• ながのしりつのぶさとしょうがっこう
  • 長野市立信里小学校〔キャンディデート校〕

  • Nagano Municipal Nobusato Elementary School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野減災・防災, 環境

所在地 〒388-8016 長野県長野市篠ノ井有旅3692
電話番号 026-292-0189
ホームページ http://www.nagano-ngn.ed.jp/nobusajs/6
加盟年 2022

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 人権, 持続可能な生産と消費

            本校は、「信里を語る子ども~ふるさとの語りかけを受け止める子ども~」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、ふるさと信里の自然・文化・社会などの多種多様な物事や現象に直接かかわりながら、多面的に見たり考えたりして、持続可能な社会づくりに貢献できる人材の育成を目標とした。

①地球市民および平和と非暴力の文化をテーマとする活動については、尊重し合う姿勢を育むために異学年で編制した縦割り班で児童会行事、清掃活動等を行った。また、りんごなどの作物を地域の方と栽培することで、その努力と工夫、苦労について学ぶとともに、地域との関わりを深め地域への愛着をもつことをねらいとした。さらに一人一人の人権を大切にする喜びを感じることを願い、児童会で計画する「遊び会」「児童会イベント」などの活動を行った。

②持続可能な開発および持続可能なライフスタイルをテーマとする活動については、到達目標を「追究する力の育成」とし、活動のゴールを学級で決め、活動を進めてきた。地域の豊かな自然環境を実感し、その特色を生かした信里の未来を考えるきっかけになればと願いトンボなど生き物とかかわる学習を行った。また、学校林やため池等に生息するトンボや絶滅危惧種のシナイモツゴなど、学校ボランティアの協力のもと、捕獲・観察・飼育等の学習を進めた。特にシナイモツゴを卵から孵して飼育したり、天敵ザリガニの駆除方法について考え、捕獲後、冷凍・乾燥し粉末から肥料にしたりした。また、地域防災学習では、昨年度児童が作成した地域防災マップを全戸に配布し、地域の防災と自分たちの生活を結びつけ、安全・安心な地域づくりに自ら関わろうとする意識を高めることができた。花苗栽培を通じた地域の方との交流や、防災マップ作成の過程で、信里の過疎化や高齢化について気づき、地域の課題について理解を深め一住民としての役割について考えることができた。

③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重をテーマとする活動については、文化の継承と自然や祖先への畏敬の念を感得させるため、地域について詳しい方や家族等から信里地域や小学校の歴史やを学んだり調査したりした。地域在住の画家から絵の指導を受け、地元の自然や景色等を大きなキャンバスに描いた。こうした開校150周年記念での活動により、地域の歴史や文化等の素晴らしさを改めて知りそれを引き継いでいこうという気持ちをもつことができた。読み聞かせボランティアから絶滅危惧種「シナイモツゴ」の紙芝居(自作)等を聞き、地域の自然や歴史に触れることができた。また米作りを通して、水の大切さと先人たちの願いや苦労を考えたり地域の課題について理解を深めたりした。

来年度の活動計画

                                  信里の自然を受け継ぐ活動として、学校林やため池に生息するトンボや絶滅危惧種のシナイモツゴなど、学校ボランティアの協力の下、さらに捕獲・観察・飼育・学習等を進める。また、豊富な生き物やため池の等の自然がつながっていることや、この豊かな環境を守っていくためにできることを考え、信里のよさを後世に伝えていく活動につなげる。地域の人々との交流活動として、地域防災学習や花苗作りなどを通して地域と関わる活動を継続していく。

地域の方と危険箇所や安全施設を見直し、作成、配布した防災マップの活用を呼びかけるとともに、災害が起きたときにどう行動したらよいか、児童と保護者、地域とともに考え、体験する活動を計画、実行する。

地域の産業(生活)を支える活動として、リンゴや米、大豆等の栽培活動を体験し、販売活動を行う。農作物ができるまでの過程や農家の方の思いを受け止め、活動の中から生まれた疑問や問題点を自ら追究する活動へと発展させていく。

過去の活動報告