所在地 | 〒506-0054 岐阜県高山市岡本町1−18 |
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電話番号 | 0577-32-0013 |
ホームページ | https://www.city.takayama.lg.jp/kurashi/1000020/1000114/1000761/1009708/index.html |
加盟年 | 2017 |
2024年度活動報告
減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康, 食育
本校は、「あたたかい心の花をさかせ自分づくりをすすめる子」を学校の教育目標として、ESDを「持続可能な社会の形成者としてふさわしい資質や価値観の教育」と捉え、ESDの実践を通して他者・社会・自然環境との関係性を認識し、その中で「なりたい自分」に向かって努力できる児童の育成を目標とした。具体的には、総合的な学習の時間に⓵「環境」に関わる活動、⓶「福祉」に関わる活動、⓷「郷土」に関わる活動、⓸「人権」に関わる活動を行った。
⓵「環境」に関わる活動
5年生では、総合的な学習の時間に「環境」をテーマに地域の五色ヶ原の森散策を行いネイチャーガイドから森林の価値について学んだ。国立乗鞍青少年交流の家では、自然の物を使った工作や自然の中でのゲームを行い、森林に対する親しみを深めた。学習を通して、飛騨高山の自然が自分たちの生活に欠かせないものであることを実感した。また、自分たちが森林や環境を守るためにできることを考えた。
⓶「福祉」に関わる活動
4年生では、社会福祉協議会の方や視覚障害のある方の講話を聴いたり、車いすや手話体験をしたりすることを通して、年齢や障害の有無に関わらず、社会の全ての人々が幸せに暮らす意義について考えた。また、地域のお年寄りの方を学校に招き、学んだことをテーマとしたクイズ大会やパラスポーツであるボッチャを一緒に体験することで、福祉についての学びを伝えることができた。そこから、社会の一員として自分たちにできる挨拶や思いやりのある行動の大切さを学んだ。
⓷「郷土」に関わる活動
3年生では、郷土の食文化を調べる学習を行った。高山陣屋の朝市を見学したり、地域の方に教わりながら朴葉寿司を作ったり、みだらし団子について講話を聴いた後に自分たちでだんごを作ってみたりして、郷土に対する理解を深めた。
6年生では、高山の祭りや伝統工芸、歴史などに興味をもち、自分の課題に向かって調べたり、地域の施設を見学したりして、郷土への愛着を深めた。また、高山の魅力をパンフレットにまとめ、観光客の方に英語を交えながら魅力を伝えた。
⓸「人権」に関わる活動
自己肯定感や自己有用感を高めるために、自他の良さを見つけ伝え合う活動を全校で大切にしている。人権週間には、「相手の気持ちを考えて笑顔いっぱいの南小にしよう」と全校でテーマを決めて取り組んだ。相手を思いやる言葉を使った「よさ見つけ」を書いたり、学級毎に「人権宣言」を行い実行できるように取り組んだりした。全校で目標に向かって取り組んだことで、相手を思いやる言葉を積極的に使ったり、相手のことを考えて行動したりする姿が増えた。互いの良さに気付き認め合うことで、児童の自己肯定感や自己有用感が高まりつつあると感じる。
来年度の活動計画
2025年度も「コミュニケーション能力」「他者と協力する態度」「つながりを尊重する態度」「進んで参加する態度」などのESDの観点を大切にした活動を行っていく。本年度に引き続き「環境」「福祉」「郷土」「人権」を柱として学ぶ予定である。自分で調べるだけでなく、実際に体験したり、地域の方から話を聞いたりして学ぶ機会をさらに取り入れる。学びを通して得た知識や技能、自分の思いを仲間や地域に伝え、自分たちができることを考え行動していくことも実践していく。