• おおだいちょうりつみやがわしょうがっこう
  • 大台町立宮川小学校

  • Odai Municipal Miyagawa Primary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野環境, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, エコパーク

所在地 〒519-2514 三重県多気郡大台町茂原543-3
電話番号 0598-76-8800
ホームページ
加盟年 2017

2024年度活動報告

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

本校では、ユネスコスクールが重点的に取り組む「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」に力を入れ、地域における「自然環境学習」に取り組んでいる。ESDを「地域の自然環境の理解と保全のための活動」と捉え、ESDの取組を通して、地域の自然環境を自分たちの手でいつまでも守り育てて行こうとする実践力の育成を目指している。

各学年の発達段階に応じ、次のようなねらいをもって教育活動を展開している。

1,身近な自然についての知識や理解を深め、自然環境を保全する態度を育成する。

2,郷土を愛する態度を育成する。

3,自然や地域資源を活用する価値観を形成する。

具体的な活動として(1)自然とのふれあい学習 (2)環境整備活動 (3)地域の産業に学ぶ学習を各学年で取り組んでいる。

(1)自然とのふれあい学習(全学年 生活科・理科・総合的な学習の時間、図工)

①郷土を流れる「宮川」を知る

1・2年生は支流の栗谷川、3年生は宮川上流で、生き物の観察や川遊びを満喫した。5年生は宮川の源流を上り、飛び込みや潜る体験をし、大杉谷渓谷の雄大な自然を学習した。6年生は、地元の伝統漁の「あゆしゃくり」、クラブ活動ではダム湖でボート体験をし、自然とともに暮らす地域の人々の暮らしを考えた。

②郷土の山を知る

春の高学年遠足では総門山、滝頭、六十尋滝などの地域の名所に上り、夏には源流を上りながら大日嵓の雄大な景色を見る。秋には、地域で採取した木の実などを使って、1・2年生はクラフト体験、3・4年生はオブジェ作りをした。これらの活動を通して、自然を大切にする態度の育成を目指した。

(2)環境整備活動

①校区の美化活動(低学年、11月、学級活動)

今年度は1年生が地域の高等学校(昴学園高校)と連携して、自分たちが住む町のゴミ拾いを行った。また、同日には高校生が地域の施設やガードレール、橋の欄干を清掃している姿も見学した。これにより、自分たちが住んでいる地域を大切にする心を育てるとともに、自らの手で進んで自然を大事にする態度の育成をめざした。

②排水浄化活動(全学年、通年給食時)

学校給食で使用したあとの自分の食器を布でふく活動を通して、排水浄化の取り組みについて理解し、河川保護の意識を高めた。布は、給食委員会や学級活動において、子どもたちが切って準備したり、地域の協力者がたくさん持ち込んでくれたりした。

③アルミ缶・ペットボトルキャップ回収活動

環境委員会が呼びかけて、アルミ缶回収活動を継続している。地域のごみステーションにも回収袋を設置させてもらっている。PTAでも資源回収を行っている。また、町のペットボトルキャップ回収活動を4年生が中心となって行った。

(3)地域の産業に学ぶ学習

①山の学習(4年生、5~12月、総合的な学習の時間)

「山の学習」と称して、学校林や地域の山に出かけての観察、間伐材の切り出しや加工、木材市場での販売までを体験的に学習した。その後、鳥羽の海で漁業などの産業を見学し、山と海のつながりについて学んだ。この活動を年間通して行うことで、森の手入れの仕方を学び、自然環境を保全する態度を育むとともに、木の循環について理解を深めた。さらに森林組合の方の話を聞き、地域の産業の努力や工夫などについて知った。

②米作り学習(5年生、4~12月、総合的な学習)

5年生では、毎年米作りを体験し、地域の農業について学び、これからの宮川地域の産業について考える学習を行っている。今年度は、収穫したもち米を使って餅つき体験を行い、全校児童で味わうことができた。餅つきはお正月だけでなく、祭りや祝い事の折りには家族や地域住民が協力して行っていたが、今ではほとんど見られなくなった。米作りに協力してくれた地域の方々とともに、保護者や学校近くの高齢者も集まって盛大に行うことができ、地域で受けつがれてきた伝統行事を体験できた。

③無農薬栽培に学ぶ(6年生、6月、総合的な学習)

地域で無農薬栽培に取り組む方から、栽培方法や自然環境への負荷を減らし、持続可能な農業を営む考えを聴きとり、これからの農業の在り方を考えた。

来年度の活動計画

次年度(2025年度)も、例年実施している活動を中心に計画をしている。

※ねらい

・地域の方々と交流し、人々や地域のよさ、自然環境の大切さ等を学ぶことで郷土を愛する心情を育てると共に、自然環境をいつまでも大切にできる児童の育成を図る。

(1)身近な自然とのふれあい(全学年、通年、生活科・総合的な学習の時間)

①郷土に流れる『宮川』を知る

②郷土の山を知る

③地域に自生する植物を使い、昔から作られてきた郷土料理を地域住民とともに作る。

(2)環境整備活動(全学年、通年給食時)

①校区のゴミ拾い

②排水浄化の取組 ・学校給食の食器を布でふく活動 ・アルミ缶回収活動

(3)地域の産業に学ぶ学習(高学年、通年)

①「山の学習」

②「米作り学習」

③地域の農水産業に携わる方から学ぶ学習

過去の活動報告