2023年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)
本学は大学教育の特色である「3つの柱」の1つに「持続可能な社会づくりに貢献できる教員の養成」を位置づけ、年間を通してESDを核とした教員養成に取り組んでいる。
地球市民および平和と非暴力の文化に関しては、ロシアによるウクライナ侵略、イスラエルによるガザ地区での軍事行動、北朝鮮によるミサイル発射、台湾をめぐる米中の対立など、世界の現状を授業の中で取り入れている。また、ヒロシマ・長崎で現在も続けられている核兵器撲滅活動を紹介し、自分の行動の変革を促している。
持続可能な開発および持続可能なライフスタイルについては、ESDを適切に授業実践できる能力を高めるためのESDティーチャープログラムを展開している。その他に、自らのライフスタイルの変革の糸口として、環境ラベルについての学習を行い、エシカル消費の実行を促している。
異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重については、異文化には横の異文化(国際理解)と縦の異文化(過去・未来)がある。本学では世界遺産を題材に、国際理解教育及び歴史文化遺産を通したESDを展開している。
来年度の活動計画
今年度にESDに関する国際シンポジウムを開催し、ユネスコ本部からからESD課長である諸橋淳氏を招へいしたほか、ウズベキスタン共和国、韓国、タイ、インドネシア等の海外のESDステークホルダーにご参加いただいた。次年度はこれを発展させ、ご参加いただいた国々の研究者との共同研究や学生交流につなげたいと考えている。
その他に、2022年度に開催したESDコンソーシアム全国交流会を開催し、ESDコンソーシアムの連携・協力につなげたい。
また、本学では奈良県立万葉文化館と連携した国語科や社会科、総合的な学習の時間等でのESD授業開発に取り組んでいる。次年度はこの取り組みを質的にも規模的にも充実させていと考えている。
さらに、2025年に大阪・関西で開催される万博のテーマがSDGsであることを受け、学生活動の活性化を考えている。