所在地 | 〒014-1412 秋田県大仙市藤木上野中70-2 |
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電話番号 | 0187-65-2001 |
ホームページ | http://www.edu.city.daisen.akita.jp/~om-minamityu/ |
加盟年 | 2009 |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困
本校は、「自律 貢献 創造」を学校教育目標としている。また、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通しての「SDGsの達成に向けたESDの実践による『生きる力』の育成」を学校経営の最重点としている。その資質・能力を育むために、探究型授業の基本プロセスによる、主体的・対話的で深い学びの実現に取り組んだ。
1.関係機関と連携し、ESDの資質・能力と生活への活用力の育成を目指す総合的な学習の時間
◯食育、持続可能な生産と消費に関わる学習(1年生)
生命の源である「食」について、給食由来の有機肥料を使って農作物を育て、収穫したり、エコクッキングを行ったりするなどして、食への意識を高めさせた。また、大きな問題となっているフードロス問題に向き合い、グローバルに考えつつも、豊かな農業県に生き、それを持続していこうとする姿勢が大切であることを確認した。
◯エネルギー・気候変動に関わる学習(2年生)
秋田県沿岸では豊富な風資源を活用する風力発電が建設され、洋上への進出も行われている。今年はあきた次世代エネルギーパークの中から風力発電所とメガソーラー発電所などを訪問して学習した。また、未来のESDデザイン研究所の高橋敬子さんを講師に迎え、「気候変動ミステリー授業」を行い、3つの事例と様々な地球上の出来事のつながりをSDGsの視点で考えた。さらに、一級建築士の松塚智宏さんを迎えて「エコシティをつくろう」の授業を行った。「50年後の大仙市を『みんなにとってやさしく、持続可能な街にするにはどうすればよいか』」を考えた。
◯国際理解・SDGs起業学習(3年生)
ESDのまとめとして、地球温暖化の影響を最も受けやすいキリバス共和国とのオンライン交流を行い、未来のために私たちができることについて意見を交わした。また、今年度は新たにSDGs学習の総まとめとして、SDGsを踏まえた新たな商品を開発し、販売する起業学習にも取り組んだ。次世代ユネスコ国内委員やキャリア教育コーディネーターから助言を受け、地元の菓子店に協力してもらいながら試行錯誤を重ねて商品化にこぎつけて販売し、完売。生徒たちは学んだことを活用して新たなものを創造する醍醐味を感じたようである。
2.生徒会活動
株式会社ファーストリテーリングがUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と共に取り組むプログラム「”届けよう 服のチカラ”プロジェクト」に参加。校区内の小学校、地域のみならず、市内全中学校にも呼びかけて5,869着のベビー服や子ども服を回収し、UNHCRを通じて難民に届けることができた。
3.地域との交流
地域の方に協力していただき、アルミ缶・古紙回収を行っている。収益金で、地域の介護施設へ介護用品を贈呈している。また、校区内の小学校に出向いて本校のSDGsの取組をプレゼンした。
4.「第55回博報賞『功労賞』」と「第5回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」を受賞
来年度の活動計画
ESD/SDGsを軸としたカリキュラムマネジメント
<1年生> 「有機肥料で育てる野菜」栽培、博士号教員による環境と食についての出前授業、
エコクッキング、食品ロスに関する体験学習、エコハウスの設計
<2年生> 風力発電所見学、気候変動ミステリー授業、エコシティの設計
地域企業でのワークスクーリングでエコ実践
<3年生> 国際教養大学の留学生との交流、海外・国内の学校とのオンライン交流、
SDGs起業学習、ワールドピースゲーム
<全学年> アルミ缶・古紙回収、大仙市無形民俗文化財「角間川盆踊り」参加、
校区内小学校と連携したクリーンアップ活動、SDGsに関する講演会とワークショップ