• みやぎけんせんだいだいさんこうとうがっこう
  • 宮城県仙台第三高等学校

  • Miyagi Prefecture Sendai Daisan High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク, ジオパーク

所在地 〒983-0824 仙台市宮城野区鶴ケ谷1-19
電話番号 022-251-1246
ホームページ https://sensan.myswan.ed.jp/
加盟年 2022

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困, エコパーク, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、「多様な人々と協働する寛容な心を持ち、社会の変化にしなやかに対応する、逞しい豊かな人間性」「人類が積み上げた英知に学び、真理の追求を通して知性と感性を磨き、事象を深く探究する態度」「博愛の精神と創造する知を育む人づくりを通して、よりよき未来の創出への貢献」を教育目標に掲げ、ユネスコスクールの活動を通した学校教育目標の達成を目指している。本校独自の教育プログラムを開発し、世界が直面する容易には解の得られない諸課題にローカル、グローバル双方の視点から主体的に取り組み、多様な人々と協働して課題解決する能力の育成を目的とした。

(1)持続可能な開発およびライフスタイルの実現へ向けた取組

これまで実施してきた探究活動を発展させるべく、地域資源を活用しながら、ESDの視点にたった学習を進めた。

近隣にある学校林では、自然科学分野の授業実習、探究活動や課題研究、社会科学・人文科学分野の研究、地域住民や児童生徒の環境学習の4つの分野で教材化している。主に「生物基礎」や学校設定科目「SSサイエンス総合」(理科の基礎科目を合科)において、植生の観察(季節による変化や生育環境による違い)や、林業試験場研究員の指導・タブレットのアプリを用いた植物同定を行った。また学校設定科目「イノベーション探究」や「イノベーション理数探究」において、草木の季節変化、光量による差、土壌性質の関係を考察したり、学校林の維持管理と労力、ヒノキ販売の利益、林業課題など持続可能な森林資源の活用に関して探究活動がすすめられた。さらに近隣の小学生・中学生を対象とした環境学習にも活用され、社会貢献の意識を高め、異年齢交流による学びを深めた。

他に、近隣の大堤沼では、自然科学及び社会科学的観点から公園化について興味関心を持った幾つかのグループは探究活動の題材として「大堤沼の公園化計画」に取り組んでいる。この公園化については単年度で解決するものではないので、毎年幾つかのグループが段階を踏んで取り組むこととし、継続した探究活動が実施され、地域住民との意見をまとめながら自治体との連携を目指している。

このように、授業や課外活動を通して、身の回りの環境から課題を発見し、これらについて詳細に考察し、その成果を発表することで、発展的に探究する力を育成している。

これらの活動内容については、G20教育大臣会合における「G20学校・コミュニティ連携実践のビデオによるバーチャル展示会」の生徒発表や、第16回ユネスコスクール全国大会分科会で紹介などにより、全国や海外に発信している。

    

(2)異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重へ向けた取組

昨年に引き続き、「2024 チャレンジ模擬国連in山形」に参加し、生徒が各国の大使となって、地球規模で抱える課題について、その解決策を図りながら担当国の利益のために議論を展開した。また模擬国連活動を「公共」の授業にも取り入れ、学年全体で模擬国連の一連の活動を体験しながら国際理解を深めた。

国際交流としては6月にハワイ大学マノア校教育学部教員および学生が訪問し、授業参加や本校の教職員、生徒との交流会を実施した。また8月には韓国チョンリョル女子高校の生徒が訪問し、事前にオンラインでの交流をしながら、国際理解を深めながら、互いの学校の取組を相互発表した。10月には台中明道高級中学の生徒が訪問し、授業参加や仙台市内散策など交流を深めた。

模擬国連活動で、国際社会に貢献しようとする態度を涵養させ、自国の国益を達成するための交渉力や、他国を理解しながら議論をするための協調性など、主体的で対話的なプログラムの教育効果が十分にはかられた。この活動を土台として、国際交流の意義を高め、持続可能な社会の構築を、グローバルな視点から考える契機となっている。

ハワイ大学との交流の様子

韓国チョンリョル女子高校との交流の様子 

来年度の活動計画

4月 イノベーション探究基礎、イノベーション探究Ⅰ開講(1、2年生)

探究活動のためのスキルを学び、社会課題を発見、解決に向けてESDを進める

5月 「三高探究の日」(校内研究発表会)(2、3年生)

7月 模擬国連活動(1、2年生)

7月 ESD講演会(1年生)

11月 「イノベーションフェスタ」(校内研究発表会)(2、3年生)

11月 第17回ユネスコスクール全国大会/ESD研究大会参加(1、2年生)

12月 SSH-授業づくりプロジェクトフォーラム(校内研究発表会)(2年生)

ユネスコスクール北海道・東北大会参加(1、2年生)

修学旅行を利用した他校との相互発表会の実施(2年生)

3月 ボストン・台中海外研修

過去の活動報告