2023年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費
本校は、「学校教育を通じて、地域・社会からの信頼や期待に高い水準で応えられる学園創り」を学校理念として、ESDを持続可能な社会の担い手を育む教育と捉えている。ESDの実践を通して様々な現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことができる生徒の育成を目指している。
今年度は、自然環境との関係性、異文化との関係性、社会との関係性を柱に、1 世界遺産等に係わる学習・活動、2 国際理解に係わる学習、 3 SDGsにかかわる教育を行った。
1 世界遺産等に係わる学習・活動
世界遺産である知床(北海道)・グレートバリアリーフ(オーストラリア)を中心に修学旅行で訪問する地域・国立公園などを調べ学習し、それぞれ実際に見学したあと、レポートを作成し、発表を通じて理解を深めた。
また、フィールドワークを通して、古都奈良の魅力を体感し、さらにワークブックを用いて、持続可能な地域の姿を考える企画に参加した。奈良は世界遺産が数多くある一方で、観光消費額が伸び悩んでいる現状がある。そのことを踏まえ、奈良市内での滞在時間の延長や修学旅行受け入れの地としての活性化、さらに昼食のミールクーポンの運用について考えた。
2 国際理解に係わる学習
5年生では「オーストラリア」へ海外修学旅行を実施した。ファームステイでの各ホストファミリーとの貴重な体験や観光を通して、現地の自然・文化などを知り、日本との類似点や相違点を発見することができた。
3 SDGsにかかわる教育
SDGsに関連した最先端の活動に取り組むオピニオンリーダーたちによる講義でサステナビリティを学び、さらに実際にサステナビリティ先進企業で活躍する人たちの講演をテーマ別に聴講した上で、サステナブルな社会の実現に向けてSDGsを活用し、何ができるのかをディスカッションするワークショップを行った。
座学だけでは知り得ないビジネスとSDGsの関係性に触れ、議論し、論文を作成し、サステナブルブランド国際会議内の全国大会で発表した。
来年度の活動計画
総合的な探究の時間においては、国際理解・異文化理解・人権・ジェンダー平等についての取り組みを実施する。
次年度末で閉校するため、高3一学年の在籍しかないが、引き続き「SDGs」の17のゴールを意識した取り組みを実施していく。