• おかやまりゅうこうくこうとうがっこう
  • 岡山龍谷高等学校

  • Okayama Ryukoku High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野文化多様性, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費

所在地 〒714-0081 岡山県笠岡市笠岡874
電話番号 0865-63-2525
ホームページ https://www.ok-ryukoku.ed.jp/
加盟年 2008

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育

本年度は「持続可能な魚業」をテーマに調査活動を行い、発表会への参加を行った。
探究開始当初は、テーマとして「魚を増やすための海の環境づくり」を設定し、環境面への調査を進めた。初期はアマモ場などの魚の住処となる環境づくりによるアプローチを志していたが、「岡山市水産研究所」や「笠岡ベイファーム」への訪問や「NPO法人 里海づくり研究会議」による講演などの活動を経て、生徒の関心が変化したため、「持続可能な漁業」に探究のテーマを変更している。
その後の活動は、どのように水産資源を持続可能な形で活用していくかに焦点を当て、衰退しつつある日本の漁業(特に地元瀬戸内海における漁業)を維持していくかを考えるものとなった。特に関心を向けていたのが、消費者の意識についてであり、これには水産研究所で得た未利用魚についての知識が大きく影響しているように思われる。探究を行った生徒たちは、水産業における需要の変化が、漁業の衰退の要因であるとして、持続可能な漁業の実現には、需要を拡大するために消費者の意識への訴えかけが必要だと考察した。ここまでの調査は関西学院大学主催の関学リサーチフェアにて発表を行っている。
ここまでの考察をもとに、再度「岡山市水産研究所」と連携し、イラストの利用の許可を得て、魚かるたの作成を進めた。この活動は瀬戸内海の魚をテーマにしたかるたを用いて近隣の幼稚園や小学校との交流を行い、魚へ知識と親しみを深めることで、魚の消費を増やすことを画策したものである。かるたの作成を進める中で、生徒自身も触発されて自らイラストを作成し、今後の活動についても積極的に意見を出すようになった。かるた作成が遅れ、12月の実践交流会が初の使用となったが、3学期には、実際に近隣の幼稚園や小学校で交流を行い活動を深めていきたい。

来年度の活動計画

本校は、「自然に目覚め、自然に進め」を学校理念として、現代社会に適応できる人材の育成に取り組んでいる。来年度も、この方針を維持し、「自己管理能力、他者理解能力、意思決定能力、自己表現能力、課題発見能力」の力の育成を目指していくつもりである。ユネスコスクールの活動を通じて、自ら課題を見つけ、自ら学び、主体的に判断・行動できる態度の涵養を目指していきたい。

過去の活動報告