2023年度活動報告
本年度の活動内容
世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, 食育
本校は昨年度より、子供のよりよい成長を目指して地域と連携・協働するコミュニティ・スクールとして活動を始めた。六ツ美には、かつて特色ある産物として菜の花があった。その栽培や活用について子供たちが学ぶことで、郷土に興味関心を抱き、愛する心を育んでいけないかと地域の方と話し合いが進められた。そして「なのはなプロジェクト」として、活動を開始し、今年度は年度はじめから、本格的にプロジェクトを進めていくことになった。この活動は、全学年で進められたが、特に4年生が、総合的な学習の時間で菜の花をテーマにして探求活動に取り組んできたので、その4年生の活動を中心に取り上げていく。
①4月28日(金) 令和5年度 なのはなプロジェクトスタート
今年度最初のなのはなプロジェクトの活動として、菜の花の種の収穫を行った。昨年度に育てた菜の花が、春に黄色の花を咲かせ、たくさんの種を実らせていた。
担当教師が、お昼の放送で全校児童に呼びかけ、休み時間を使ってみんなで収穫をした。
②6月29日(木) 菜種の搾油体験(4年生)
JAの方をお招きし、4年生が菜種の搾油体験を行った。この体験活動は、本校が毎年取り組んでいるものだが、これも「なのはなプロジェクト」の一環として行うことにした。体育館にブルーシートを敷き、乾燥した菜の花を踏み、菜種を分けるところから活動が始まった。次に唐箕(とうみ)という機械を使って、完全に菜種を取り出す作業を行った。そして取り出した菜種を油搾りの機械を使って搾ることで、菜種油を搾取する体験ができた。
子供たちはこの活動に生き生きと取り組み、JAの方に疑問に思ったことを質問するなど、有意義に活動していた。
③10月30日(月)・31日(火) 菜の花の種まき(全学年)
2日間にわけて、全学年が菜の花の種まきを行った。1~3年生と5,6年生は、セルトレーに小さな菜種を丁寧にまき、4年生は学校の北にある畑で、地域の方々と一緒に種まきを行った。
④11月20日(月) 菜の花の観察(4年生)
4年生は、総合の学習の時間で畑の様子を観察し、菜の花の成長を感じとった。他学年は、小さなセルトレーで発芽した芽を、プランターに植えかえるなど、菜の花の成長を願って大切に育てる姿が見られた。
⑤11月30日(木) ポテトの会(4年生)
6月の搾油体験と同様に、JAの方をお招きし、食育体験活動として、菜種ア油とサラダ油で揚げたポテトの食べ比べを行った。これがポテトの会である。
JAの方たちが、菜種油とサラダ油でジャガイモやサツマイモを揚げてくださった。子供たちは、「菜種油の方は甘味があった」「菜種油は色も味も濃かったし、おいしかった」「もう一度食べたい」と笑顔を見せ、菜種油とサラダ油で揚げたポテトの食べ比べに楽しく取り組むことができた。
来年度の活動計画
今年度から本格的にスタートした「なのはなプロジェクト」なので、来年度は、今年度の反省を生かし、継続して取り組んでいく。
全校児童が取り組むが、令和6年度も4年生が、菜の花をテーマに学習を進めていく予定なので、4年生の活動を中心に記録等を残し、報告していきたい。
他学年でも菜の花に関する動きがあれば、「なのはなプロジェクト」に取り入れていく。また、地域の方との話し合いでこの活動が、持続、発展していけるように取り組んでいきたい。