- ならきょういくだいがくふぞくようほれんけいがたにんていこどもえん
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奈良教育大学附属幼保連携型認定こども園
- Nara University of Education Kindergarten
- 種別幼稚園または幼保連携型認定こども園 地区近畿地区
- 主な活動分野生物多様性, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 健康
所在地 | 〒630-8301 奈良県奈良市高畑町354 |
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電話番号 | 0742-27-9286 |
ホームページ | https://www.nara-edu.ac.jp/KINDER/homepage.htm |
加盟年 | 2018 |
2024年度活動報告
環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費
【コキアプロジェクト(3年次)】
(コキアのほうきとの出会い)
昨年度の年長児が作成したコキアのほうきを進級した当初から保育室で使用していた。兄弟姉妹がいる幼児が「これ知ってるでコキアのほうき」「家にもあるよ」と、クラスの友達に伝える姿が見られていた。
(コキアの種植え・コキアの世話)
昨年度にコキアのほうきをつくる際に種取りをした時の種を、今年の子どもたちと一緒に植えた。種を植える前に、「去年のたいようぐみ(年長組)さんがとってくれた種を植えるよ」と、今年の子どもたちに伝えた。さらに、植物にも命があることを伝え、子どもたちの声や気持ちがコキアにも伝わっていることの話をした。種を植えた翌日から積極的に水やりをしたり、声をかけたりする姿が見られた。
(農場のコキアの様子を中学生からの手紙で知る)
9月に附属中学校の生徒が大学附属農園にコキアの様子を見に行き、その時のコキアの様子を手紙にして園児に残したものとその時の様子の写真を、翌日に子どもたちと一緒に見た。「めちゃ大きくなってる」「倒れているのなおしてくれてありがとう」と、手紙や写真の様子の話を見たり聞いたりしながら、口々に話した。
(コキアの引っ越し)
こども園設立に伴い、新園舎を建てるため、10月に仮園舎(大学内)に引っ越した。大切に育てていたコキアは、自分たちで運ぶことになり、仮の園舎への引っ越しが落ち着いてからコキアの引っ越しを行った。
(大学附属農場のコキアの様子を見に行く)
10月のサツマイモ掘りの際に、農場のコキアの様子をみんなで観察をした。大きく並んでいるコキアを目の前にして「おおきい」「茶色いの硬い」「芋虫もいたよ」「園のコキアよりも茶色くて硬いな」と、コキアの近くまで寄って行き、じっくり見たり実際に触ったりしながら、感じたことを保育者や友達と話す姿が見られた。
サツマイモ掘りから帰ってきて、以前手紙をもらった中学生にコキアの様子を伝えることになり、グループに分かれて、見てきたことや感じたことを絵に描いた。
(コキアの収穫・ほうきづくり)
子どもたちと一緒にコキアの収穫を行った。収穫できた4株を使って外用のほうきを2本作成した。収穫できたコキアが少なかったためクラス27人を3グループに分けてグループの中で交代しながら種取りを行った。種をとったコキアの根を切り、棒に麻紐で子どもと一緒にくくりつけた。
出来上がったほうきを持って、保育室の入り口に行き、玄関マットの下の砂を掃除した。「たくさん砂が取れるな」「めっちゃきれいになったね」と、自分たちで作ったほうきを使って掃除することを楽しんだ。
成果「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」
・身近な道具(箒)を、自分たちで育てた植物を使って作成できることを体験できたこと。
・園児とその保護者、中学生、大学生、幼稚園教諭、中学校教員、大学教員が交流する場を創設できたこと。
【その他の活動】
・チューリップの栽培(2・満3歳児)
・スイセンの栽培(3歳児)
・夏野菜の栽培(3・4・5歳児)
・東大寺大仏殿への園外保育(5歳児)
世界遺産/東大寺を親子で訪問し、大仏様が建立された当時の人々の平和・健康への想いの大きさにふれ、これまでの歴史の重さやその価値を体感する。
・誕生日会、創立記念日のお祝い
友だちの誕生日を祝うことで、自己の成長の喜びを感じたり、命が生まれることのありがたさや大切さを感じたりして、ひとりひとりの存在を大切にできるようになる。園の創立記念日を祝うことを通して、園の歴史の長さを知ったり、今の生活と昔の生活を比べたりすることで、昔に思いを馳せたり、時代の流れを感じたりする。
来年度の活動計画
◯本園のESD活動を継続させる。(新規職員への保育・教育目標の共有)
○3附属(中学校、小学校、こども園)で繋がりのあるESDカレンダー(2024年度末完成)を使って保育を行う。
○ESDの考え方を取り入れたカリキュラムの施行、カリキュラムマネジメントの実施(2歳児・満3歳児・3歳児・4歳児・5歳児)
○ESD・SDGsに沿った教育目標を視点に、園内研修や公開保育研究会等を行い全国に発信する。(2025年12月実施予定)