所在地 | 〒444-0072 愛知県岡崎市六供町八貫15 |
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電話番号 | 0564-21-2237 |
ホームページ | https://www.op.aichi-edu.ac.jp/ |
加盟年 | 2013 |
2024年度活動報告
減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 食育
本校は、自己の成長・他者とのかかわりを活動のテーマとして、ESDを生活のなかから課題を見つけ、多面的・総合的に考えながら解決し、自己を見つめていくものととらえている。ESDの実践を通して、子どもたちが、各教科で求める姿に迫っていくことを目標とした。
具体的には、持続可能生産と消費に係わる活動、国際理解に係わる活動、防災に係わる活動を行った。
5年 社会科「自動車部品から生まれる野菜たち ファイバーソイルに込められた清水さんのこだわり」
清水フェルト工業の清水幹夫さんに出会った子どもたちは、清水さんが自動車部品の端材で野菜を作っていることを知り、どうして清水さんはファイバーソイルで野菜作りをしているのか問いをもった。子どもたちは、清水さんや、農家、清水さんと協力している企業、市役所などに繰り返しインタビューするなかで、清水さんは自社から出る廃棄物をなくすためにファイバーソイルを製造しており、環境のための取組であると気づくことができた。また、ファイバーソイルの軽量で虫がつきにくいなどの利点を知り、減少傾向の農家の課題を助ける取組であるとも考えるようになった。そして、清水さんの取組は、未来を生きる自分たちのために、少しでも環境をよくしたいという願いが込められた活動であると価値を感じることができた。
3年 英語科「わかりやすく伝えたいな ぼく・わたしのおにぎりのみ力 I will tell you my favorite. – Presentation -」
近年、日本のおにぎりが外国の人に人気があることを知った子どもたちは、1学期に交流した留学生が再度交流したいと思っていることを知り、留学生に自分のお気に入りのおにぎりをプレゼンテーションしたいという思いをもった。子どもたちは、お気に入りのおにぎりの魅力が伝わるように味や形、見た目などの英語表現や伝え方を考えた。実際に留学生と交流し、うまくいったことや困ったことについて振り返るなかで、留学生に魅力をよりわかりやすく伝えるためにはどうすればよいのかを考えていこうとするようになった。そして、自分たちと留学生との文化的な違いから、留学生の文化的背景に配慮した視点からプレゼンテーションの内容を考え、伝えることができるようになった。そして、自分が調べてきた英語表現や伝え方で留学生と交流することができ、満足感を味わうことができた。
6年 くすのき学習「増やしたいな いつか活躍する ふぞくっ子 ―防災ワークショップ―」
夏季休業中の地震の話題をきっかけに、岡崎市のハザードマップで南海トラフ地震の可能性や規模を知った子どもたちは、被災経験者の話を聴くことで、自分たちの知識や経験を伝え、災害時に考えて行動できる仲間を増やしたいという切実感をもって動き出した。4~6年生を対象にした防災ワークショップの運営に向けて準備を進め、当日のワークショップでは、実際に避難グッズを選んで防災バッグに入れる体験や岡崎市の被害想定である震度6弱の揺れの体験、避難所生活の疑似体験など9つのグループに分かれて運営をした。参加者からは「いつか被災者になると言われて、命にかかわることだと気づいた」「誰かがやってくれるから大丈夫と思っていたけれど、自分でも活用してみせます」などの感想が聞かれ、子どもたちは自分たちの活動に達成感を感じていた。
来年度の活動計画
これまで本校が大切にしてきた、生活のなかから課題を見つけ、多面的・総合的に考えながら解決し、自己を見つめていく子どもの育成を令和7年度も継続して目指していきたい。そのなかで、相互理解の精神を育む「共生教育」も、活動テーマとしてさらに進めていきたい。具体的には、愛知教育大学、附属岡崎中学校・附属特別支援学校との連携を強化し、行事での交流、授業での交流、農園での共同作業、放課や給食の自由交流、学校行事での交流などを考えている。子どもたちだけでなく、教職員についても、研修や研究で交流を行う。また、学校行事や父母教師会の活動で保護者との連携を図る。これらの活動を通して様々な人とふれあうことで、共に生きることを学ばせたい。