2023年度活動報告
本年度の活動内容
減災・防災, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)
本校は、日本有数の繁華街に立地していることもあり、国内外問わず多くの観光客であふれている。また、外国人労働者、外国人居住者も多く、日常的に異なる文化や習慣に触れ合う機会に恵まれた環境であると言える。また、登校してくる60%以上の児童が外国につながり、日本語指導を必要とする子どもたちに対する学習支援をするための日本語教室が自校内に設置されている。
そんな本校では、「みな、それぞれの個性と感性を磨く中で なりたい自分となれる自分を拡大し 未来の共生社会を担う力を育む」を学校教育目標に掲げ、教育活動に取り組んでおり、自他相互にエンパワーし、ちがったままお互いのもつよさを生かしあって、新しいものや価値を生みだす子どもをめざしている。
本校の教育課程は、「みなみESDカリキュラム」を主軸に編成している。本校の児童の事態、地域の特色をいかした「多文化共生プロジェクト」と「地域学習プロジェクト」の2つのプロジェクト、そしてその基盤となる人権教育、さらにはキャリア教育との関連を考慮し教科等横断的に組み立てている。教科書の中にあるESDの要素を見つけ出すとともに、各教科の学力を保障しつつ、多様な学びの実現をめざしている。教科から出発、または教科へ帰着するなど、学校行事との関連を含めた教科等横断的な学習活動になるようにしている。
【多文化共生プロジェクト】
世界の様々な国々の文化や習慣に対する興味・関心を養い、異なる文化背景をもつ人々との協働作業に積極的に取り組もうとする態度を育てる。このプロジェクトにおいては、日々、ともに学校生活を送っている友だちや自分につながる国や地域の文化・習慣に親しみ、互いのちがいを認め合う態度を育む学習活動に取り組む。
1年「みんなちがって みんないい」
2年「世界の遊び」
3年「オリジナルふろしきを作ろう」
4年「ちがいっていいな」
5年「世界のほっとタイムの食べ物」
6年「平和について考えよう」
【地域学習プロジェクト】
自分たちの町の特色を知り、地域の人々が守り育ててきたものや思いを知ることを通して、自分たちの町に対して愛着をもち、自分たちが町の担い手となることを意識できる学習活動に取り組む。
1年「ようこそ 南小学校へ」
2年「まちのすごいをみつけよう」
3年「ミナミの町の商店街を調べよう」
4年「みんなの安全を守ろう」
5年「大阪大空襲」
6年「これからのミナミの町~よりよいミナミにするために~」
来年度の活動計画
今年度の成果と課題を踏まえ、「多文化共生プロジェクト」「地域学習プロジェクト」「人権教育」「キャリア教育」の充実を図るとともに、より包括的な教育課程の編成をめざしたい。また、校内の研究領域として掲げている「多様性尊重・共生」の教育実践をさらに充実させ、ESDを取り組むにあたっての基盤となる人権教育をより強固なものにしていきたい。