2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校では、未来のGlobal Citizen の育成を目指し、様々な分野で活躍されている方に講演していただいたり、ワークショップに参加したりするなど、多様な活動を通して国際教育を実施している。
5月に行った「ユネスコ講演会」では、名古屋大学国際開発研究科学術研究員でいらっしゃる小藪真紀子氏を講師にお招きした。小藪氏がアフガニスタンで取り組まれていた女性のエンパワメント活動についてのお話の中で「世界で起こっていることをいろいろな視点で考えて欲しい。私たちにできることは何か。」との問いかけに、生徒は自分の身近な問題や世界の現状に目を向けるきっかけを得たようだった。
12月には外務省から大臣官房在外公館課首席事務官市川大輔氏に来校いただき興味深いお話を聞いた。歴史を学ぶ意味や、外交官の仕事、滞在された国々での興味深い体験談など、視野の広がる内容であった。
さらに、12月には南山大学教授牛田千鶴先生からスペイン語圏の国々の歴史や文化の魅力や、また語学を学ぶ意義などをお話しいただき、世界の多様性のすばらしさを感じた時間となった。
様々な講演会による学習と並行して生徒の活動としてユネスコ委員会による活動が挙げられる。毎年の行事として定着してきたSDGs映画上映会やチョコレート販売では、ボランティアの意義やフェアトレードについて学んだ。また、文化祭では新たにフェアトレード商品販売を行い、学校全体で「楽しみながら社会貢献」を実践した。さらに、ユネスコ委員会のメンバーを中心に、近隣の中学校に声を掛け、途上国の子供たちに文房具を送る活動を行った。外部との連携活動としてはもう一つ、NPO法人ICANさんの主催するTULAY PROJECTに参加した。「世界こどもの日」にちなんでICANさんよりフィリピンの路上の子供たちの問題について学び、その後「子供の権利」を守ることを訴えるポスターを描いた。

来年度の活動計画

ユネスコ委員会が発足してから4年が経ち、毎年行っている活動が定着化し、生徒たちからも受け入れられてきている。今後も、ユネスコ委員を通して、全校生徒に向けての啓発活動をしっかり行っていきたい。また、ユネスコ委員会の活動をさらに活性化するために、新たなアクションも起こしたいと考えている。