所在地 〒630-8043 奈良県奈良市六条2-14-2
電話番号 0742-43-5698
ホームページ https://www.city.nara.lg.jp/site/rokujyo-y/
加盟年 2011

2024年度活動報告

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

本園の取り組み

本園は今年度の活動テーマとして2010年から継続している「菜の花プロジェクト」と、古代より地域の受け継がれている「赤膚焼き体験」に重点を置き、ユネスコスクールの

①環境教育、②世界遺産学習・無形文化遺産・地域の文化財③持続可能な生産と消費の3つの分野を通し、地域に誇りをもち、主体的に活動する幼児の育成を目標とした。

菜の花プロジェクト

2010年より「菜の花プロジェクト」として菜の花を育て、油を搾って世界遺産の寺院に奉納し、その時に取れる油の搾りかすを畑の肥料として使用するという、循環社会について学んでいる。六条幼稚園の近くにある、薬師寺や唐招提寺、ならまちにある元興寺の灯明の灯りは、昔から菜の花の油を使っていることをお聞きし、子ども達が作った菜種油を奉納させていただいている。奉納することで、歴史文化と自然、地域社会と子ども達が繋がることができるのではないかと考え、このプロジェクトに長年取り組んでいる。この取り組みを園の指導計画にも位置づけ、地域やNPO法人、保護者の方々と協働し、実施している。

(年間の流れ)

5/1 幼稚園・薬師寺の菜の花刈り取り → 6/7 菜の花の種落とし → 6/17 油絞り → 8/23元興寺油奉納→

11/8 薬師寺油奉納(全園児) → 11/14 唐招提寺油奉納(全園児)

刈取りの様子

種落としの様子

種落としの様子

油搾りの様子

薬師寺油奉納

唐招提寺油奉納

菜の花を種から植え、草引きや水やりをしながら成長を楽しみ、成長した菜の花から種を収穫し油を搾り、地域にある世界遺産の寺院に奉納し、灯明に使っていただくという取り組みを14年間継続してきた。その中で、循環型社会を実体験として学び、自分たちが住む地域に誇りをもち、世界遺産を知り、それを大切に守っていこうとする気持ちの基礎を築き、歴史文化と自然、地域社会と子ども達が繋がる学びを身につけました。

赤膚焼き体験教室

古くから地域にある五条山でとれる土は焼き物に適していたことで、窯凝地となり赤膚焼きが有名であり、現在も地域には赤膚焼きの窯元がある。ゲストティーチャーとして、窯元を招き、地域の特産でもある赤膚焼きについて話をしていただいたり、実際に赤膚焼きをつくる体験をしたりすることで、自分たちの地域を誇りに思えるようになると考える。体験日当日は、実際に赤膚焼きの粘土に触れ、4歳児はお皿、5歳児はティーカップや、スープ椀を作った。焼きあがった作品は、後日行われる園内の作品展に展示し、地域の方や保護者に見ていただくことができました。

赤膚焼きの話を聞いているところ

粘土をこねて作品づくり中

薬液をつけて絵付け体験

来年度の活動計画

菜の花プロジェクトの継続

令和7年度も継続して「菜の花プロジェクト」を行い、①菜の花を育てる②刈り取って乾かす③種を落として油を搾る④油を奉納する⑤搾った油粕を肥料として種を植える この、循環を継続していく。このような循環社会について学び、菜種油を世界遺産の薬師寺や唐招提寺、元興寺に奉納し、灯明として使っていただくことで、地域についての学びに繋がる。また、身近な大人と園児たちの世代間交流の中で、一緒に感じたり、疑問を感じ解決しようとしたりする中で「受け継いでいく」という体験を理解する。

国際教育として「英語で遊ぼう」

地域に住んでおられる英語の先生をゲストティーチャーに招き、「英語で遊ぼう」という集いを行う。外国の遊びや歌、絵本などを通して、異文化を知る機会をもち、国際教育につなげていきたい。

過去の活動報告