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2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野

小学校では主に本総合的な学習の時間にあたる「プロジェクト科」において、ユネスコスクールの重点分野に関わるESD活動が複数展開された。

例①大槌スタディツアープロジェクト(6年生)

「あなたは旅で何と出会う?」を問いとして、東日本大震災をテーマに探究的な学びを展開した。事前に震災の被害などを調査し、6月に岩手県大槌町を訪問、現地の人々と対話した。なぜまた津波が来るかもしれない町に生き続けるのか、そこでどのように暮らしているのかを対話しつつ、様々な活動を子どもたちが自分で選択して経験することを通して「それぞれの地・人にはそれぞれの幸せがある」ということを体感的に学んだ。

例②海まもりプロジェクト(5年生)

5年生の理科の生物の単元で、水生生物の学習から発展して海洋環境汚染に視点を当て、海洋ゴミ、マイクロプラスチック問題などについて学びを広げた。また実際に、海にはどのようなゴミが落ちているのかを理解するために、東京近郊の砂浜で海ゴミ問題に取り組んでいるNPOと連携をしてビーチクリーン活動を行った。海ゴミの量や種類について観察し、海ゴミ問題の認知度を上げるために、実際に拾ってきたプラスチックごみを使って装飾製品を作って、文化祭で販売する等の活動を行った。

中高においても、主にスタディツアーというフィールドワークにおいて、ユネスコスクールの重点分野に関わるESD活動が複数展開された。

例①三重県スタディツアープロジェクト(中学2〜高校2)

人口減少、漁村文化、気候変動をリアルに体験できる三重県の漁村をフィールドに、漁業文化や、大震災と津波の教え、海洋の温暖化に伴う藻場の減少問題を、フィールドワークを中心に中2〜高2の生徒の原体験となる活動を実施し、その1ヶ月後に、地域の次世代である小中学生を対象に高校生が企画した「地球温暖化と文化継承を考える移動教室」を実践した。

日本の確実な未来である人口減少と共に、生産現場だからこそ体感できる地球温暖化の影響を海上および、海中において体験し、高校生が主体となって地域の小中学生向けのフィールドワーク授業を企画・運営し、持続可能な社会に向けて、自分たちにできる具体的な活動アイデアを考える機会を企画・運営した。

例②ボルネオスタディツアープロジェクト(中学1〜高校2)

大量消費、大量生産社会と、グローバル化によって、インドネシア、マレーシアの熱帯雨林はアブラヤシプランテーションに創造を絶するスピードで開拓されている。地域に生きる経済の循環と、気候変動の促進や、生物多様性の損失に関与する熱帯雨林の大量伐採に、日本の消費が関与している事実を、現場で感じ、解決に向けてのアイデアを考え、具体的な行動に向けて、セクターを超えて連携し、アクションを生み出すスタディツアーを企画。運営した。熱帯雨林資本をべ0巣にする企業とも連携し、中高生と大人が、答えのない問いに向き合い、大量消費・大量廃棄社会の改善に向けた具体的な行動を考え、現在も発信と行動を継続している。

来年度の活動計画

小学校では2024年度同様に「プロジェクト科」を中心に様々な活動を展開する予定である。子どもたちの意志や選択を重視するため、現時点で具体的なプロジェクト内容を確定することは難しいが、以下の活動については継続予定、または新規実施予定である。 

【継続予定】

・大槌スタディツアープロジェクト:6年生

・海まもりプロジェクト:5年生

【新規実施予定】

・スキー教室をESDの視点を通してブラッシュアップ:4年生

・SDGsのゴールである2030年以降に向けた新たな課題づくりに関わる活動:高学年

中高では2024年度同様に「スタディツアー」を中心に様々な活動を展開する予定である。

【継続予定】

・地域で暮らすスタディツアー:中1〜高2

・ボルネオスタディツアー:中1〜高2

【新規実施予定】

・地域の思い出写真展プロジェクト:高1・高2

・祭りの継承プロジェクト:中1〜高2

・アースデイ東京におけるインクルーシブプロジェクト:高1〜高3

過去の活動報告