• かつやましりつのむきしょうがっこう
  • 勝山市立野向小学校

  • Katusyama Municipal Nomuki Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒911-0016 福井県勝山市野向町龍谷50-9
電話番号 0779-88-0608
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加盟年 2014

2024年度活動報告

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は、「豊かな心でたくましく生きる子の育成」を教育目標としている。人や地域との関わりを重視しながら、ユネスコスクールの重点分野である「持続可能なライフスタイル」や「文化遺産の尊重」を意識したESD活動を行っている。

その一つは、特産物を通した人や地域との関わりである。野向町には、特産物であるえごまの生産や販売を通して、地域活性化に取り組んでいるNPO法人がある。このNPOや地域の農家の方と連携して、毎年えごまの栽培に取り組んできた。

今年度も、児童たちがえごまの実を落とす作業や選別作業を行った。唐竿(からさお)や唐箕(とうみ)などの伝統ある道具を使うことで、この地域に受け継がれてきたえごま栽培の文化を学んだ。こうして学んだことを、外部へ向けて発信することにも取り組んだ。えごま油や実の調理について紹介する動画を作成し、他校との交流会などで発表した。脱穀・選別したエゴマの実は、今年度も地域のNPO法人に引き取ってもらい、搾油してもらって、児童が携わった商品として販売してもらう予定である。また、残ったえごまの実は、クッキーの生地に入れて焼き上げ、今年度お世話になった地域の方に配ることを予定している。

地域のコミュニティセンターで、お年寄りとの交流会も行った。地域の高齢者の方と一緒にできる遊びを考えて準備し、ゲームで一緒に遊んだり、手話ダンスやリコーダー演奏を披露したりして交流した。また、交流を通して地域の高齢者が大雪などの自然災害に不安を感じていることを知り、家庭で取り組むべき防災対策について学び、地域の文化祭で発表した。

また、地域に長い歴史を持つ「雅楽会」があることを踏まえ、地域の方を講師に招いて雅楽を教わった。地域の方には「雅楽に触れてもらいたい、伝承していってもらいたい」という願いがあり、児童達に文化やその良さを伝えてくれている。

こうした様々な活動を通して、児童は地域の人や文化に愛着を持ち、守っていこうとする心情が育まれているように思われる。過疎が進む本地区において、自分たちの住む地域のことを知り、持続可能なまちづくりについて考えていくことは、本校の教育目標である「豊かな心でたくましく生きる」力につながると考える。

来年度の活動計画

今後も地域との結びつきを大事にしながら、NPO等と連携して、まちづくりについて考えていきたい。例えばえごまの栽培に関して、これまでは地域の文化を体験し、それを外部に紹介するという視点で取り組んできた。今後はそれだけでなく、過疎化の進む本地域で、どのようにしてえごまの生産を守っていくのかという視点で取り組んでいきたい。自分たちはどうしたいのか。何ができるのか。地域の人たちはどうしたいと思っているのか。こうしたことを地域のNPOと連携しながら考えていきたい。

また、コミュニティセンターでの交流会を継続すると共に、地域にある福祉施設への訪問や、そこでの交流活動を通して、地域の人たちみんなにとって暮らしやすい町とはどんなものか、自分たちにできることはないかということを考えていきたい。

過去の活動報告