2023年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 文化多様性, その他の関連分野
本校は、「よりよく生きる」を活動テーマとして、ESD(持続可能な開発のための教育)を人とのかかわりの中で自分の生き方を見つめる学習と捉え、ESDの実践を通して、以下の力の育成を目標とした。
・地域のよさを見つけ、よりよく課題を解決する力
・考えたこと、根拠をもとに相手に分かりやすく表現する力
・持続可能な社会の実現のために自分にできることをしようとする力
具体的には、➀伝統や文化に係わる活動②環境に係わる活動③歴史に係わる活動を行った。
1 伝統や文化に係わる活動
伝統文化を学ぶ(3年)
地域に伝わる諸江住吉踊りや獅子舞について調べたり体験したりする活動を行った。保存会の方に話を聞いたり体験したりすることを通して、地域の方の思いや願いを知ることができた。また、体験を通して、みんなで一緒に活動することの楽しさを感じていた。どちらの伝統文化も一度は中断していたが、伝統を残したい、多くの人に知ってほしいという思いで復活したことを知り、これから続いていってほしいという思いを持つことができた。
金沢の伝統工芸を学ぶ(4年)
児童は、金沢にはたくさんの伝統工芸があることを知り、伝統工芸に興味を持った。そして、調べたことをスライドにまとめ、魅力を友達に伝えることで伝統工芸への理解を深めた。また、伝統工芸の職人技が学んだししまいや梯子登りなどの伝統芸能と同じように人から人へと受け継がれてきたことを知り、伝統工芸は金沢の大切なもので、これからも続いていってほしいという思いをもった。
2 環境に係わる活動
浅野川の環境について考えよう(5年)
校区内にある浅野川の川沿いを歩き、川の様子、環境について知ることができた。自分たちの使用した水がどのように処理されているのか、城北水質管理センターに見学に行き、浄水の仕組みを知ることで自分たちの生活が浅野川の水質にも関係していることに気づくことができた。SDGsとも関連させ、浅野川の水質を守るために自分たちにできることをしていくという気持ちを待つことができた。
3 歴史に係わる活動
金沢のまちを学ぶ(6年)
「金沢めぐり」を計画、実施することで金沢が歴史と伝統を大切にしているまちだと改めて感じることができ、自分たちの住んでいる金沢のまちに誇りを持つことができた。また、5年生に金沢めぐりの学習で学んだことを新聞にまとめ、伝える活動を設けた。相手意識を持つことで、自分たちが「生」で感じたことをさらに詳しく調べ、これからも自分たちのまちを大切にしていこうという意識が高まった。
来年度の活動計画
来年度も「よりよく生きる」を活動テーマとして、ESDの実践を通して、①地域のよさを見つけ、よりよく課題を解決する力②考えたこと、根拠をもとに相手に分かりやすく表現する力③持続可能な社会の実現のために自分にできることをしようとする力の3つの力を育んでいく。今年度も計画していたほとんど体験学習を行うことができた。来年度も子どもたちに実体験を伴った学習ができるように活動を計画していきたい。