2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育, その他の関連分野

本校は、「自ら学び・考え・行動し、人とつながる力をもった子どもの育成」を学校教育目標に掲げ、「ESD(持続可能な開発のための教育)=未来を変える人づくり」を学校経営理念として、地域の人々や自然環境との関係性を認識し、「関わり」「つながり」を尊重できる個人の育成を目指している。
今年度は、SDGsの17の目標とのつながりをより強く意識して、①食、②環境、③福祉、④防災の4つの分野に焦点を当て学習や活動を行った。
① 食に関する学習や活動
地域在住の農家の方やJA職員の方に習いながら、それぞれの学年が栽培活動に取り組み、地域の方とともに収穫のお祝いをした。一連の活動を通して「食」への感謝の気持ちを持つとともに自分たちが住む地域の自然や風土、農家の方の知恵についても学んだ。また、SDGsの視点から4年生では、食品ロスの現状や食品ロス削減に向け自分にできることを考え、実践に生かした。6年生は、災害時の非常食づくり体験も行い、非常時に向けた食の備えについても考え合った。
② 環境に関する学習
2・3年生は、専門家を招き田植え後の水田で生き物調査を行い、多様な生き物の存在を知った。そして、全ての生き物はつながっていてどれも大事な存在であることや同じように自分たちも一人ひとり大切な役割を持ってこの世に存在していることなどを学び合った。
4年生は、四万十川財団の協力による水生生物調査やメダカビオトープの整備を行った。活動を通して、自分たちが住んでいる地域の恵まれた自然に感謝するとともに自然環境の保全のためにできることを考え、地域に知らせる看板づくりなどにも取り組んだ。また、2月末には取り組んだことを宮城県の小学校4年生と交流する予定である。
③ 福祉に関する学習
5年生は、社会福祉協議会の協力を得、福祉について学ぶとともに車椅子体験やアイマスク体験、高齢者との交流活動(百歳体操)などを行い、誰もが豊かな暮らしをするために自分に何ができるか、何が必要かを考え、実践できることから取り組み始めた。
④ 防災に関わる学習
6年生は、修学旅行で淡路震災記念館を訪問し語り部さんから震災の体験談を聞いたり、地域の自主防災組織の方と連携して、防災学習やフィールドワークを行ったりした。そして、自分たちが住んでいる地域の過去の災害や災害への備えについて学び、自助・共助・公助の精神を育んだ。
⑤ その他
4・5・6年生は、NPO法人学生服リユース協会理事長らを講師に招いて、SDGsについて学習し地球やみんなが喜ぶことは全てSDGsにつながることを知った。2030年の目標達成に向けて今の自分にできることから取り組んでいこうと考え、夏休みには「SDGs日記」の記録にも取り組んだ。また、10月に開催された地域の「SDGsフェス」において児童の代表が学んだことをステージ発表した。

来年度の活動計画

4月に年間計画とESDカレンダーを作成し、ゲストティーチャーの依頼、具体的取組、まとめ・発信の方法、評価について決定する。学習分野としては「食」「環境」「福祉」「防災」を継続するが、ESDカレンダーには、SDGsの17の目標との関連を明確にする。また、ユネスコスクールの認定校との連携・交流を広めていく予定である。