ESD教育に関わる学習の4項目を中心にしている。
1 平和学習に関わる活動
児童生徒の発達段階に合わせた平和学習に取り組み、歌や絵本、映画等による学び、調べ学習等を通して、児童生徒が戦争や平和について考えたり、自分たちの思いを発信したりすることができた。学習した内容や作品、使用教材を校内に掲示し、全校で学習の成果を共有する場を設けることにより、一人一人が命の尊さや世界平和の大切さについて考えることができた。
2 国際交流に関わる活動
本校では、国際理解交流として、スウェーデンのイドゥン小・中学校と姉妹校提携を結び、多様な文化を受け入れ相互に尊重し合える意識を育んでいる。それぞれの学校の様子の動画を送り合うことで交流した。他国の学校の様子を視聴することで異文化に触れることができ、国際理解への興味・関心を深めることができた。
3 地域との協働学習
本校は、令和4年度、東広島市の「SDGs未来都市東広島推進パートナー」の登録を行った。また、地域協働推進プロジェクトチームが中心となり、「つながり広げるための地域資源の開拓」を目的に、地域との協働・交流の機会を増やしている。児童生徒が授業等で制作した作品を「東広島市SDGsパートナーとの協働作品展」や「こころのいずみ作品展」で展示し、表現活動の成果を広く地域に向け発信する機会を設けている。また、広島大学との製品作りの協働では、自ら広島大学に製品販売についての依頼をし(動く力)、3Dキャドでの製図や3Dプリンターの使用の仕方を教わった。販売製品づくりにおいてどうすれば自分たちのやりたいことや困っていることが伝わるのか考え(関わる力)、高等部の生徒が協力をお願いすることで社会性等の育成を目指し実施した。
4 ESD教育に関わる学習
児童生徒のSDGsに関する理解を深め、社会参加への意識を高めるため、新江ノ島水族館オンライン遠足を実施した。持続可能とはどういうことか、持続可能な社会を作ると私たちにとってなぜよいのか等、持続可能な社会を作っていくために必要な姿勢や考え方をオンライン遠足を通して学ぶことができた。さらに、高等部ではペットボトルのキャップがワクチンになることを学習し、「世界中の子供たちにワクチンを届けよう」をテーマに「One Action活動」としてキャップの収集を行った。高等部の生徒が自らポスター掲示や回収コーナーの設置を行った。この取組と上記の広島大学との製品作りの協働は、昨年度、第9回広島県ユネスコESD×SDGs大賞 広島大学教育学部長賞を受賞した。今年度は、中国ブロックESD活動顕彰に選ばれた。この活動を行うことで自分たちにできることを意識し、行動することが誰かのためになることを学び、SDGsについても身近に感じることができた。
来年度の活動計画
・各学部各学年で平和学習を通して、児童生徒一人一人が主体的に平和について考え、持続可能な社会の実現に関わろうとする力を育む。また、学習内容を全校で共有する場を作り、平和な社会の実現のために取り組む力を育む。
・各学級で「美術」や「生活単元学習」、「特別活動」等で、姉妹校であるイドゥン小・中学校のあるスウェーデンの文化に触れる活動を行い、異文化理解を深めるとともに、多様性を尊重する意識を育む。
・児童生徒がSDGsの目標達成に向けた学習を行うことを通して、課題を見付ける力、その課題を解決しようとする力を育む。
・地域と協働した取組を進めるために、近隣の広島大学や東広島の企業、行政等に働きかける。また、「SDGs未来都市東広島推進パートナー」として東広島市と連携して活動の推進を進め、SDGsの目標達成に向けた取組をHP等を活用し情報発信していく。
・校内研修を行い、児童生徒及び全教職員でESDやユネスコスクール、SDGsについての知識と理解を深め、学校全体でESD教育に取り組んでいくという共通認識をもつ。
・学校だよりやHP等を活用し、保護者・地域に活動の主旨や活動内容について、情報発信していく。